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「ソースプリンシプル」にまつわる本を読み始めてお金観の探究が始まった

はじめに

私は人生において長らくお金について深く考えたことがなかったのですが、まとまった時間ができた2018年1月をSeason1としてその後も不定期でお金について集中的に学ぶようになりました。その記事はこちらです。

Season2は2019年4〜5月がそれにあたるのですがその時の記事はまだ書いていません。

Season3は同じ年の秋であり、こちらに書いています。

今回は、2022年になってから意図せず始まったSeason4について書いていきます。

きっかけとなった読書会

お金について再び見つめるきっかけとなったのはこちらです。

2021年冬から参加しているJUNKANグローバル探究コミュニティ(※)でこの本を基にした読書会がスタートしました。

※JUNKANグローバル探究コミュニティとは?
2021年秋に、吉原史郎がソースとなって立ち上がりました。JUNKAN(循環畑や、循環プランター、土中環境の実践等)を日々の暮らしの中で実践し、JUNKANの感覚を体に宿しながら、経営やマネーについても探究していくコミュニティです。多様な分野で活躍する仲間達が集っています。

「WORK WITH SOURCE」ってどんな本?

この本はスイスに住むピーター・カーニックが何十年にもわたって1000人以上の人との会話の中から考案したソースプリンシプル(原理)を学び、実践し続けてきたトム・ニクソンによって書かれたものです。

(補足1)ソースプリンシプルとは?

『*ソースとは「”リスクを最初に取って、あるイニシアティブ**を始めた特定の個人“」を意味しています。特定の個人は2人以上ではなく、1人であるというところがポイントになります。経営文脈において、ソースは創業者である場合が多く、その際、イニシアチブは会社となります。また、ソースという考え方自体は、トム氏が学んだピーター氏(Peter Koenig)が、実際の企業を観察し続けた結果、考案した考え(ソース・プリンシプル)になります。

ただ、大前提として「すべての人は、生まれながらにして、ソースである」という、いのちの循環に基づく深い慈愛があり、「ソースは、特権階級のものではなく、世界のあらゆる場所にあり、富裕層から貧困層まで、あらゆる階層の人々がいる」という観方が不可欠となります。これらを見失うと、ソースの横暴や悪用に繋がっていくためです。』

こちらのブログから引用

(補足の補足)

【言葉の意味①:イニシアチブ (Initiative)
**イニシアチブとは、「個人の心の中にある、世の中に何かを創造したり、世の中の何かに変化をもたらすようなアイデア***」(ビジョン)を実現することを目的とした継続的なプロセスのこと。

【言葉の意味②:アイデア (Idea)
***アイデアとは、「明確な始まりがなく、多くのインスピレーションや影響を受けて形作られるもの」を意味している。アイデアには、「こういう取り組みをやってみたい」というものから、日常的な場面での「昼食にこれを食べたい」といったものまで含まれている。

こちらのブログから引用

「へ?このテーマとお金がどういう関係があるの?」

そんな疑問を持ったあなた。鋭い!

確かにここまでの情報ではそう思われるでしょう。

上記のソース・プリンシプルの紹介を読むと組織論のことかと思われるかもしれませんが、そうではありません。

確かに、この本は著者のトムの興味関心・実践探究が色濃く出ているため組織論で語られているテーマと関連する内容が多いのですが、大前提としてソース・プリンシプル考案者のピーターはこのように言っています。

『ソース・プリンシプルの最も重要な考えとは、”私達の誰もが生まれながらにしてのソースであり、自分たちの人生をソースとして生きていく素質が生まれながらにして備わっている”という個人への視点があるんだ。

つまり、組織の前に、個人として、誰もが、”自分の人生を愛してやまないことに注ぐ素質があり”、自分の人生のソースであるということが最初にある考えなんだ。』

こちらのブログより引用

また、組織についても以下のような立場をとっています。

そもそも、ソース・プリンシプルでは、組織のパーパスが、組織ではなく、その組織を始めたソース(特定の個人)から生まれてきたものと捉えている。

つまり、組織パーパスや組織ビジョンという概念は無く、ソース個人のパーパスやビジョンとして捉えているんだ。もちろん、多数の人を魅了するパーパスやビジョンから、そうではないものがある。』

