《野球》球速アップに筋トレは必要ありません!
銀座で活動している今村です。
昨日は大学野球部でのトレーニングデー。
それに関連して、今回はピッチャーの球速アップのためのトレーニングについて書いていこうかと思っています。
球速はアップに必要なのは筋トレではない
おそらく多くの方が、「球速アップ=筋トレ」という図式になっていると思いますが、実は筋トレだけでは球速アップはできません。
もちろん筋力は大切な要素ではありますが、ピッチング動作は筋力だけでおこなっているわけではないですからね。
先に結論から書いてしまうと、まず最初に注目しないといけないのは足の親指の使い方です。
これがきちんと出来ていないと、床反力を上手にボールに伝えることができないため、どんなに筋トレを頑張っても球速アップはうまくいきません。
要は「ちゃんとマウンドを足で押せますか?」ということですね。
大切なのは親指の使い方
親指を使って地面をけると言う動作が出来ていない状態で筋力アップをはかっても、下半身の力を上半身にうまく伝達出来ないため、ほぼ上半身の力だけで投げてしまうことになります。
左がうまく使えていないパターン、右が使えているパターンです。
実際はシューズを履いて行うのでわかりにくいのですが、これが上半身の緊張などをうみ、“余計な力み”となったピッチングに悪影響を与えてしまうのです。
そして、肩の故障や肘の故障の原因になったりもします。
ピッチャーとの取組
次に私が担当しているチームのピッチャーと、球速アップのためにこのオフ(1月から)に行った取り組みをご紹介します。
元々このピッチャーはプロ注目MAXで144kmくらは出ていたのですが、137kmまで球速が下がってしまいました。私の相談に来る前だったので、彼も筋トレをがんばってこれを何とか改善しようとしていたのですが、一向に改善されず…
と言う感じでした。
で、私が最初に注目したのが先ほどご紹介した“足の親指の使い方”です。
これが上手に使えていなかったのでここの改善から取り組んでいきました。
関係ないようですが、親指をきちんと機能させられないと股関節の回旋動作もうまくいきません。
これも筋トレやストレッチでは改善は難しいのです。
このように親指の機能改善から首の気の改善、そして筋トレという流れでプログラムを組んだところ、3ヶ月経った現在は142kmくらいは出るようになり、さらにキレも増しました。
本人曰く、「いままでと同じ感覚で投げても140kmは超えるので、投げやすくなった」だそうです。
と言うことで、球速アップのために筋トレしても中々結果がついてこないピッチャーは足の使い方をチェックしてみてください。