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ソースプリンシプルをマニアックに深める〜翻訳本で天命と訳されている箇所は原書ではどう書かれている?〜

はじめに

昨年後半に、ソースプリンシプルにまつわる初の和訳本である『すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力』の読書会がありました。その時に、一緒に参加していた方から「和訳本で使われている天命とは?(どういう質感なのか?と個人的には解釈)」といった問いが出ました。1人で読んでいるだけでは到底浮かばない問いだったので興味深かったことを覚えています。

その時には、私なりの天命観は共有させてもらったのですが、適切に知りたいなと思い、原書で該当する箇所を調べてみることにしました。

原書にまつわるサイトはこちら。

「天命」と訳されている箇所は原書ではどうなっている?

該当箇所は2つありました。

該当箇所その1

和訳本
『「何をするか」について考えるとき、短期から長期までのどこから考え始めてもいいーー自分の天命だと強くつながりを感じるところからで構わない』ㅤ

p 169

原書
『You can begin at any timescale of what – wherever you feel like you have a strong connection to something you feel called to do.』

google翻訳
何かをするよう求められていると強く感じられるときはいつでも、どのようなタイムスケールでも始めることができます』

『WORK WITH SOURCE 〜REALISE BIG IDEAS, ORGANISE FOR EMERGENCE AND WORK ARTFULLY WITH MONEY〜』より引用

該当箇所その2

和訳本
『ビジョンの中に具体性があるほど、みんなが同じ方向を向いて取り組んでいる実感を持つことができて、ビジョンが共有されていることを確認できる。

また、そのイニシアチブに参加することが自分の天命かどうかを判断できるようになるし、目標達成の基準も明確になる。

p177

原著
『The more specific a part of the vision is, the easier it is to see it as shared, since we can be much more confident that everyone really agrees on what they’re working towards.

We can each decide if we feel called to support it, and we can all be clear about when we are done.』

google翻訳+個人的意訳
『ビジョンの一部が具体的であるほど、それが共有されていると見なすのが容易になります。なぜなら、全員が自分の取り組んでいることについて本当に同意しているという確信が持てるからです。

私たちはそれぞれ、それをサポートするよう求められていると感じるかどうかを決めることができ、いつ終了するかについて明確にすることができます。』

『WORK WITH SOURCE 〜REALISE BIG IDEAS, ORGANISE FOR EMERGENCE AND WORK ARTFULLY WITH MONEY〜』より引用

共通項は?

原書をあえてそのまま簡易和訳したものの共通項を抽出するならば、「自分以外の何かに"強く"導かれる感覚が伴うもの」だと言えそうです。

そして、それがそのまま和訳であてられている「天命」の質感なのではないでしょうか。

さいごに

昨日に引き続き、ソースプリンシプルについて他に誰も気にしていないようなマニアックな深掘りをする記事を書いてしまいました。

昨日書いた

今後はもう少し初めての方にも学びを得てもらえるような内容にしたいと思っています。

がすでに意味をなしていなくて笑えます。

次こそは!笑



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