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死んだ母が記した日誌が30年ぶりに出てきた話。

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僕を妊娠した頃から書かれた日誌が、
死後13年経ってから出てきた。
そんなものが存在していたなんて
全く知らなかった。
30年前の記録が、今の仕事を結ぶ……

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2006年8月8日に
当時46歳の母が子宮体癌で他界。
その頃、自分は高校2年生。
妹もいて、当時小学校5年生。
二人の子供と父を残し、この世を去りました。

詳しくはこちらに書いてあるのでご参照を。

2019年夏。
母が亡くなってから13年目の命日のこと。
同じお墓に母方の祖父母もいる関係で、
月命日ではなく、月初めに毎月
墓参りをしていますが、8月8日だけは、
日に合わせて行っています。

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実家から1時間弱のところにあるため、
そう遠くないんですよね。
月初めのタイミングでは
基本的に自分一人ですが、
8月8日は家族揃って手向けます。

その日、一度実家に行き、
家族と合流してから出かける手筈でした。
準備が整い、さあ家を出るぞ、
となったとき唐突に父から


「整理してたらこんなのが出てきた」


と、手渡されたのが
母が手書きで記した日誌だったんです。

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このページを見て、読んだ瞬間に号泣。


こんなに丁寧に思いの丈を綴り、
非常にリアルなそのときの心情が
書かれていたのが心底びっくりしました。

当初、妊娠発覚があまり
歓迎されていないのを読んで
ちょっと笑ってしまいましたが。笑
(あと、父のことは昔から名字呼びw)

日誌を手渡され、
涙をこぼしながら読んでいくと、
今度は名前の候補がずらりと並んだページも。

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当時の流行かはわからないけれど、
「岳」を使いたがっていたそう。笑


基本的に、「●●すけ」
にしたかったみたいなんですよね。
イニシャル表記まで書いてあります。
ご丁寧に画数まで。

その後も読み進めていきますが、
そのとき全てを読み終えるのが
なんだかもったいない気持ちになったので、
ぺらぺらと流し読み。
妊娠中の経過報告なども書いてありました。

また、驚いたのが、出産後のログ。

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細かっ!

今、自分に子どもがいるわけではないので
"お母さん"の本当の大変さなどは
実感がないですが、慣れない育児に、
寝られない日々のはずなのに、
よくもまあこんなに丁寧に
書いてくれていたんだな、と。
その光景を思い浮かべるだけで
泣けてきました。

これらの内容が、
200ページほど記されていました。

また、手に取って読んだとき、
自分は思ったんです。


こんなにも愛してくれていたんだ、と。


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小さい頃は、両親から
たくさんの愛情を注がれ、愛されている、
という実感を湧きますが
(当時、その認識はないですが)
大人になってからそんな風に
感じることはほとんどありません。
とても貴重で、一生の宝物に
しようと思えたものでした。

そして、またこれが不思議なことに、
僕が生まれたのが平成元年10月
産んだ当時の母は30歳
そして、日誌が出てきたのは
2019年8月は令和元年
僕が30歳になる年だったんです。

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もう、ね。
正直、ちょっと不気味だと思いました。
なんでこんなタイミングで、
しかもこんな偶然が重なったときに?って。

でも、30年の時を経て
出てきた日誌には、必ず意味があります。
その意味を実感したのは、
日誌を読んだ直後に気づいたんです。


自分は、人の話や想いを
聞いて文字にする仕事。
母も、自分の想いを文字
として残していた事実。


重なったんです。
そして、そのとき同時に思ったのが

文字にすることは、自分のためではなく、
誰かのために残すことだ、と。

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正直、起業してからしばらくは、
ベクトルが自分に向いていました。
誰かのため、ではなく
生き方を確立した自分、に驕っていたんです。
まあ、言ってしまえば
調子に乗っていた時期があったんですね。
それについて詳しい内容はこちらに。

でも、母の日誌の存在を知って、
そうじゃないことに気づきました。
言葉や文字は、自分以外の誰かに
届けるメッセージ
だ、と。
そして、それは色あせることなく、
時代を超えることができる。想いや愛を、
誰かに伝えることが、言葉ならできる。

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その確信を持てたのが、母の日誌。

ライフストーリー作家®︎として
生きていくことに更なる自信を得られ、
自分の生き方は間違っていないと
教えてくれたのです。

また、タイミングが素晴らしいことに、
株式会社ライフストーリーの
理念・ミッション・ビジョン・バリューを
作っていく最中の出来事。

高校の同級生が弊社に
参画したことをきっかけに、
作り始めたんですね。
ちなみにそんな高校の同級生との
再会エピソードはこちら。

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自分の会社が、何を目指すべきなのか、
どんな社会を作っていきたいのか、
どんな価値を提供していきたいのか。
より深く考えるきっかけになりました。

自分の生き方をとことん信じていこう。
これからどんなに苦しくても、辛くても、
信念さえ貫いていければ
必ず変わっていけると。

そう思えたんです。

ここまで読んでいただき
ありがとうございました!

ぜひ感想などあれば
コメントいただけると嬉しいです!

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