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さようならスカイライン

ラッキーオールドサンの「さようならスカイライン」がとても染み入る
ノスタルジーだけど日常のように淡々としていて浸りすぎない
浸りすぎないけれど切ない
そんな楽曲だ

https://youtu.be/VpQCRjsRJsI


カーステレオ あの人の趣味で「木綿のハンカチーフ」 
これが最後の涙
十三回忌の母を訪ね生まれ育った街へと スカイラインを飛ばす

なんとかなるさこれから 
今までどうにかやるさフフフ
遠慮のないあの人はいつも「お茶が熱くて飲めません」と待ってみるふり
カーステレオ あのときのままで「春一番」を 呼び込む恋の歌

なんとかなるさ転がる日々を
どうにかやるさフフフ

なんとかなるさこれから
今までどうにかやるさフフフ


歌詞の解釈

カーステレオ あの人の趣味で「木綿のハンカチーフ」 これが最後の涙十三回忌の母を訪ね生まれ育った街へと スカイラインを飛ばす


この歌詞には3人の登場人物がある

私と、母、それから「あの人」である

木綿のハンカチーフはあの人の趣味
母は13年前に死んでいる

「これが最後の涙」
「さようならスカイライン」

木綿のハンカチーフをカーステレオで聴いていた、スカイラインの持ち主は、「私」の父なのだろう
そう、これは「家族」のうただ

遠慮のないあの人はいつも「お茶が熱くて飲めません」と待ってみるふり
カーステレオ あのときのままで「春一番」を 呼び込む恋の歌

母の淹れたお茶を「熱くて飲めません」と遠慮なく言う父
「春一番」をカーステレオで聴いていた父

このスカイラインに、父は母を乗せて、木綿のハンカチーフや、春一番を聴いていた
そんな父と母の若かりし頃の風景

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木綿のハンカチーフ、春一番ともに1975年発売である
およそ45年前だ

13年前に死んだ母
一人遺された父も、母と同じ季節に死んだ

そんな父と13回忌の母を、私は訪ねている


父のスカイライン
ステレオにかけるカセットテープは、父と母が恋をしていた「あのときのまま」なのだろう


母が死んでから多くの涙を流した
遺った家族である父も死んだ

「これが最後の涙」
家族の思い出のスカイラインもこれが最後

さようならスカイライン


さようならお父さん、お母さん

なんとかなるさ転がる日々を
どうにかやるさフフフ

なんとかなるさこれから
今までどうにかやるさフフフ

最後まで読んでくれて、ありがとう! トゥース!o(`ω´ )o