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ビジョンやガイドラインを意識した、LIFULL seniorのプロジェクト推進とは

はじめに

老人ホーム検索サイト「LIFULL 介護」で、サービス企画職(ディレクター)としてプロジェクト推進を担当している宇佐美です。

今回は「PR枠改善プロジェクト」を例に、LIFULL seniorでのプロジェクトの流れや、ビジョン・ガイドライン※を意識して取り組んだポイントについて書きたいと思います。

※ガイドラインとは
LIFULLグループで掲げる10の行動規範を指します。
ガイドライン一覧

LIFULL seniorでは、日々ガイドラインにそって業務を行っています。


開発プロジェクト体制

まずはLIFULL seniorの開発プロジェクト体制についてご説明します。
2024年7月現在、全体で10件ほどの開発プロジェクトを同時に進めており、プロジェクトごとにそれぞれ必要な人員がアサインされていく流れです。
一つのプロジェクトに対し、エンジニア、デザイナー、サービス企画職の他、プロジェクトによっては、営業や営業企画などの部署からもアサインされます。
プロジェクトマネージャーは、アサインされたメンバーの中から任命された方が担当します。

今回紹介するPR枠商品改善プロジェクトは、

・プロジェクトオーナー1名
・プロジェクトマネージャー1名(私)
・開発ディレクション1名
・デザイナー1名
・エンジニア1名
・営業企画3名

の計8名で進めました。


プロジェクト方針

期ごとの戦略に基づき、実施する施策は大まかに決まっていますが、各プロジェクトの目的やKPIは決められていないので、プロジェクトメンバーで話し合って決めています。

すべてのプロジェクトは、会社が掲げる「老後の不安をゼロにする」というビジョンだけでなく、事業部ビジョンや今期の戦略との接続を意識しながら、プロジェクト方針を検討します。
プロジェクト内で「なぜやるのか」「何の課題を解決するのか」「何を成し遂げたいのか」についてメンバー全員の納得感を確認しながら、方針を決定していくことが大切です。

今回改修したPR枠とは、検索結果以外に露出を強化したいクライアント(介護事業者)が、サイト内各所で施設をPRできる商品です。

赤枠がPR枠という商品です

「PR枠改善プロジェクト」では、クライアントの声を理解し、自分たちがやるべきことから、議論を重ねていきました。

商品の現状を理解した上で、プロジェクト方針は「クライアントが施設情報の露出をさらに効率的に増やす」となりました。
ただし、単なる露出の増加は、エンドユーザー(ご相談者様)の介護施設を探したいニーズの妨げになる可能性もあります。
そういったメンバーからの意見も尊重し、ユーザーの検索意図を妨げない範囲で露出増加を行うことになりました。


プロジェクトKPI策定

KPIは、プロジェクト方針の達成度合いを測るために、適切な指標をプロジェクト内で検討して決めています。
このプロジェクトの方針は「施設情報の露出をさらに効率的に増やす」なので、露出度合いを計測する値をKPIとすることになりました。
値については、PR枠の露出増加がPR枠の売上向上に直結すると仮定して、契約数目標値から逆算し、露出増加割合を算出しています。
これらのKPI数値とそれに至った考え方を取りまとめ、プロダクトオーナーである事業部長に報告し、承認をもらいました。


実装内容の検討

方針とKPIが定まったら次は実装内容を検討します。
プロジェクトメンバー全員でブレストを重ね、KPI達成が見込めて、ユーザー・クライアント双方にメリットのある掲載箇所を検討しました。
その結果、主に検索結果ページ下部へ実装することになりました。

営業やエンジニアも一緒に考えることで、様々な職種の観点から検討することができてよかったです。


実装開始&営業開始

実装とともに営業活動も開始したので、プロジェクトの定期MTGでは、実装状況の確認とあわせて営業状況の確認も行っていました。
営業活動を後押しするために、営業資料の作成に全員で取り組んだこともありました。
営業メンバーがたたきを持ち寄り、エンジニアやデザイナーなどの制作者が「プロダクトに込める価値を伝えるには、こうしたらいいよ!」と意見を出し合って作成しました。


リリース&効果測定

プロジェクトのゴールはリリースではなく、商品を販売して、それをクライアントに使ってもらうことで、はじめて価値を提供できたといえます。
このプロジェクトでは全員が納得感を持てることや、同じゴールに向かって一緒に作り上げることを大切にして進めてきました。

営業タスクも制作タスクも、職種に関係なく互いに意見を出し合って進めながら、クライアントに実際使ってもらった後も、継続してプロダクトを改善しています。

今回はプロジェクト発足からリリースまで2ヶ月程度しかなく、実装に充てるリソースが多くない状況でしたが、予定通りのリリースと営業目標の達成が実現できました。


振り返り

リリース後の振り返りでは、プロジェクトのよかった点や、他のプロジェクトに活かせる点について話し合いました。以下が話し合いの内容のまとめです。

よかった点・他のプロジェクトに活かせる点

1)自ら動く・自ら変える
そのために

  • 全員で腹落ちするまで話し合うこと

キックオフなどで、目的・背景・ゴールなどを全員ですり合わせることが大切だと感じました。

  • ビジョンやガイドラインとのつながりを意識すること

プロジェクトの目的やKPIを話し合って決めるときに、ガイドラインの言葉を思い出し、それって「一点の曇りもない」判断だろうか?
「すべてのステークホルダーを重んじる」を考え、PR枠で露出を増やしたいクライアントだけでなく、それを目にするユーザーにとってもメリットのある仕様を検討できているだろうか?(参照:ガイドライン
といった議論がありました。

ビジョンやガイドラインを重んじる会社だからこそ、それに従って自ら動くことができます。また、チームの意思は一つになりやすく、判断に迷ったときに拠り所になることを実感しました。

2)最速で動く
そのために

  • QCDを事前に明確にすること

QCDを明確にすると、判断に迷った際にチーム内全員が同じ判断をし、最速で動くことができます。

  • 適切なスケジュールを設定すること

スケジュールにバッファを持たせることで、プロジェクト進行中に想定外の事態や、メンバーの体調不良などが起きても焦らず対処できます。
また、バッファがあることで、残された時間の中でより高みを目指せると考えるようになるため、適切なバッファのあるスケジュール設定は有効だと思っています。


まとめ

「老後の不安をゼロにする」というビジョンを本気で実現するため、取り組んでいるプロジェクトは小さな一歩でも紐づいているんだという信念を持ちながら、これからも全力で頑張りたいと思います。
この記事を読んでいただき、LIFULL seniorで働きたいと感じた方は、ぜひお気軽にご連絡ください!

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