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子どもの学習サポート、斜に構えていた私が変わった理由 〜リケジョな子育て Vol.1〜

東工大飛び級ママの「リケジョな子育て」マガジン、創刊いたしました!
こちらのnoteマガジンでは、日経xwomanアンバサダーでもある発行人・福所しのぶが、日経xwoman Terraceブログに投稿したオピニオンのうち、「子育て・教育」テーマのものをピックアップし再編集してお届けします。

今回は2022年3月26日の投稿から『子供の学習サポート、斜に構えていた私が変わった理由』をお届けします。


『ワーママの中学受験』で仕事辞めたり、セーブせざるを得ないなんて、ジェンダーバイアスだー!!

少し前まで我が子の学習サポートでも斜に構えていたのは、ほかならぬ私です(苦笑)。

教育に対する価値観は人それぞれだと思いますが、私自身は博士号→士業(弁理士)→コーチ&キャリアコンサルタントという、まさに教育や学びから得た力によって社会を生き抜く力をつけてきて今があるといっても過言ではありません。そういったスキルの積み重ねが女性活躍を下支えするのだと信じてきました。

でも、子どもの教育のサポートとなると、”将来社会で活躍できる人材を育成する”という目的のために、「母親が子ども優先でサポートする」というスタンスを推奨する幼児教育や塾もあったりするのです。

斜に構えていた理由はここにあります。

教育から得た力で少しは社会に貢献できるようになった自分が、その度合いを弱めて今度は子どもの教育に専念する?

働き盛りの年代なのに子どもの教育にほとんどの時間を割くのであれば、良妻賢母的なスキルを優先する昔となんら変わらないではないか…。娘に示したいのは、自由なキャリア選択をするとともにキャリアを持ち続ける女性像。でも、サポートに専念する姿は、矛盾となって伝わるのではないか…

その一方で、子どもには学ぶ力で人生を切り開いていってほしいという思いも人一倍強くありました。だから子どもの教育も無視はできません。

さらに、私自身は転勤族の家庭に育ったこともあって中学受験こそ経験していないのですが、その中で家族が一緒にいられたのは家族を優先してくれた母のおかげ。そんな母親のロールモデルも併せ持っていたりします。

とても大きな葛藤がありましたし、夫ともかなり話し合いました。
というより、何度も何度もぶつかり合いました(苦笑)。

本来、学習サポートというのは男女問わずできることです。
少しヒアリングしてみれば、父親側が教育サポートのメインを担っているご家庭もちらほら。

その認識の上で、子どもの教育に対する思い、家族のリソース、それぞれの仕事の状況などを考えて「我が家の最適解」を探してみたのです。

そうして、我が家なりのリソースを点検して、私の得意とするところについて分かったことがあります。
・そもそも教えることは好き(大学時代に教員免許をとったこともある)
・数々の資格試験を受けてきていたので、問題の分析力や段取り力もある
・さらに現在のコーチ&キャリコンという仕事柄、モチベーションを引き出したり、気持ちに寄り添うのも得意

そのようなことを棚卸ししていった結果、母親だからやるのが普通、ではなくて、我が家のリソースの中では、学習は私がメインでサポートしたほうがよい結果に結びつきやすそう、ということに気づいたのです。

そんなこんなで「ここは一肌脱ぎますか!」ということになり、子どもの学習サポートにもコミットする親の仲間入りを果たした、というわけです。そうしたら嬉しいことに、夫が家事(特に私が苦手な日々の献立ぎめを含む!(笑))をしてくれる比率がぐぐっと上がったりもして…。

結局、葛藤の原因は、周りがやっているからうちも同じようにやった方がよいのかもという発想だったから。

家族それぞれの得意をパズルのように組み合わせる発想に切り替えたら、納得感がでてきました。そして、納得感があれば…がぜんやる気も出てきます!

とはいえ正直なところ、子どもの学習サポートにコミットするとなると、以前のように仕事にアクセル全開とはいかないかもしれません。

幸い私はこれまでのスキルを武器に個人事業主という働き方を手に入れることができました。我が子が社会人になる頃には今よりもっとテレワーク、フレックス制、ジョブ型と働き方の選択肢が増えているかもしれません。

そうすると、パラレルで柔軟な働き方という背中を子どもに見せておくのは、決して昔に逆戻りということではなく、逆に先駆け的な在り方かもしれない。そう思うと、仕事も、学習サポートも、その時々でバランスをとっていくことにも納得感がでてきました。

リソース(得意分野)の点検と納得ポイント探し、おすすめです。


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