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UI・UXデザインを始めて間もないデザイナーがUX検定を受けてみた話

はじめまして、LIFULL HOME’S賃貸領域のデザインを担当しているオグマです🐻
すっかり秋も深まって肌寒くなってきましたね〜 秋といえば勉強の秋!!ということで、今回はサービスのUI・UXデザインを始めて約2年の私が「UX検定」を受験した話をしたいと思います。


UX検定とは

正式名称は「UX検定基礎」で、UXインテリジェンス協会という団体が実施している検定です。

UX検定基礎は、ユーザーエクスペリエンス(UX)向上の取組みに欠かせないスキルとマインドを実践的かつ体系的に学ぶ、全ビジネスパーソン向けの資格試験です

出典元:一般社団法人UXインテリジェンス協会

と公式サイトにあるように、デザイナーに限らず、UXやHCD(人間中心デザイン)全般に関する基礎知識や考え方、実践方法などを学びたい人向けの資格試験になります。
「基礎」とある通り、この検定では「UXジェネラリストレベル」のスキルを持っていることを証明できます(下記図参照)。

UXインテリジェンス協会より引用


受験料や試験時間などの詳しい情報は下記公式サイトに載っていますので、気になる方はご覧ください!
https://www.uxia.or.jp/certification/

受験しようと思ったきっかけ

受験のきっかけはいくつかありますが、一番は「サービス改善に関わるデザイナーとして漠然と自信がない」ということです。
私は前職が紙媒体系のデザイナーだったため、サービスに関するデザイン経験ゼロ、UI・UXとはなんぞやという状態で中途入社しました。2年目になり、業務を通じて知識・経験は徐々に増えてきましたが、UXに関してはまだまだ雰囲気で理解したつもりになっていることがあるなと感じていました。
例えば、「UX」「ユーザビリティ」「人間中心設計」これらのワードの定義って自分が思ってるものであっているのだろうか?だったり、ユーザーテストの詳しい使い分けってわかってないなあだったり。
デザイナーとして日々ユーザーのことを考えグロースを行なっているのであれば、ユーザー体験について理解を深めておく必要がありますし、一度基礎をしっかり学ぶことで今後の業務へ対する視野も広がるだろうと思いました。
あとは単純に、資格を持っていたらかっこいいですよね…笑
弊社には「資格取得奨励制度」というものがあり、最後はこの制度が後押ししてくれました。

受験準備について

申し込みをしたあとは、さっそく受験準備にとりかかりました。
UXやHCDの定義からはじまり、アクセシビリティ、ユーザーテストの手法、組織での役割と出題範囲がなかなか広い…
まずは下記推奨図書を購入して勉強開始。

  • 人間中心設計入門(HCDライブラリー第0巻)

  • ユーザビリティエンジニアリング: ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法

  • アフターデジタル2 UXと自由

  • UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論

HCDの教科書的な『人間中心設計入門』を読み込みつつ、ユーザーテストに関する詳細を『ユーザビリティエンジニアリング』で補うような形で読み進めました。
最近のUXに関する事例やビジネスモデルなどについては『アフターデジタル2』と『UXグロースモデル』を読んで勉強。海外の事例などが紹介されており、UXに関する取り組みの現状や組織単位での取り入れ方などを知ることができます。

やってよかったこと

  • 推奨図書を読みながらポイントを書き起こす
    推奨図書は4冊あるうえにかなり重いため、電子書籍で購入しipadを持ち歩いて勉強していました。自分なりにポイントを絞りながらノートやメモにまとめると頭に入りやすいです。

  • シラバス内のキーワードもしっかりチェック
    推奨図書だけでなく、シラバスに載っているキーワード(重要ワード)についても一通り調べました。結果的にシラバスにしか載っていないキーワードからも出題されたので、やっておいてよかったです。

  • 受験経験のある人に質問
    幸運なことに同じグループ内にUX検定を受けたことがある先輩がいたので、感想などを教えてもらいました。感謝です…

※ちなみに公式が実施している受験者向けの有料オンライン講座もありますが、私は受けませんでした。

実際受けてみた感想

受験自体はオンラインなので、割とリラックスして受けられます。設問が100問もあるため制限時間内で回答できるか心配でしたが、思ったより余裕を持って終えられました。
気になる内容ですが、一部分をピンポイントに出題、ということはなく、割と広い範囲から出題されていたように感じました。推奨図書の内容はもちろんですが、シラバスにしかない項目や答えが明確に記されていないビジネス上での考え方の部分なども結構出題されたので、単純に暗記するだけでなく本質を理解することが大事そうです。
7割くらいは合っているだろう。。という感覚でテスト終了。
受験日から約1ヶ月で結果の通知がきます。ドキドキしながら通知を開くと……
結果は合格!! よかった〜〜〜😭 社内で結果を見たので、嬉しくてすぐに同僚に報告してしまいました。証明書も貰えてなんだか誇らしい気持ちです。

合格証書

まとめ

いろいろ振り返りながらこの記事を書いていましたが、改めて受けてみてよかったと思います。
基礎をがっつり勉強することで、なんとなく理解して使っていた言葉の意味が明確になり、自身の業務への解像度があがりました。
また出題範囲が広かったため、UXに関連している事柄を体系的に学べたのもよかったです。
UI・UXデザイナーはもちろんですが、サービス開発やグロースに関わる他職種の方や、改めて基礎を学び直すという点ではデザイナー歴が一定ある方にもおすすめできるかなと思います!

もちろんですが大事なのは受けたあと。ベースを理解していることで安心感が生まれちょっとだけ自信がついたので、今回得た知識を積極的に業務に活かしつつ、引き続き勉強していこうと思います。

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