東京都足立区は自殺対策の先進自治体として知られます。2009年5月にはライフリンクと協定を締結し、全庁一体の態勢を構築しました。自治体がNPO法人と協働し、首長の下に戦略会議を置き、様々な関係団体と幅広いネットワークを結ぶのは、全国でも初めてのことでした。その取り組みは、新聞各紙の社説にも取り上げられました。
2018年1月29日の毎日新聞社説「東京・足立の若年層支援 『あなたは大切』を伝える」は足立区の若者や子どもに向けた取り組みに注目しました。
2018年8月25日の読売新聞社説「子供の自殺防止 身近な大人にSOSを出そう」は、足立区が進める「SOSの出し方教育」を詳しく紹介しています。
2012年2月12日の朝日新聞社説「ストップ自殺 足立区の努力に学ぼう」は、ハローワークを活用した自殺対策を高く評価しました。
2016年5月16日の読売新聞社説「自殺防止計画 命を守る地域作り進めたい」は、地域の中での自殺対策に注目しています。
足立区の自殺者は1999年には193人に上りましたが、2021年は114人と40.9%減少しました。同じ期間の減少率は全国36.1%、東京都22.1%で、より大きな減少率を実現しています。
写真は、パリのオルセー美術館にて。