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2021年9月(10冊ログ)

毎月読んだ本から10冊紹介しています。あなたの知識に役立つ本・情報があればうれしいです。

#会って話すこと #田中泰延 #竹之内教博 #セールスイズ #老いの福袋 #発行道 #すべてがFになる #やりたいことの見つけ方 #明日カノ


今月イチ推しの本(新書)

著者と編集者の対話が最高だった。ずっと笑った。

内容としては、「会って、話す」の本質は何か、を説いている対話集。話すテクニックの本でもなく、「私たちが会話と認識していることは、違うよ」って話が9割。

人と人は、「会う」ことで同じ時間と肌感覚を共有するでしょ。その空間だからこそ、何を話すとお互い幸せを感じることができるのかの導きに、共感!!

同じ景色を見て、共有する時間の中で話すことの幸せのハナシ。


ビジネス書(ビジネスモデル構築・営業スキル)

全国に600店舗以上ある「全身もみほぐし2,980円!!」リラクゼーション店の創業者であり、ファンタジーキッズリゾートのプロデューサー実録。

フランチャイズビジネスの「低価格で提供するために低コストにする方法」のテキストだった。先人の常識を破り続けるバイタリティも面白い。

フランチャイズモデルは「社会と雇用を支えるため」に必要なんだなって気づいた。最初から創業者が主体にならないビジネスモデルは、創業者自己投資ではなく、徹底的にシステム・仕組みに投資する。それが社員とその家族を守り続ける雇用の創出(次世代の資産)をするんだって。応援!


これは、結構なパンチのある本。シビアな「営業マン育成マニュアル」に、私は酸欠になった。

だけど、最後まで読み切った。その理由は、筆者がこの本を書いた理由=「営業職の市場価値を高めたい」と知ったから。「新卒はとりあえず営業」「修行の場」としてしか社内で扱われない営業部署を、「営業職とは専門性が高く、肩書きもかっこいい!」にしたいと。

その気持ち、わかる!

成果にコミットし、達成し続ける集団になれば、必ずその部署・市場価値は上がる。本格的な営業テクニック書なので、これをやれば「敏腕営業マン」の階段を一気に駆け上がれることは間違いない。


ツール本(マネジメント)

この本の使い道を考えてみました。
「別に、この仕事が好きでやってるわけではないんです」と苦しむ社員さんに、そっと渡しましょう。

やりたいことじゃない・やりたいことがない、から「仕事のパフォーマンスが落ちる」というのは違うし、頭を整理すれば次の1歩を踏み出せます。

「やりたいこと探し」ジプシーを終わらせてあげましょう。ちゃんと優しく自己理解へ導いてくれる本でした。


ツール本(デザインスキル2冊)

デザイン制作における、「ロジックで片付く基本」を身につけることができる本。

ECのデザイン制作はアートではないし、「センスでしょ」で片付けたら、デザイナー育成放棄になってしまう。

であれば、「デザインを見て分析できること→自分の頭で考えて意味のあるものつくれるようになる」の過程を作るのに適していると、この本が選ばれました!※弊社基準

私自身はデザイン制作はしていませんが、制作チームから拝借して読んだところ、どんなロジックパターンがあるかを理解するのは必須だと感じました。ディレクション側(伝えたい気持ちをデザインしてもらいたい人)もご一読の価値あり。

さらにデザイン理解の良記事も貼っておきます。合わせてどうぞ。


心と、体の健康

老いのリアルって、意外と身内から語り継がれることは少ない。やっぱり自分が老いてるってことを実感したくないし、迷惑かけたくないと思うから話したくないんだと思う。

だから、「老いるって何なの?どうなるの?」と、具体的に自分がどうなるのかを知るのに良い本。

学生の頃、「老いの心理学」の講義が恐怖すぎたからずっと「老い」にまつわる本を避けてたけど、この本は、前向きに笑いに変えて教えてくれたから助かった。気さくな落語好きのおばあちゃんが語り継いでくれるので緑茶でも飲みながらぜひ。


300年続く老舗の作り酒屋「寺田本家」に婿入りし、酒ビジネス、政策の黒さを知るうちに、なんと、自身の「腸」が腐ってしまう著者。

原点に返った酒造りは尊いし、酒造ビジネスの黒歴史もまた面白い。そして、私はすっかり「発酵活動をする微生物(菌)」のトリコになった。


小説(サイコサスペンス)

数学も推理もトリック解説も全然わからないけど、「ウエディングドレスを着た残酷な死体」の背景を知りたくて読み進め、最後の衝撃さは、かなり強めで読み応え満足度高かった。

小説における残酷な死体は、「残酷じゃないと昇華されない想い」が隠されている。推理をしながら主人公たちが自分のトラウマを引き出されていく感じもゾワゾワした。

話題の漫画(明日カノ)

「女版・闇金ウシジマくん」と評価され、100万部突破中の『明日、私は誰かのカノジョ』。レンタル彼女・パパ活・整形・ホス狂と夜の街を舞台に生きるリアルな社会現象を理解したく、読むしか。(今1~8巻まで・連載中)

「こういう女の子ってこういう行動するよね」という女性のリアル感は確かに。普通に喜ぶし、普通に傷つく。そして踏み込む選択は、一瞬の引き金で、すぐそばにあることかも。20巻まで発売されたらまた一気読みしてみる。

今言えることは、この漫画「明日カノ」をドラマ化するときは、Adoの「ギラギラ」を主題歌にてほしい。要するにこの歌じゃないかって思った。そしてこの世代の感覚は無視できないぞ。

おわり。

また来月もよろしくお願いします。



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