マガジンのカバー画像

食雑記

57
日々の食卓、食卓での会話、食材やレストラン、食に関する本や映画、イベントなど、食にまつわることだけ書く日記のような「食雑記」。節気毎に更新。
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

大暑|2023.7.23-2023.8.7

7月23日(月) アジアン食堂SALAと仙草蜜 前に何かの記事で読んでが気になっていた神戸元町の「アジアン食堂SALA」へようやく行ってきた。確か、アジアのお母さんたちの仕事の場をつくるため、日替わりでシェフをするお店という記事。写真に映っていたお店の内装がとってもカラフルでなんとなく手づり感あふれるお店を想像していたのだけど、予想とちょっと違った。メニュー品目は、カオマンガイ、魯肉飯、グリーンカレーが固定で、それにプラスして日替わりメニューという構成。メニューのデザインも

小暑|2023.7.7-2023.7.22

7月8日(土) マチ文庫新作発表会 宝塚市中央図書館での、みんなのたからづかマチ文庫、新作発表会に参加する。食卓文庫『北の女が食べる西』、『続・遠くの食卓 兵庫と栃木、一皿の往復書簡』は、「みんなのたからづかマチ文庫」として、宝塚市立図書館に所蔵されている。この2冊は宝塚の何かをテーマにしようと書いたわけではないけれど、遠く離れた土地から移住してきたからこそ意識された「この土地で食べること」についての本であることは確か。コロナ下の間につくられ、所蔵されてきた本を、それぞれの

夏至|2023.6.21-2023.7.6

6月21日(水) 台所アルへ行く 手術後はじめての外来診察の帰り、自分に優しく、と『台所アル』へ行く。ここは、ずいぶん前に知人が「とっても美味しいごはんをつくる人」と紹介してくれたひさえさんのお店。茶事料理人の半澤鶴子先生のところに通っている(私もかつて通っていた)という共通点もある。オンラインでは、メッセージをやりとりしたり、料理の写真をみたりしていたけど、ようやくリアルに会って、ごはんを頂くことが叶う。 アンティークのテキーラグラスに注がれた梅シロップ。漆塗りのお膳にの

芒種|2023.6.6-2023.6.20

6月6日(火) 絶食と消化管 入院2日目。夕方の手術のため朝から絶食。絶食の目的は、消化管を空っぽにするということ。昨晩の下剤の内服に始まり、もろもろの処置であらためて実感する。普段は切れ目なくくり返しているから、実は一連のイメージにはなっていない「食べることと出すこと」だが、こうやって一度ストップすると、食べ物が消化管を流れていく時間感覚がよくわかる。 6月7日(水) 絶食終了 入院3日目。いろいろ管がついたまま、朝食。絶食の後は何を食べても美味しいというけれど、やは

小満|2023.5.21-2023.6.5

5月25日(木) 鶏ハム、巻くか巻かぬか 朝食の食卓の話題は、鶏ハム。私のダイエットに合わせてもらうかたちで、朝食のベーコンを鶏ハムに変えた。私は鶏ハムは丸く成形されていなくても全然かまわない。なんでももとの形が見えるほうが、美味しそうに感じるし、ルーティンでつくるなら、とにかく手間を最小限にするほうが優先。恋人は成形しないとかありえない派。丸く成形されているからこそ、鶏ハムであって、成形されていないなら、それはただの蒸し鶏だと。丸くすることには、ハムを模すという視覚的な目