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見えないからこそ大事にしたい

我が家は、平日は基本、母親であるわたしが、ワンオペで家事や子育てなど全般をしています。
朝ごはん、保育園送迎、ごはん作り、洗濯、お風呂、読み聞かせ、寝かしつけ、全部です。
長男が生まれてから、10年以上ずっとなので、これが通常モードです。
夫と平日の夜、一緒に食卓を囲むことはまずありません。
夫が子どもたちをお風呂に入れることもありません。
なので、こどもたちにとってもパパ不在は、ずーっと当たり前のことです。


夫であり、同期であるがゆえに

決して夫は家事や子育てを放棄しているワケではなくて、とにかく仕事がハードモードなんです。
わたしたち夫婦は会社の同期です。出身地は遠く離れていますが、東京本社への転勤で出会いました。
夫は入社時から優秀で、むしろ採用の時からだと思われる…。
会社からも期待をされているんだ思います。定期的に異動があり、若手の時は、そこで起きている問題を解決するために異動させられているということが多かったです。
今は、経営戦略、財務戦略路線でしばらく来ていますが、わたしが特に苦手とする分野で早くから責任ある立場で頑張っているのも知っています。
だからこそ、応援したい気持ちもありつつ、わたしはいつになったら上に行けるんだろう?なんて思いはずっと抱えています。
夫が長時間労働だと、わたしはその分、仕事を切り上げ、家族の対応をしなければなりません。

ワンオペ悲劇のヒロイン

わたしは、第3子が生まれるまで、ずっと自分のことを「悲劇のワンオペヒロイン」だと思い込んでいました。
「夫の活躍のためにわたしが犠牲になっている」、「わたしが色々我慢しているから、家庭がまわっている」。
「なぜ、夫は自由に仕事ができて、わたしばっかりやりたいことを諦めている!?」という不満をずっと抱えていました。
まさにわたしは“悲劇のワンオペヒロイン”だわ…
ちょっと自虐的にも自分のことをそんな風に表現していました。
わたしがいるから、夫は存分に仕事ができ、活躍できている、つまり、わたしは、誰かを救うヒーローならぬ夫を支えるヒロインなんだ!と。
そう思うことで、自分のことを肯定していたのかもしれません。

役割からの解放

第3子妊娠中にあるボランティア活動と出会いました。
そこで初めて、母となっても一人の人間として、「心からやってみたいことや本当の希望を口にしていいんだよ」という思考の転換点があったんです。
それまでは、「母だからこそ」「妻だからこそ」という役割ベースで、この役割ではこうあるべき、という概念にとらわれがちでした。
世間が言う「良き母」「良き妻」像からなるべく逸脱しないように。
そんな縛りを自分で勝手に作っていました。
でも、活動を通じて、徐々に自分の中にあった本当にやりたいことに対する希望を解放していくうちに、本当にやりたいことをやろうという気持ちになってきました。
このボランティア活動もそうです。週末に活動するので、子どもたちのお世話を夫に頼む必要がありました。それまでは、週末は家族みんなで過ごすべき、と思っていましたが、自分がやりたいことをやろう!、そのためには夫婦で予定を調整しよう、と行動も変わってきました。

実はワンオペじゃなかった




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