【読書感想文】おはぎが食べたいなぁ、と。『お待ちしてます下町和菓子栗丸堂』

秋ですよ。
もう終わりそうだけど。

ということで、秋といえばおはぎの季節です。
和菓子が大好きなものですから、祖父母の家に行けばおはぎを食べることのできるこの季節は、私にとってはまさに至高の季節なんですね。
皆さんはおはぎ、好きでしょうか?

ところで、おはぎの名称が季節によって異なることはご存じでしょうか?
春に「牡丹餅」となることは有名ですね。
しかし、実は夏と冬にもそれぞれ名前があるんですね。
その答えがこの物語に書かれています。(ネットで調べればすぐとか言うな。)

今週紹介する本は似鳥航一さんの『お待ちしてます 下町和菓子栗丸堂』です。

舞台は浅草。浅草の一角にある地域になじんだ和菓子屋「栗丸堂」の店主、栗田仁は和菓子作りの腕は確かだけど、店の切り盛りに関しては別であった。そこで知人が紹介したのが、画像左の女性、葵。
彼女は和菓子についても確かな知識と腕を持っていたが、頑固な職人気質の仁は彼女に教わることを最初は潔しとしなかった。
そんな二人と栗丸堂の店員、それから浅草の人情溢れる人々との交流を温かく、そしてにぎやかに描いた物語……

で、ございます。
五巻もある長編ではありますが、一話完結の物語が三話収録されているので、意外とサクサク読み進めることができます。
明るい日常系、それから和菓子や下町の風景が好きな方であれば、十二分に楽しむことができると思います。
ぜひお手に取ってみてください。

ちなみに、来週も和菓子にまつわる物語を紹介します。

では。

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