見出し画像

春のような温かさがいつもある学校に…見えないところに心を向けて〜心の宝物23

🌷「大規模校」の校舎に「小規模校」の児童数


 コロナ機の学校。
 梅雨も明けた暑い日の午後の掃除。大規模校だった広大な校舎と年々減っていく児童数。そのアンバランスをカバーするためには、掃除場所一か所当たりの担当人数を減らす必要があり、その分一人に係る負担は増えていきます。「だからつらい」でなく、それでも掃除を大切な活動として、ベストを尽くそうとする文化が、この学校には受け継がれていました。

🌷背中から伝わる気迫


 5年生の教室では、5名の児童が懸命に取り組んでいました。どの子もきびきび動いていましたが、ほうきを担当していた彼の背中からはひときわ強く気迫が伝わってきました。
 一定方向に、隙間なく、床面のほこりを取り終えた後は、ロッカーと掃除用具入れの隙間、ドアの下部とレールの間等にほうきの先をこじ入れるようにしてほこりを搔き出していました。
 この蒸し暑い午後の掃除に、何があなたをそこまで駆り立てるのかと尋ねたくなるほど、次から次へと、自分がすべき場所を求める視線の鋭さ、作業の迅速さには、胸を打つものがありました。

🌷見えないところにまで心を向け続けて、ひたむきに


 ほうきという掃除分担は、簡単そうで難しいです。とりあえず手を動かしていれば、している風に見えます。手を抜こうとすればどこまでも手を抜くことができてしまいます。逆に懸命に取り組もうとすれば、ここも、あそこも、あの隙間もと、時間の中で終わりを決めることはできません。
 彼の姿は、その困難に正面から挑戦しているように見えました。15分という時間いっぱい、見えるところばかりでなく、見えないところにまで心を向け続けた、行動し続けた、最善を尽くす自分を選び続けたあなたを尊敬します。

かけがえのないあなたへ。
素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか ありのままで。
どうか 幸せで。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?