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新しい挑戦の可能性

愛知県の三河の山間地域(新城、設楽、東栄、豊根、岡崎&豊田の山間地域)で新たに起業や創業を考える皆さんを支援するプログラムの募集が始まっています(愛知県事業&委託先(株)CBCクリエイション)。

愛知県の三河山間地域という開拓の可能性にあふれた地域において起業等に挑戦する人を募集します。優れたビジネスプランを持ち、事業活動を実践できる人を愛知県・地元市町村・関係団体などと連携してサポート。シェアオフィスでの専門家による指導、資金面での支援などによりビジネスプランの実現とローカルベンチャーとしての飛躍を支えます。

という文言とともに説明が始まっています。三河の山間エリアといってもなかなかぴんとこない方も多いので以下の地図を参照ください。

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まぁ、要はこのエリアで何か新しいことをスタートアップしビジネス化したい人を一年間支援するという事業です。

主な起業は以下のようなものが当てはまります。

【農林水産業分野】
・農林水産業の6次産業化を見据えた第一次産業での起業を目指す人
【サービス分野】
・飲食業、観光サービス、雑貨の製造販売などでの起業を目指す人
【クリエイティブ分野】
・クリエイティブ、IT関連、建築分野での起業を目指す人
【その他】
・業種・業態を問わず地域資源や観光資源を利用した起業を考えている人

「その他」があるということで、要はあらゆる分野においてこのエリアに基盤を置くことを前提とし、新たにローカルベンチャー的なことに挑戦したい人(個人事業)または法人(その代表)はウェルカムということです。

諸条件は以下のように書かれています。

<なりわい実践者の条件>
●三河山間地域(※1)での事業実施。個人で起業等(※2)を目指す方は、三河山間地域への移住。法人で起業を目指す方は、三河山間地域に拠点を置く新規事業で雇用を生むこと。
※1 三河山間地域:愛知県岡崎市(額田地区)、豊田市(旭、足助、稲武、小原、下山、藤岡の各地区)、新城市、設楽町、東栄町、豊根村
※2 支援期間中の開業又はそれに準ずる成果(事業規模の拡大)を目指すこと。2020年1月以降の起業者も対象とする
●三河の山里サポートデスク(新城市湯谷温泉 Hoo!Hoo!地下1階シェアオフィス)を拠点に月10日以上活動すること。
●勤務は、週35時間を基本とし、日報や進捗に合わせた事業資料を提出すること。
●事業の内容について「三河山間地域と事業の親和性」または「事業が三河山間地域に与える効果」が認められること。
●「三河の山里サポートデスク」事業の補助業務(移住・定住の推進、集落活動支援、起業・就業支援、観光振興)を行うこと。

活動のベースを愛知、三河の山間地域に置き、そこを軸に活動する必要があります。しかし起業、ビジネスベースをその起点とする点は、総務省事業でもある「地域おこし協力隊」とは若干ニュアンスが異なっています。まぁ、とはいえ、ローカルビジネスを起こすということはある程度土着的に活動することも求められるので、全く地域と関わらないというわけにはいかないと思います。ただすでに都市部でベンチャーなどを手掛けている方がその拡張のため、こうした制度を利用するのであれば2拠点をいったり来たりするデュアルライフ的な「通い」のようなスタンスから始まることもあると思いますし、そのあたりの解釈は個別状況によりある程度フレキシブルに対応すしていくようです。

給与や社会保障は以下の通りです。

■なりわい事業支援費の提供 月額20万円(各種手当、通勤交通費等すべて含む。月額手取り約14万円)。
■終了時に事業支援金として金40万円(諸経費含む。手取り約29万円前後)
※支援期間中は、三河の山里サポートデスクスタッフとして、
(株)CBCクリエイションと雇用契約を結びます。

給与は高くありませんが、この起業実践者の期間はいったん事業委託先でもある(株)CBCクリエイションと雇用契約、社会保障契約を結んだうえで活動をします。といっても事業を円滑に行うための雇用関係を作るための契約ですので、(株)CBCクリエイションの仕事を下請け的に何かしらこなす、企業と関係な仕事を強要されるというようなことはなく、あくまで全力で自身の起業にむけたアクションだけに集中できる環境は整えられています。ただ事業&制度の仕組み上、契約は必要です。

今年の活動のスケジュールは以下のようです。

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※支援期間は7月からですが、なりわい実践者の状況に合わせ柔軟に対応します。※採用から6か月は試験雇用とし、勤務成績等が良好でない場合は、支援を打ち切ることがあります。

