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人の気持ちを大切にするには、まず、目の前の・・・。

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

ものには思い入れがある。

私が担任として、大切にしてきたものに
目に見えるものを大切にしようということです。

人の気持ちとか思いとか、
目に見えないものを大切にするためには、

目の前の目に見えるものを大切にすることが大切だと思うからです。

子どもたちにもよく

目に見えるものを大切にできない人は、
人の気持ちとか思いとか
目に見えないものを大切にすることはできない。

と話をします。
まずは、
目の前のモノ、人などを丁寧に扱う人になってほしい。という思いからです。
そうすることで、
目に見えないものまで、想像を働かせられると思っています。

いきなり、人の気持ちを大切にしないさい。では
どうすればいいか分からない子にも
目の前のものを丁寧扱うんだよ。
それだけ、周りの人、友達は嬉しくなるんだから。
という方が伝わることもあります。


加えて。
「思い入れ」という言葉について話をすることもあります。

この筆箱は、私にとって、思い入れのあるものです。
それは、これが、初めて卒業させた教え子たちからもらったものです。

という話をしながら、説明します。

みなさんにとっては、使い込んだ、少し古い筆箱に見えるでしょ?
もう10年以上も前のものだからね。
汚い。って思う人もいるかもしれませんね。
でも、私は、この筆箱のことを悪く言われると
とてもつらい気持ちになります。
もし、この筆箱を誰かが取ってどこかに隠したり、
投げたりするととても嫌な気持ちになります。
それは、さきほども言ったように、
私にとっては、この筆箱はとても大切なものだからです。
思いが入っている
思い入れのあるものなんです。


ただ、みんなにとっては、そんなことは分かりませんよね。
言われて初めて知るわけです。

ただ、思い入れのあるものは人によって違います。
その全てを人が説明してくれるわけありません。

この鉛筆は、~~な思い入れがある。
このノートは、~~な思い入れがある。

それを全て言っていたらものすごい時間がかかります。

そのものに、その人のどんな思いが入っているかは
周りの人には分からないことが多いんです。

だからこそ、みなさんは、友達のモノも大切にしないといけないのです。

もしかすると、お隣さんが使っているそのものには
何か思い入れがあるかもしれないから。

目に見える目の前のモノを大切にするということは、
その人の気持ちを大切にするということです。

というように。

子どもたちは、真剣に聞いてくれます。

これだけで、子どもたちは急激には変わりませんが、
配り物の時に、
友達のモノを投げて配る子は、ほとんどいなくなります。

我が子にも、モノを大切にする声掛けを!

我が子にも、ものを大切にする声掛けを続けています。

自分のモノ。
きょうだいのモノ。
親のモノ。
友達のモノ。

もちろん、
人の気持ちを大切にするようにも。

それと同時に
「これは、お父さんの大事なものだから、大切に扱ってね。」とか
「妹が大事にしているものだよね。汚れないところに置いておこうね。」とか思い入れにつながる話をしています。

最後に…

目の前のものから、
その背景を想像して
行動するってとても大切な力だと思います。

想像力とか
推察力というのでしょうか。

「こうすると人は、喜ぶかもしれない。」と
相手の視点から考える習慣というのでしょうか。

その習慣を
目の前のモノを大切にするところから
始めるってとても大切だと思っています。

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