見出し画像

46.過酷な入院生活

スピリアルライフナビゲーター
マルコヒロミです。

こちらのブログを選んで下さいまして
どうもありがとうございます。


 まとめ記事

前回の記事


私の通っていた産婦人科は
実家から徒歩で約10分程度でとても近いのですが


歩くことが出来ない程、衰弱していたので
父に車で送り迎えをしてもらっていました。


通常、妊娠初期から23週前後までの妊婦検診は
4週間に一度の頻度なのですが、


私の場合は、点滴投与があったので
毎週通っていました。


そこで見たのは
健康で普通に歩いている妊婦さんでした。


えっ?妊娠しても
全然変わらず元氣な人がいるんだ・・・。


どうして、私は有り得ない程
辛く苦しい思いをしなければならないのだろう、


おしゃれなマタニティー服を買えず
メイクする氣力体力がないのでノーメイク

何度も何度も襲ってくる吐き気と眩暈で
待合室で待つのが本当にしんどかった・・・


おしゃれな洋服を着て
バッチリメイクできれいに
元氣で自由に動くことが出来る
幸せオーラ振りまいている妊婦さんを見ていると


そんなのずるい、不公平過ぎる・・・と
涙が溢れて止まらなくなりました。


妊娠3ヶ月目の検診の時に
担当の医師から


ケトン体の数値が +3で
通常よりかなり高く危険な状態です。
重症妊娠悪阻なので
すぐ入院の準備をして下さい。
ただし、今は空き部屋がないので
空き次第入っていただきます。
と言われました。


つわりとは
妊婦の50%から80%の人達が経験するもので
病氣ではありません。

しかし、つわりの症状の重い
妊娠悪阻(にんしんおそ)は
妊婦全体の1%から5%に発症すると言われています。

そのうち入院治療が必要になる重症妊娠悪阻は
妊婦全体の1%から2%が発症します。

入院の判断基準となる症状は
以下の4点となっています。

一日に何度も嘔吐する
水分をほとんどとれない
ケトン体が検出される
体重が短期間で5%以上減少する

ちなみに私は全ての項目にあてはまっていました。


ケトン体とは?
私たちの体は糖をエネルギー源として動いていますが、
つわりで食事が出来なかったり
嘔吐し続けると体の中の糖が消費されていきます。

すると体は脂肪を分解して糖を作ろうとするのです。
その脂肪を分解する時に出るのがケトン体です。

つまり、ケトン体が検出されるというのは
栄養が取れていない状態にあるということ。
+2とか+3とかは数が多いほど症状が酷いのです。


入院の日、早速手首に点滴の針が打たれ
ベットの上での安静状態が始まりました。

毎日朝の8時過ぎから夕方5時まで
長い間ずっと点滴が続きます。


点滴の針は
24時間刺さったままのものとは違い
太目の硬い針なので


食事の時や、トイレの時など
少しでもずれてしまうと
針が外れてしまう恐れがあったので
細心の注意を払わなければならず
常に氣の張った状態でした。


夕方点滴の針を外してもらってからは
ようやく自由に動けるようになり
ホッとするひと時を過ごすことが出来ました。


点滴を受けている間は吐き氣が収まり
食事をとることが出来ました。


何もすることがなく暇でしたが
テレビを観たり、携帯の画面を眺めたり、本を読むと
眩暈が酷くなるので何も出来ず

ただ、時が過ぎるのを
淡々と待つだけの生活を過ごしていました。


人は、何もすることがなくなると
自動的に良からぬことが頭に浮かんできます。


常にマイナスの感情が浮かんできて
心の中は どんよりと暗い状態になっていました。


2人部屋だったのですが
同室の方は、経産婦さんで
上のお子さんがいて結構頻繁に
旦那さまがお子さんを連れて来たり
お友達がお見舞いに来たり
ご両親や、旦那さまのご家族が来たり
賑やかだったのですが


私の方は両親と夫が来るくらいで
義理の両親や友人は一切お見舞いに来ることはなく
本当に孤独で寂しい入院生活でした。


その当時は
何故 孤独・寂しくなる出来事が起きてしまったのか?
全く理解出来なかったのですが


産後私の心の奥深くに潜んでいた
「バーストラウマ」が
「孤独で寂しい心」の謎を
紐解くことになっていったのです。


次回は 47.重症悪阻から鬱へ

です。


最後まで お読みくださいまして
ありがとうございました。

もし記事を読み共感しましたら、サポートしていただけると幸いです。サポート費用は皆さまに喜んでいただく活動に使わせていただきます。