見出し画像

それ、解答泥棒です。お子さんに、決断させてますか?

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

今、担任している子の話。

今、担任している子の中に、
学校に来づらいお子さんがいます。

週に1回、放課後に登校するお子さんです。
(来れない時には、1か月ほど来れないこともあります。)

4月当初、放課後に顔合わせをすることができました。

私の自己紹介や
今年の流れ、教科書手渡しなどを行い、
最近の様子についていろいろとお伝えしました。

その中で、
私がいろいろと質問をしました。
「家では、何をして過ごすことが多いの?」
「好きなものとか、はまっているものはあるの?」
「何時に起きたの?」
「なんの食べ物が好き?」

尋ねられると、その子は、ちらっとお母さんの方を見ます。
すると、ほぼ全部、お母さんが答えてしまうのです。

きっと、今までも
空白の時間に耐えられず、
お母さんが代わりに答える。
ということが多かったのだと思います。

実際にその子は、自分の気持ちをなかなか言えず、
黙っている時間が多かった印象でした。

もちろん、初対面で緊張していたからお母さんが代わりに。
ということも考えられます。

何をするにもお母さんが間に入り、
・答えたり
・決めたり
していると、その子はだんだんと意思表示をしなくなります。

次回の登校の約束の時に
こっそりお母さんに
「次回は、私との会話を後ろからそっと見守っていくという作戦で行きましょう。」
と伝えてみました。

子どもに身に付けさせたい習慣

子供に身に付けさせたい習慣の1つに

自分で決める!

というものがあります。

小さな決める習慣が
大きな決断につながっていきます。

選択させる。

AとBどっちがいい?(好き?)
この中から選ぶとしたら、どれがいい?(好き?)
500円以内なら、何を買ってもいいよ。
AとBのどっちする?

など、
選択させると決定しやすくなります。

どうしたいか問う。

選択肢を与えず、
何する?
何食べたい?
どこ行きたい?

など
決めさせるのです。

自分で答えさせる。

子どもに問われたことには
子どもに答えさせるというのが理想です。

小さいうちは恥ずかしくてすぐに答えられないこともあるでしょう。

そんな時には、
「次からは、~って言えるといいね。」と促したり、
「よし、練習しよう。」と言って、インタビュー遊びをしたり
しながら、次のイメージをもたせることが大切だと思います。

解答泥棒は
子どもの
・自主性(主体性)
・コミュニケーション力
・社会性
を奪いかねません。

親にも必要な習慣

こうするには、親にも

小さなことでも自分で決定させる。
親は誘導をしない。

という習慣が必要です。

親も悪気があって
解答泥棒をしているわけではありません。

それは、重々分かります。
私もたまにしてしまうことがあります。

ただ、今後の子どものことを考えると
解答泥棒は褒められたものではありません。

最後に…

もし、記事を読まれて
「解答泥棒しているかも!!!」と思われた方は
いきなり全部を子どもに委ねるのは
おすすめできません。

自分の言動を見直して、
少しずつ減らしていくという意識でいいと思います。

自分のことは自分で決めさせる。
自分のことは自分で語らせる。
自分の思いは自分で伝える。

そんな素敵な習慣を身に付けさせていきませんか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?