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高齢期リハビリのココロエ12 無気力な職員のいる施設は要注意

 高齢者施設にて「○○さんは一日中、部屋に閉じこもり横になってテレビを見てらっしゃいますが、何かすること、提供することはありませんか?」と、最近入職された介護職の方が尋ねてこられました。
 これが大事なんです。『一日、テレビを見てらっしゃいますが大丈夫かな?』と思う気持ちが大事なんです。当たり前なんですけどね。もし身内がそんな状況なら「ちょっとお父さん、毎日ゴロゴロしてたら身体弱るから散歩でもしてきたら」って言いますよね。つまりこちらの介護職の方は『○○さんが動かないと弱る』ことに危機感をもって業務ができていらっしゃることになります。
 なぜ、こんな当たり前のことを話題にするかといいますと、この感覚がない高齢者施設職員がおられるんです。ご利用者が一日、壁やテレビを眺めていても何も感じない職員が。人手不足だからできません、という意見もさもありなんですが、『動かないと弱る』ことを知っておきながらぼーっと過ごすご利用者を放置することはいかがかな、と思うわけです。もうそっちのアンテナが麻痺しているんでしょうね。
 もし、そんな雰囲気の施設、ぼーっとしているご利用者がいても努力しようという気概が感じられない施設は要注意です。入所する前に一日のスケジュールを詳しく聞いておくことが得策です。

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