小学校3年生だったか、4年生だったか、もう思い出せないけど、もうそろ頃すでに父は家にいなくて。 ある日、出掛けようとする母親にワガママを言ってついて行った。 お母さんのことが大好きだったから、離れたくなかった。 多分、待ち合わせ場所に向かう車の中で、これからお母さんの彼氏に会うんだよっていう、話をされたんだと思う。 どこかわからないけど、待ち合わせの場所らしいスーパーに着く。 母が 「ジュース飲む?何が言い」 と訊いてきたので 「グレープジュース」 と答えて、パックの
思い返せば小さい頃から、発達障害グレーゾーンの兆候があった。 保育園の頃 「あんたがたどこさ」の歌で、ボールをバウンドしてサのところで足の間で通すことが出来なかった。 普段は一人でいることが多いのに、みんなと遊びたくなると大泣きして仲間に入れて貰った。 小学生の頃 みんなが当番で黒板消ししているのに、いつもの癖で腕組みしながらボーっと立って眺めて、いじめの原因を作る。 自分から話しかけることが出来ずに、仲良くなるのは3学期に入ってから。 お気に入りの消しゴムをいじめ
ねじり草という花をご存知だろうか? 6~7月頃に沢山の小さな花を螺旋状に咲かせるラン科の花。 小学生の時、母親の運転する赤いシビックの助手式に乗って、どこかの大きな建物に着いた。 母は少し待っててね、と言って建物の中に入って行く。 その建物の前庭に、ピンクの可愛らしい花がたっくさん咲いていた。 母方の祖父が経営する小さな会社で事務員をしていた母は、よくお使いで取引先の会社に行って、私も度々着いて行ったので、少しの間待つことは得意だった。 夢中で可愛らしい花を摘む。 用事
殆ど覚えていないけど、父と母はよくケンカをしていたらしい。 覚えているのは、テレビに付いた母の血の後と、小学校3年生の時の、両親の大ゲンカ。
子供の頃、風邪を引いた時は。 いつも 「すぐ怒る、急に怒る」 毒親の母も、優しかった。 感情の起伏が激しく、過保護でバランス悪いんだよね、うちの母。 風邪薬を飲んで二段ベットの上の、布団に潜りこむ。 台所から、氷枕に氷を入れる音が聞こえる。 母が枕の上にバスタオルで包んだ氷枕を置いてくれる。 枕元の机の上には、剥いたリンゴ。 風邪薬が効いて眠りに就く。 ウトウトしていると、私の熱い額に、母の冷たくて心地良い手が、そっと置かれる… 子供の時の、優しい優しい思い出。
物心ついた時から人間関係が上手く行かなかった。 保育園ではよく一人、時々強気なカオルちゃんにエリコちゃんと付き従って、みんなと遊びたくなると大泣きして仲間に入れて貰った。 小学校では、入学早々いじめられる。 原因は、当番の時に他の子が黒板消しているのに癖である腕組みをしながら、ボーっと突っ立っていたのが、偉そうに見えたから、らしい。 中学では緊張が原因で授業中、おならが止まらず男の子にいじめられ、男の子はコリゴリと選んだ女子高では、やはり緊張でおならが止まらず、少数のす
よく、仕事を休んでしまう。 よく転職もする。 やる気もないし、人間関係で躓くから。 今回は年明けの部署異動、必要以上に 「出来るじゃんって思われたい」 からの、前のめりになって疲れてしまった。 どうせ、暇な部署だったから異動だったんだ、休みがちだったから異動だったんだよね… という、勝手な想像だけど、そんなんをいい意味で裏切りたかった。 でも、ダメになっちゃった。 現場でのやり取り、事務所とのやり取り。 あっちでもこっちでも気を遣うなんて無理! 忙しそうな殺伐とした雰