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簡単に騙される

人間に対して基本的に信用はしていない。わざわざ疑ってかかるというのではなく、ただ信用しない。信用すると決めると、それはいつしか期待となり、勝手な自分の期待にも関わらず、違う結果になると勝手に裏切られた気持ちになるからだ。

いや、そんな深刻な話をしたいのではない。つまり、簡単に人間を信用しないわたしが、ものすごく簡単に騙される問題について。

詐欺メールに弱い。すぐ騙される。

銀行の口座凍結やクレジットカード不正利用停止に関する詐欺メールは、そもそもその口座やその種類のクレジットカードを持っていない場合は騙されない。

しかし、amazonアカウント凍結や、公共料金滞納の詐欺メールはドキッとしてしまう。クリックを促されていれば疑うし、押しはしないけれど、amazonアカウントに一応ログインしてみたり、公共料金の引き落とし履歴を念のため確認することもある。

自分が利用している種類の、カード年会費のお支払い方法に問題があります、とか、カードの利用を一時停止しました、というのも不安にはなってしまう。詐欺メールであり、多分大丈夫なんだろうけど、利用時にふと思い出して、一応現金も持っている状態にしておこうかなという保険をかけることもある。

わざわざ騙されているよ的情報を置くのもどうかと思うし、やめていただきたいと書いても何の影響力もないんだけれど。むしろ、細やかに確認をしておく行動になっていて、何かを未然に防げるのかもしれないとすら思ってきた。

迷惑メールや詐欺的なものにはトレンドがある。amazonアカウントや口座凍結、カード不正利用や年会費未払いなどは1度くると毎週何通か来るからすぐに無視できる。しかし、新しいケースでのアプローチの場合は騙されてしまう。

以前、LINEで「Appleギフトカードを買って欲しい」という連絡があった。ちょうどランチタイムから商談に出ていて、3時間ほど外出をしている時だった。さっきまで目の届く席に座っていた同僚からのLINEだったため、「了解!いくらのやつ?コンビニで買えるんだっけ?」と返信した。今このタイミングで外出していてちょうどいい私に連絡があったのかと思ったし、その日の夜は同席の会食があったから、プレゼントで渡すのかな?とスムーズに憶測した。そして、Appleギフトカードを買ったことがなかったからコンビニで買えるのかを聞いた。

返信は「5,000円、裏のコードを写真で送って。」だった。シンプルにAppleギフトカードを買ったことがなかったから、言っている意味がよくわからなかった。しかもコンビニに行ったら5,000円のだけ売り切れていた。とりあえず「5,000円の入荷待ちの奇跡!10,000円にする?まぁそこまでしたら相手も恐縮するかぁ。。んーどーしよっかなー。」と返信した。

即レスがなく、次の打ち合わせがあったので、会食前に別のコンビニに寄ろうと思い、とりあえず会社に戻った。打ち合わせが終わったタイミングで、同僚の席に行き、「5,000円のなかったよ。行きがけ一緒に別のコンビニ寄ってから行こう。」と声をかけた。

「ん?なんの話?あー!!あ、そうそう、あ。そー、ごめん、昨日LINEのアカウント乗っ取られたんよ。」と言う。

それでも私は気づかなかった。バカ者である。

「あらぁ、LINE困ったねえ。でも復活したんよね?LINE来たよ。」

「いやいや!それがそいつよ、詐欺ってるのよこのアカウント使って。」

うそ。泣。

そんなことがある世の中なの?とむしろ感心した。そんなことよく思いつくなぁ。それでもまだイマイチ理解できない。大バカ者である。

「でも、私がAppleギフトカードを買ったところで、まぁ私が使うなら詐欺の意味なくない?バカにしてるだけってこと?」と聞いた。

「いや、コード読み取れって来たでしょ。そのコードを相手に送ったら、そのコードで買ったAppleギフトカードを使えるんよ。」

!!!!!!

なんだって。なんだって泣

「新しいLINE教えるね。もう、新しいLINEすら対面で教えるしか手段がなくてさー、ごめーん。でも、本当に買いに行ってくれたのって、あなただけだよ。。」

!!!!!!!!!!

え、みんな嘘って気づくの?返信してやり取りまでしてしまったよ。世間知らずもいいところだ、恥ずかしい。

「流行ってるのよ、この手法。」

ガーン。疎い。この手に本当に疎い。
これはもう数年前の話。

そして3日前くらいに、私はシステム管理部にある連絡をした。

「メールが容量一杯のようで受信ができておりませんでした。お手数ですがよろしくお願いします!」と。

「ん?このアドレスじゃないですよね?容量全然、使って?ない・・?ですけど、その該当アドレスをください!」と返信あり。

『こんにちは ⚪︎⚪︎.jpアドレス,
メールボックスのメモリ領域がほぼいっぱいになっているため、4通のメールが返ってきました。
メールボックスの記憶域を増やす。』です、これです。

と伝えると、

「送信元アドレスください。」と言われ、

「それ、詐欺野郎w」と教えてもらった。

!!!!!
これが3回くらい来てて焦ってしまったのだ。
もぉ。新しいパターンに毎回騙される。

そして毎度思うのだ。

ロマンス詐欺って、めちゃくちゃわかりやすくていいよね。あれは素晴らしいよ、絶対騙されないように親切だわ、と。ロマンス詐欺メールの好感度を爆上げして終わっていく。

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