見出し画像

やりたくないはSTOP、めんどくさいはGO

人生は仕事が中心で良いのでしょうか?もちろん、「そうだ」という回答もあるのでしょうが、違う価値観もあって然るべきだと僕は思います。
ライフスタイルにおける価値観もその業界によって大きく異なり、働き方の常識も違ってきます。その業界しか知らなければ、それになんの疑問も持たずに生きていけるのでしょうが、違う世界も知っていると「あれ?おかしいな?」と思うこともしばしばあるもので。

既婚か独身かで時間軸のレイヤーが異なる

今の秘書という仕事はとても好きです。やりがいも感じるし、向いているとも思う。きっと僕が独身で子どももなく、生活の全てを仕事に打ち込むだけの情熱があったら、仕事一本に邁進していたことでしょう。

夜遅かったり、朝早かったり、急遽スケジュールが変更になったり、不規則な時間でもそれに適応していたはずです。休日が少なくても、仕事が楽しければむしろ家で暇しているよりも仕事を選んだ方が1日が充実します。

でも、それができるのは独身時代だけ。

家族を持つということは、別の時間軸が生じるということです。自分一人の時間軸の他に、妻の時間軸や子どもの時間軸です。正直、仕事だけに生きるなんてことは不可能に近い。

これまでの日本社会は男性が自分一人に時間軸を優先し、妻子がそれに合わせて生きることで帳尻を合わせてきました。でも、今の時代はそうもいかない。男性も家事育児をしっかりとこなさないと家庭を維持できない世の中になりました。

政治業界の世界観の違いを知る

政治業界といえば、日本社会の中でも最も古い体制の1つです。いまだにFAXが情報伝達方法の中心ですからね。

政治業界の働き方は、いまだに昭和そのものです。モーレツ社員が貴ばれ、代議士の都合に合わせて朝も夜もなく便利に動けるやつが重宝されます。もうこれ独身じゃないと無理ですよね。実際、政治家の秘書の独身率は高いです。40代50代独身、たくさんいます。バツも多いです。そりゃ働き方というよりも生き方が家族ではなく仕事中心になるので、伴侶なんて持てないというのが正直なところでしょう。

そのためか
・熱があっても解熱剤飲みまくって出勤
・月の平均休日2日
・3日寝てない

なんて話はザラ。ほんと、なんのために生きているの?なんて問わなくても明白ですね。そんな環境の中で、家族がいて子どもがいて核家族でとなるとなかなか詰みます。

他の業界を知っている僕からすると政治業界の当たり前ってかなり異常に感じることがありますが、そこでしか働いていない人にとっては疑問を挟む余地すらない当たり前のことで、空気を吸って生きているのと同じことのようです。

業界の常識が悪いわけではないけれど、時代に合わないし少しこの業界に棲みづらく感じるのも僕の本音。

やりたくないはSTOP、めんどくさいはGO

子どもの行事や妻の仕事の都合で休みを取らないといけないことがたまにあります。もちろん、僕の仕事の都合で妻が休みを調整していることもあります。そんな時、やっぱり調整には難航します。業界の慣習というか常識があるから。

独身じゃないとやっていけない世界なのかなと少し残念な気持ちになったりして。事務所と家庭との板挟みに合うのもなかなかつらい。両方の言い分もわかるしバランス取ろうとするのは大変で、かなりストレス。

先日、あんまりモヤモヤしたものだからそんなことを妻にポロリと言ってしまいました。そうしたら、

「辞めたら?」
と。最近、二言目にはすぐ辞めたら?と言うんだから。確かに、いやいやしている仕事ほどつまらないことはない。
続いて、
「潜在意識としてやりたくないと思ったらSTOP、めんどくさいと思うならGO」
とも言われました。

普段はコンサルタントをしている彼女。なかなか鋭いことを言う。めんどくさいのは前の(安定した)状態に戻ろうとしている心理だからやった方がいいことだけど、やりたくないと思ってしまったら辞めろと。仕事もそうなのかもしれません。

違和感に気づき、不快を感じたあたりで辞められれば上々。
痛みや破滅を味わうところまでいっちゃうとかなりきついよね。

違和感や不快感を感じたら、その仕事を続けるべきか考えるタイミングなのかもしれません。


ありがとうございます!これを励みに執筆活動頑張ります!