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小暑|2023.7.7-2023.7.22

日々の食卓、食卓での会話、食材やレストラン、食に関する本や映画、イベントなど、食にまつわることだけ書く日記のような「食雑記」。節気毎に更新。

7月8日(土) マチ文庫新作発表会

宝塚市中央図書館での、みんなのたからづかマチ文庫、新作発表会に参加する。食卓文庫『北の女が食べる西』、『続・遠くの食卓 兵庫と栃木、一皿の往復書簡』は、「みんなのたからづかマチ文庫」として、宝塚市立図書館に所蔵されている。この2冊は宝塚の何かをテーマにしようと書いたわけではないけれど、遠く離れた土地から移住してきたからこそ意識された「この土地で食べること」についての本であることは確か。コロナ下の間につくられ、所蔵されてきた本を、それぞれの著者が紹介する。30年前に札幌から引っ越してきたというおじさまが、当時は新しい土地に来て、自分もいろいろなことを考えたことを思い出した、残しておけばよかったなあという気持ちになった、と感想を伝えてくれた。

そのまま、関係者のみなさんと清荒神のお店に流れておしゃべり。あくまで地域を話題の中心にしたまま、いろんな人の話を聞いたり、おしゃべりしたのは、引っ越してきて初めてだったかもしれない。これまで「宝塚の食」で本をつくるというのは、全くイメージが湧かなかったけど、この1日のおかげで、こういう方向ならありかも、というところまでは浮かんだ。やっぱり人とおしゃべりするのは大事。

7月9日(日) 東京のイラン食材店へ

東京に行く用事があったので、以前から行ってみたかったイラン食材店のダルビッシュ商店に行く。ペルシャ語翻訳者、愛甲恵子さんのイベントのお茶菓子で提供されて、とりこになってしまったひよこ豆のお菓子「ノホッチ」は残念ながら売り切れ。でも、まるで餡子!のねっとりデーツや、これまで実物を見たことのなかったドライレモンなどを買えた。自家製っぽい葡萄の葉の塩漬けや、未熟な葡萄を絞ったジュースを売っていて、聞くと、日本でつくっているものらしい。レモン代わりに使う未熟葡萄のジュースは、ヨーロッパのものだと思い込んでたけど、イランでも使うことを知った。というかむしろ起源はこちらかも。実るものが同じなら、考えることも同じだ。
店主にお茶をご馳走になり、お茶うけに箱に入ったままの、デーツを出してくれたのだけど、上からココナッツがどっさりかけられていて、ああ、こんな風にして食べるのか、と日常に触れられた気がして嬉しかった。次はノホッチがあるか確認してから行こう。

7月11日(火) 夏サラダの登場

トマト、キュウリ、玉葱。この色あいが朝食の皿に乗ると、夏になった、と感じる。

7月13日(木) 記憶の中の味と風景

靭公園近くの鰹節屋さんに行く。昨年の春から、食事の塩分制限をするお手伝いをしている高齢の男性がいるのだが、鹿児島出身のその人から、小さい頃、義理のお兄さんが指宿の削り節を削って食べさせてくれたことが忘れられない、いつか自分も削ってみたいという話を聞いた。調べてみたら、指宿の鰹節の専門店があることがわかり、いつか一緒に行きましょうと言っていた約束を、ずいぶんたってようやく実現することができた。他ならぬ、指宿の鰹節は、彼の記憶の風景を甦らせることができただろうか。

7月15日(土) スマイル買い出しからの鱧の天ぷら、トウモロコシご飯

小暑のスマイル阪神買い出し。トマト島、ジャガイモ島、キュウリ島、ナス島と、1種1島になってきて、夏の勢いが平台に現れている。そして、トウモロコシが並び始める。「まだ、ちょっと高いんじゃない?」と恋人に牽制されて一旦あきらめるも、レジに並んでいるときに、食べたいときにトウモロコシを食べられない人生なんて!(大げさ)という気持ちになり、結局買う。

夕食は、今年初めての鱧の天ぷらとトウモロコシご飯。夏だ。

7月18日(火) 食生活アドバイザー2級合格!

とりあえず、2019年に一度チャレンジしてからそのまま放置していた勉強にケリがついた! この検定に合格したから何ができる、というのはないのだけど、少なくとも、誰かの食と生活について一緒に考えるときに、最低限押さえておかねばならないポイントは頭に入ったと思う。チャレンジしようとしたきっかけは当時やっていた「食のよろず相談」だったけど、これで堂々と相談を受けられる!かな?


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