『つまり、組織のパーパスは、あくまで、ソースという特定の個人から始まっている。この認識を大切にしている。』

こちらのブログより引用

こういった前提の上で、著者のトムはこのように言っています。

『お金はクリエイティブ・フィールドの中に流れ込んできたり、周りを漂ったり、活用されて外へ出ていったりすることでビジョンの実現に貢献していく。一方で、お金は私たちを創造性から遠ざける障害ともなりうる。ただお金を儲けるだけだったり、組織を存続させるために稼ぐというのは、ビジョンの実現を目指す活動としてふさわしいとはいえないだろう。』

ソースがお金とどのような関係を結ぶかは、そのクリエイティブ・フィールド内でお金がどう機能するか(あるいはしないか)に大きく影響する。すばらしいことに、お金との関係を問い直すことは、ソースが深い自己成長を遂げるための強力かつ直接的な道でもある。その成長はソースの創造に向かうポテンシャルを引き出すために欠かせないものだ。』

『すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理力』p338~339より引用

補足)クリエイティブフィールドとは何か?

*クリエイティブフィールド (Creative field)
ソースが「心の中にある、世の中にある何かを創造したりや変化をもたらすようなアイデア(ビジョン)」を実現する際に、必要となる人達やその他のリソースが引き寄せられて、集まってくる、つまり、みんなを魅了するようなフィールドのことを、クリエイティブフィールドと呼んでいる。

クリエイティブフィールドは、ソースがイニシアチブを始める時に生み出される。お互いに活動を共にし、力(エネルギー)を合わせることで、繋がりや一体感からくる一貫性を生み出す場でもある。

こちらのHPより引用

上記の背景から、書籍の第3部は『MONEY&INNNER WORK』となっていて、まるまるお金と私たちの内面の関係についての内容が書かれています。

そのため、読書会を進めていくと自然とこのテーマを扱うことになったというわけです。

何から始めたのか〜その1〜

アウターワーク(実践)編

(1)話すことで手放されていく
「話すことは放すこと」と教えてくれた人がいます。これまで私はお金にまつわる内面のことは何となくデリケートな感じがして、ざっくばらん・赤裸々に話す機会はあまりなかったように思います。しかし、読書会で話す機会が訪れ、週1ペースで何回か仲間と話し続けることができたおかげで、お金に関する自分の内面の話をすること自体に慣れていきました。

(2)法人クライアントとざっくばらんにフィーの話をする
また、同じタイミングで半年前からスタートしていた法人クライアントとフィーの見直しの話をする機会がありました。その時に、今回は感じていることをお互いざっくばらんに話そうと思い、代表と担当者、合計2名とそれぞれ話をしたのですがどちらも実際にすることができました。

これまで私は報酬の話をすることになぜかストレスを感じており、最低限のやりとりでさっと決めていましたが、時にはプロセスや内容に納得できていないこともあったように思います。(正確に言えば機械的に済ませていて、お金も入るしそれでいいという無感覚の状態を続けていたと言えるかも)そのため、この体験は今までとは異なる自分を体験できたと言えます。

さいごに

これは2022年の2月頃のことですが、その後10月には自分にとって大きな変化だと感じる出来事がありました。

そこに至るまでも他に色んな取り組みや気づきがあるのでそちらについては次回以降触れていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

続きはこちらから。


追伸、

トムの書いた『WORK WITH SOURCE』を日本語で読みたい方はこちらの本があります。

上記の書籍で扱われているメインテーマ(ソース原理×イベント・プロジェクト・事業)も含んだ「ソース原理」の全体像についてイメージ・理解が深まる記事はこちら。

ソース・プリンシプル提唱者初来日イベント開催決定!

ソースプリンプシプル(原理)提唱者であるピーター・カーニックの初来日が決定!イベントが開催されることになりました!ピーターの年齢(70代)もあるので、最初で最後の機会だと思います。気になる方はぜひ!


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