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【映画#24】「ロンドン・ドッグス」『パレード』より

こんにちは、三太です。
つい数日前にツイッターを始めました。
これまでも有名な人のツイッターを見ることは見ていたのですが、なかなか自分がそこに入っていくことはできませんでした。
このnoteに挑戦できたこともあり、勇気が出たのかなと思います。
ただ、SNSにはまりすぎないように、上手く付き合っていきたいとも思っています。

では、今日は『パレード』に出てきた映画、「ロンドン・ドッグス」を見ていきます。
『パレード』内に出てくる映画26作中の18作目です。

基本情報

監督:ドミニク・アンシアーノとレイ・バーディス
出演者:ジョニー(ジョニー・リー・ミラー)
    ジュード(ジュード・ロウ)
    レイ・クリード(レイ・ウィンストン)
    セイディ(セイディ・フロスト)
上映時間:1時間33分
公開:2000年

あらすじ

ジョニーという元配達員がロンドン1の大ボス、レイ・クリードの仲間に入るところから物語は始まります。
クリードはロンドンの南地区を縄張りとし、北地区をおさめるギャングと均衡を保っていました。
また、クリードには女優の彼女がいて、その女優との関係も大切に考えています。
家族を大事にするというのは、このクリード軍団の特徴です。(ギャング同士の抗争に明け暮れているわけではないのです)
むしろ、カラオケ大会が軍団の一大イベントでした。
しかし、ジョニーがそこに入ってきたことにより、大小さまざまなトラブルが起こってきます。
そして、それは殺人にも結びつき、ギャングの家族にも被害が及んできます。
また、北地区と南地区の全面戦争にもつながっていきます。
そこで、最後にクリードたちが取った行動とは・・・。

設定

ギャングの抗争
語り手は仮装パーティーに呼ばれたピエロのジョニー
(映画全体を通して、過去を語り、最後に現在に追いつくという構造)

感想

はじめはこの映画が何を描こうとしているのか、よくわかりませんでした。(見始めたときに、ちょうど考え事をしている時期で、自分自身のコンディションが悪かったためかもしれません)
けれども、途中ぐらいからようやく筋が見えてきました。

基本的にはギャング同士の争いを表しています。
けれども、少しこのロンドンのギャングが普通?と違うのは、かなり家族を大事にすることです。
男同士では見栄を張り合うのに、女子供に対する対応は、そこらへんにいる一般の大人の男となんら変わりません。
どこか笑えるようでいて、ギリギリ笑えないという感じでした。
(一応この映画はクライムコメディに分類されるようです)

クリードの手下にアランという男がいるのですが、彼はお腹を刺されても、薬づけにされて拷問されても、乗っている車を火炎瓶で爆破されても死にません。
不死身です。
そのアレンが(北地区のギャングに)拷問をされているときに、犬の格好をさせられます。これがタイトルとつながるのかと思いました。

炎天のロンドン不死身の犬がゆく

その他

悪と俗がせめぎ合って描かれている。
俳優の名前がそのまま映画に使われていたり、俳優自身の出身地(例えば、ウェールズなど)も登場人物の設定として活かされていたりする。

『パレード』内の「ロンドン・ドッグス」登場シーン

女社長が淹れてくれたコーヒーを飲みながら、おれ(小窪サトルー三太注)は入口近くのテーブルで、直輝に教えてもらった通りに、宛名貼りを孤独に始めた。「London Dogs」という映画で、おれの客たちの間でも最近人気のあるジュード・ロウが出演していた。

『パレード』(p.203)

小窪サトルが、伊原直輝に映画会社の仕事を手伝ってくれといわれ、その会社に行った時のシーンです。
伊原直輝とは、目次の一つの項にも挙がるような主要な登場人物です。(小窪サトルもそうですが・・・)
直輝が働く映画会社の次回公開予定作として、ロンドン・ドッグスが挙げられていました。
確かにジュード・ロウは映画内でも格好良かったです。
ちなみに、『パレード』では、「London Dogs」となっていますが、ネットでの検索ではうまくヒットせず、私は「ロンドン・ドッグス」としています。

吉田修一作品とのつながり

罪を扱っている
罪に関わる映画は本当に多いですね。

以上で、「ロンドン・ドッグス」については終わります。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

画像の出典:映画ドットコム「ロンドン・ドッグス」

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