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ライフリンク・メディア報道

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2023年11月の記事一覧

ライフリンク・メディア報道・コラムを読む③

ライフリンク・メディア報道・コラムを読む③

毎日新聞には半世紀近く続くコラム「記者の目」があります。それまで日本のジャーナリズムには「新聞記事は無署名」という暗黙のルールが強くあり、新聞も記者自らが主張や主観を打ち出すことに極めて慎重でした。これを転換させたのが「記者の目」でした。このコラムが日本の新聞における署名記事の嚆矢となったと言われています。現在は多くの新聞が署名記事を中心に編成されています。
今回は、自殺対策を取り上げた「記者の目

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ライフリンク・メディア報道・コラムを読む②

ライフリンク・メディア報道・コラムを読む②

今回からは、全国紙の1面コラムを見ていきます。1面コラムは紙幅は狭いもののの、的確な指摘に出会うことが多くあります。子どもの自殺やいじめが数多く取り上げられています。

2023年3月19日の朝日新聞「天声人語」です。

2022年8月25日の読売新聞「編集手帳」です。

2021年9月5日の毎日新聞「余録」です。

2019年2月7日の毎日新聞「余録」です。

2020年7月4日の読売新聞「編集

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ライフリンク・メディア報道・コラムを読む①

ライフリンク・メディア報道・コラムを読む①

新聞や雑誌にはコラムが掲載されます。テレビでも動画を使ったコラムがあります。そこには筆者の個性があり、感性が映し出されています。自殺対策やライフリンクの活動に言及したコラムを見ていきます。

2017年12月10日の山陰中央新報をはじめとする地方紙に、ジャーナリストの江川紹子さんのコラム「若者の自殺を防ぐために SOS発信できる力を育む」が掲載されました。

2014年3月24日の毎日新聞コラム「

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ライフリンク・メディア報道・新聞の社説から⑥

ライフリンク・メディア報道・新聞の社説から⑥

「孤独・孤立」は、凶悪犯罪を生む土壌にもなります。2021年12月に起きた大阪北区クリニック放火殺人事件で、死亡した61歳の容疑者のスマートフォンの電話帳には登録が1件もなかったといいます。容疑者の行為を他人を巻き込んで自殺する「拡大自殺」と推察する専門家もいます。この悲惨な事件の再発防止に向けて、事件を「孤独・孤立」から読み解こうとする社説があります。

2022年1月17日の毎日新聞社説「大阪

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ライフリンク・メディア報道・新聞の社説から⑤

ライフリンク・メディア報道・新聞の社説から⑤

東京都足立区は自殺対策の先進自治体として知られます。2009年5月にはライフリンクと協定を締結し、全庁一体の態勢を構築しました。自治体がNPO法人と協働し、首長の下に戦略会議を置き、様々な関係団体と幅広いネットワークを結ぶのは、全国でも初めてのことでした。その取り組みは、新聞各紙の社説にも取り上げられました。

2018年1月29日の毎日新聞社説「東京・足立の若年層支援 『あなたは大切』を伝える」

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