「※」の注意書きにあるように、結局なにもせずに給料をもらうだけだと支援は打ち切られますので、とにかく地域と関りを持ちながら活動し、ビジネスプランが優れていようと破綻していようと、とにかくそれをブラッシュアップすることも含め、きちんとトライ&エラーし企業にむけて挑戦ことが条件になります。もちろん「がんばってたらいい」ということでないのはビジネスである以上当たり前でなんらかの結果は最終的に報告する必要があります。

支援の枠組みは運営事務局「三河の山里サポートデスク」(メンター3名、専従事務局員2名)を中心に、愛知県や地元市町村、関係団体、地元起業家などがタッグを組んで、なりわい実践者を応援しながら以下のようなサポートを必要に応じ提供します。

■シェアオフィスの平日利用※新城市湯谷温泉 Hoo!Hoo!地下1階シェアオフィス
■研修、各種セミナー、合宿などを通じた実践トレーニング
■三河山間地域の事業者、住民との交流・関係づくり
■住宅・暮らしの情報提供
■事業のフォローアップ、制度活用の案内 など

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シェアオフィスがあるのは新城市の湯谷温泉です。ある程度ここを軸に活動したり、打ち合わせや個別面談、進捗状況の報告のために通う必要があります。

起業実践者募集日程は以下のようになるそうです。

●オンライン個別ヒアリング申込期限:令和2年6月3日(水)17時まで
●募集締切:令和2年6月8日(月)17時まで
●第一次審査(書類審査):令和2年6月15日(月)
※ 審査結果は、15日中にメールおよび電話にてご連絡いたします。
●第二次審査(面接):令和2年6月22日(月)13時~17時
●支援期間:令和2年7月1日(水)~令和3年3月31日(水)
※ 今後の新型コロナウイルス感染症の状況等により変更する場合があります。

どうでしょうか、社会状況が目まぐるしく変化する中で都市部での働き方、暮らし方も多きく変化し、そのありように疑問を感じている方も多いのかもしれません。またこんな時代だからこそあえて企業に挑戦したいと考える方もいるかもしれません。この起業実践者は「なってから考える」というわけにはいかないので、応募する段階でいずれそのプランに変更があったとしても、優れていようがいまいが、夢物語でも現実路線でもある程度のビジネスプランを持っていることが前提となります。またそのビジネスモデルはある程度ここ三河の山里との親和性またはここの地域だからこそ形にできる、してみたいというものに裏付けられている必要もあります。例えば「新城で○○(ビジネスプラン)をしたい!」とか「豊根が良い!」とかそういうことです。どこでも良いなら自分のしたい場所で誰に何かを言わることなくスタートすれば良い話だからです。

ただ起業、ベンチャー、移住、暮らし方など今風で最先端、聞こえは良くても実際はとてもハードルが高くあくまで本人が努力しないことにはどこにも進みません。まして知らない土地知らない状況の中で全てを一からスタートアップさせることは容易ではありません。そう思うとこうした制度を利用することでその大きなハードルが少しでも下がるなら利用するのも手だと思います。特に起業のスタートアップ時の不安定さを助ける給与面、社会保障があるのはとても素晴らしいことです。ただそれもあくまで支援期間内のことなのでそれ以降はなにもありませんので、あくまで期間内にすでに自走できるように事業を進め、ある程度の確立を見る必要があると思います。※別に事業などを併用している、副業や扶養であるなどの条件があればその通りではないのかもしれませんが。なんにせよ制度や枠組みはあくまで主体者を支援することを目的としていますので、とにかくやるのは自分です。それは田舎に住んでいても都会に住んでいても、雇用されていても、起業していても、本質的なところで、それはその姿勢こそが、その人の役割をそのひとたるものとしたり、誰かや社会にとってのそのひとの価値を高めていくことだと思うからです。助けてはくれますが、代わりにはやってくれません。あくまで自分のことは自分でする。これが基本です。なので…まぁ、あくまでここに暮らす自分の私見ですが、その主体性や責任感のない人に「制度ありき」で「いけばなんとかなるか」ということで、つまみ食いするのだけは避けてほしいと切に願います。「制度ありきは」制度や支援がなくなれば誰も助けてはくれませんし、制度=決まりですので困ってから「お願いします」と言って「どうにもなりません」と言われます。それから往々にして「なんとかなるか」は「なんともなりません」。悪しからず。

それでも「いましかない!」「自分はこれがやってみたい!」「自分はここに本気で暮らしたい(関りたい)!」と思う方がいましたら、こんな制度もありますので利用されてみてはいかがでしょうか?もしかしたら全く予想もできなかった未来がここ三河の山里で待っているかもしれませんよ。そのスタートのきっかけにはなかなか良い制度、良いチャンスかもしれません。

三河の山里 起業実践者HP

必ずHPにて詳細を確認し、応募前に事務局にお問合せくださいね。

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