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都会の子育てと田舎の子育て 選ぶならどっち?

僕は20代の頃、東京のど真ん中で身を粉にして働いていました。
まだ結婚はしていませんでしたが、東京で子育てなんか無理だし絶対にしたくないとおぼろげに考えていました。それもあって、30代を待たずに東京の会社を辞めて田舎に引っ込み、今も都会と田舎の2拠点生活をしているのかもしれません。
8歳と4歳の子どもたちがいる今、改めて都会の子育てと田舎の子育てについて考えてみることにしました。

考え方としては四方向あります。
都会か田舎か、そしてそれぞれのメリットとデメリットです。
まずはいいところから見てみましょう。

都会の子育てのいいところ

僕は都会の良いところは文化的水準の高さにあると考えています。様々なお店があり、美術館や博物館、動物館など施設もたくさんあります。美味しいレストランもたくさんあるし、コンサートも開かれるし、スポーツ観戦だってできちゃう。子どもたちに文化的な経験をたくさんさせてあげられるのが都会のいいところです。

習い事も選び放題です。スポーツも音楽も芸術も塾も、一流どころの先生が揃っており、高い水準の教育を受けさせることが可能です。

公教育のレベルが高いのも都会の特徴ですね。学力でいう学校のレベルが基本的に高い上に、進学先も複数の選択肢から選べます。

医者や弁護士など生活水準が比較的高い人たちが好んで住むエリアでは治安が良く、子どもたちの情操教育にも良さそう。

欲しいサービスが高いレベルですぐに手に入って、教育や子育てについての最新情報などが入手しやすいというのは都会の大きなメリットですね。

田舎の子育てのいいところ

田舎のいいところはなんていったって都会にはない自然です。海や山など自然の中で遊ぶことで健やかな体と精神を育みます。←なんかどこかの学校のパンフレットにありそうな文言ですね。

自分で釣った魚を捌いてみたり、庭の畑から採れた野菜を調理して食べたり、食育という面でも田舎は大きなアドバンテージがあります。新鮮な地のものは栄養価も高いし、添加物なども入っている食べ物を摂る機会も少なくなるので、健康には間違いなくいいです。実際、田舎暮らしを始めてアトピーが治ったとかアレルギーが回復したという話はたくさん聞きます。

ご近所さんとのコミュニケーションが欠かせないのも田舎の特徴です。ご近所さんとの関係性が良好なので、子どもたちだけで近くのコンビニまで買い物に行かせるとかもできちゃいます。都会だと目の前にスーパーがあっても子どもたちだけで行かせるのはちょっと怖いです。

そもそも人口が少ないので同世代だけでなく多世代とのコミュニケーションが必須で、イレギュラーな状況でも物おじしない性格に育つ可能性があります。

都会の子育ての大変なところ

僕が都会で子育てできないなぁと思うようになった最大の理由は電車移動です。たびたびマスコミでも話題になっていますが、混み合った電車にベビーカーを持ち込む問題。バスにベビーカー。混み合った店舗でベビーカー・・・。もう無理じゃん!都会でベビーカー。抱っこして移動も疲れるし。電車が満員の時点で乳幼児連れて入りたくないですしね。

基本子どもに優しくないんですよ、都会のシステムは。その余裕もない。子連れで都心に出ている人を見るとどうしても生きづらそうに見えてしまいます。すみませんって言うけど、お母さん何も悪くないですからね!妊婦・乳幼児・子連れに優しくない社会が悪いんです。

どこか子育てが窮屈そうですよね。道に出たら車がすぐ来て危ないとか、公園でも人が多くてトラブルが起こりやすいとか、極め付けはここ数年のコロナ。外出自粛と言われると、元々狭い家にずっといるのはかなりのストレスです。

都会で仕事をしているから離れられないのは仕方ないけど、今後もっとリモートワークなどが活発になって地方でも仕事がしやすい環境が整って行けたらいいなと思います。

田舎の子育ての物足りないところ

田舎の教育はシステムが単調です。小中学校は学区内で自動的に割り振られるし、同じ学校内での学力の差も激しいし、選択肢というものがそもそも大してありません。僕は田舎の出身なので、よくわかります。
高校も進学校は地域に1つで、他は実業高校へ行くかどうか。高校入学の時点で進学か就職かのルートが大体決まっちゃう。

競争は起こりにくい環境なので、良くも悪くものんびりとした子に育ちます。その子が都会に出たときに、いきなり競争社会にぶち込まれて挫折して田舎に帰るなんて話も珍しくありません。

図書館がない地域だってあります。文化的な刺激が少ないのは休日に子どもを連れて行ける場所も限られてしまうし「つまらないつまらない」と子どもに連呼されるわけです。親としてもなかなかキツい環境ですね。

また田舎の行政は常に予算不足のため、高齢者の福祉に回される割合が高く、子どもや教育への予算はかなり少ないのが現状です。基本的には行政サービスも都会より悪いと考えてください。

まとめ

都会の教育環境も田舎の教育環境も、正直一長一短です。僕個人的には幼少期は田舎でのびのびと成長してもらい、中高生くらいからは都会で多少の競争に揉まれながら、文化的な刺激を受けて感性を育てて欲しいなと思います。子どもにもコレが今必要な時期!というものがありますからね。野菜や魚の旬みたいなものですね。

というわけで、都会と田舎と二拠点暮らしをして、いいとこどりをしながら暮らすのが良いのではないでしょうか??子どもに必要な時期にあっちへいき、またこっちへ移動し。渡鳥みたいな暮らしが今の時代の教育に合っていると思います。

ありがとうございます!これを励みに執筆活動頑張ります!