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きょう心にしみた言葉・2022年10月31日

自分のなかの「ふつう」しか受け入れられない人も、現実にはいるんですよね。SNS上では僕もよく批判の的になっています。
偏見の目で見る人はずっと偏見の目で見ている。その人たちを変えようと思っても、それは僕たちの「ふつう」や「偏見」を強要しているだけかもしれません。だから、「そういう人もいるよね、でも、やっぱり自分は自分でいいんだよね」というスタンスを大切にしています。

「続 学校に行きたくない君へ」(全国不登校新聞社・編、ポプラ社、2020年7月)

タレントのりゅうちぇるさんの言葉です。幼稚園のころから、自分の志向や趣味をからかわれてきたというりゅうちぇるさんは、「なんでこんなふうに生まれてきたんだろう」と悩み、嫌われないため、いじめられないために自分の心を閉ざしていたといいます。しかし、自分を認めてくれる人もどこかにいると気付き、知らない場所でも行ってみると、いろんな人や考え方に出会えることを知りました。そして、初めて自分を愛せるようになったといいます。偏見にさらされながらも、「ふつう」とは何かを考え続けたりゅうちぇるさんがたどり着いた答え。それは、偏見の目で見る人を変えようとすることは、自分の「ふつう」や「偏見」を強要しているだけかもしれないーーでした。他者を尊重しながら、自分を大切にする。悩み続けた日々から、高く、深く、広く、そして、優しくおおらかな視点が生まれました。

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