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僕の初めての彼女

「うん」

あっけなく僕の恋は実った。


あんなに悩んでいたのは何だったのだろうか・・・

「何で?」

僕は咄嗟に出た言葉だった。

「何でって何で?」


確かにそうだ。

「いや、まさかと思って」

「そう、私も実は気になってたから」


そうなんだ・・・

だったら先に言ってよぉ~


「あ、よろしくお願いします」

「はい」


その日は、ぎこちないながら一緒に帰った。

僕は考えていた。


この後は・・・デートか?

交換日記とか?

さすがにこれは友達に報告して聞くか!!


結局、次の日、彼女から可愛いノートが渡されて厳しい掟を授けられた。


「次の日には必ず書いて返すこと」

えぇーーーーーー次の日?

「う、うん分かった」

「それから1枚以上は書いてね」


マジか・・

それだけじゃない

毎日一緒に帰ること。


友達もそうしてるから、これがきっと付き合うってことか。


しかし、女子は強い。

「おさるーーー」

もう、学校で呼び捨てで平気で僕の近くに寄ってくる。

僕は人の目が気になって仕方ない。


帰り道

「手つなごっ」

「えぇ、それはちょっと・・」

「嫌なん?」

モジモジしてる僕に無理やり繋いでくる。


まんざらでもなかったけど慣れていない僕はやっぱり人の目が気になった。


家に帰った僕は、さっそくノートを開いてみた。

驚くことに3枚にもわたってビッシリ文字が並んでいた。

いったい何でこんなに書けることがあるのか。


彼女は、学校であったことや家のこと友達のこと僕が告白した時に思ったこと、その日の思ったことを全て書いてるように見えた。


僕は・・・

付き合ってくれてありがとう

その一言を書いて好きな漫画の絵を一面に描いた。

よし、完成!!

一応、1枚はクリアしたな。


明日、忘れずに持って行こう。

つづく


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