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春のような温かさがいつもある学校に…信じる心が絆を結ぶ 〜心の宝物22

🌷掃除って、何をすればいい


 コロナ機の学校。
学校を再開しておよそ一か月。児童の日常は、どうやら軌道に乗ってきました。しかし、一人一人に目を向けると、まだまだぎこちなさが目立つ子もいます。
この日の掃除。この場所を担当する4年生もそうでした。ざっくりと個々の役割分担はしてあるものの、チームとしての完了のイメージや手順が共有されていません。そうなると、もとより面倒な掃除。男の子たちは、用具を手に、自身を持て余しているように見えました。
そこで一歩前に出たのが、彼女でした。

🌷ひるむことなく生き生きと


 「まず、ほうきでゴミをとろう。A君は廊下の右半分、B君は反対側。その後、私たちが拭くから」「その次は、渡り廊下を同じようにすれば、やりやすいんじゃない」
 ほうきを手に、姿としてはうろうろしている男子に、決して注意や叱責のニュアンスでなく、明るく提案しています。ミッションが明確になり、彼らも笑顔で活動し始め、見事にチームとして息の合った動きになりました。

 見通しの確かさ、ひるむことなく声をかけた勇気、心に届く伝え方を選んだ優しさに、そっと敬意を伝えました。

 「言えば絶対わかってくれるから」温かな笑顔が返ってきました。

🌷信じる心が絆を結ぶ


 「呼びかけ」という言葉があります。物事がうまくいっていないときに、何とかしようと仲間に声をかけることです。「静かにして」「集中して」などの声は、多くの教室でよく聞かれます。
 それは正しいことのはずです。でも、そう言って、または言われて、つらい思いをしたことがある人はいませんか。
 彼女と仲間のやりとりには、そんなつらさを避けるヒントがありそうです。「言えば絶対にわかってくれる」そういう気持ちで、かける言葉は、相手の心に届きやすいこと、相手を信じる心は、その人との絆を結ぶ手掛かりになることを、あなたの笑顔と言葉から学ぶことができたよ。ありがとう。

かけがえのないあなたへ。
素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか ありのままで。
どうか 幸せで。

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