スケジューリング手法であるローリング・ウエーブ計画法

ローリング・ウエーブ計画法の説明

ローリング・ウエーブ計画法とは、計画を反復させることです。プロジェクト開始時は、プロジェクト全体を作業毎に分解するためのワークブレークダウンストラクチャー（以下WBSと記載）の上位層にあたる妥当な要素レベルまでの作成までに留まります。プロジェクトの進行に合わせて下位レベルに段階的計画化をする時にローリングウエーブ計画法を適用します。プロジェクト計画を周期的に反復し、計画を洗練させていきます。実行、実装からのフィードバックを得て、計画を洗練していきます。WEBやクラウド技術の浸透により、開発者側がリリースをコントロールできるようになったことでアジャイルのような反復型開発にそのまま適用することができ定着するようになりました。

ローリング・ウエーブ計画法でプロジェクトを進めるうえでの留意点

留意点として、プロジェクト初期に実行、実装に値する詳細な計画であるWBSを立てる必要があります。あくまでもプロジェクト全体計画の洗練度の低さを補うためにローリング・ウエーブ計画法が適用されます。プロジェクトでは詳細化出来る部分と出来ない部分範囲は不正確であり、詳細化できる部分はどんどん詳細化し、出来ない部分はできるようにしていく必要があり、先延ばしすることをしないようにします。座して待つのではなく、詳細化できた計画を実行、実装してフィードバックを得ることにより、計画の詳細化をできる範囲が広がっていくわけです。