カルチャーショック。名前編@マレーシア
マレーシアの中華系はイングリッシュネームを使うという話をNoteにかきましたが、マレー系とインド系の名前でも驚きの事実がありました。
まず、
マレー系の人は『姓(ラストネーム)』がない。
ある日、マレー系マレーシア人と話していて、衝撃の事実を知りました。
『外国でよく名前を書くときに、ファーストネーム、ラストネームとあるけど、私たちの名前には、ラストネームというのはないから、書くのに困るのよ~。』と。
姓がない??どういうこと?と聞いてみると、なんでもマレー系の人の名前には命名ルールがあって、名前は『〇〇の息子、〇〇の娘』となるらしい。
『名前+bin (の息子)or binti(の娘)+父親の名前』
つまり、
自分の名前:Siti
父親の名前:Mohamad Noor
だとすると、
Siti binti Mohamad Noor (Mohd Noorさんの娘のSitiさん)
ということに。この名前は結婚しても変わることなく、一生このまま。
当たり前に、どの国でも、姓と名はある。と思い込んでいただけに、姓がないと聞いたときは、カルチャーショック!でした。
インド系(シク教徒)の姓は、男性は全員Singh、女性は全員Kaur!
マレーシアのインド系は、ヒンドゥー教徒である南インド出身の人が多いのだけど、北部シク教の人も少なからずいる。
インド人と聞いてターバンを巻いている人をイメージする人も多いと思うけど、まさにターバンを巻いているのが、シク教徒の人たち。
シク教もまた興味深いのだけど、それはまた今度においておいて。。
シク教の人たちの面白い命名ルールをシク教徒の友人が教えてくれた。
『シク教において姓は、男性は全員Singh、女性は全員がKaurよ!』
ぜ、全員同じ苗字ー!?
これは、シク教のすべての人は平等であるという教義のもと、出身地やカーストによる差別をなくすためだそう。
シンという名に、ターバンと聞いて、プロレスラーのタイガー・ジェット・シン…が思い浮かんだあなた。それ、正解!彼はシク教徒で、インド北部のパンジャブ州出身、まさに姓はシン(Singh)
でもって、自分の名前部分も、経典から選んでつけるため、同性同名もたくさんいるらしい。
ちなみに、インド系マレーシア人の多数を占めるヒンドゥー教の命名ルールは、マレー系と同じで、姓をもたず、『〇〇の息子、〇〇の娘』
『名前+A/L (anak lelaki の息子)or A/P (anak perempuanの娘)+父親の名前』
となる。そんでもって、最後の極めつけは、
敬称、尊称がめちゃくちゃある!
Tun, Tan Sri, Dato’ Sri, Dato', Datuk, D.Y.M.M, Y.A.B, Y.B......
まだまだあります。が、もう、ここまで来たら意味わかりません。普段称号持ちの人と接することはほとんどないけど、称号を持っている人に対しては、称号も含めて呼ぶことも多い。称号を間違えるのは失礼にあたるので、ビジネスの場では、めちゃくちゃ気を使います。汗
マレーシアの名前ルール。
いやー、カルチャーショック。
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