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30歳初海外紀行〜それぞれの国のファッションとご飯について〜

スウェーデンのファッションは強い。

ずっと雪の中を歩き回っていたこともあり、道行く人々は厚底のサイドゴアブーツに黒のダウンが圧倒的に多かった。長身の彼らは洋服がとにかくよく似合う。160センチしかない私にとっては到底何も叶わない。ストックホルム中心部のハイソな人たちが乗る鉄道では、特にモンクレー率が高くなった。みんな黒を着てるのに様になっていて恐ろしい。

着回しのしやすい黒で良い物を持っているのは、物を大事にしているスウェーデン人だからこそなのかもしれないとも考えた。loppisというフリーマーケットが毎週ショッピングモールの駐車場で開催されていて、そこでは古着屋よりもはるかに安い値段で服以外のあらゆる日常品の売買が行われていた。しかもSWISHという携帯番号と銀行口座が連動した国営のPayPayのようなもので、みんなやりとりしている。私は気にいるものが何もなかったので買っていないのだが、彼女はワンピースを数百円で購入していた。

もちろんフリマ自体は日本にもあるのだけど、環境に配慮してヴィーガンが多く、インテリアに力を入れていて1点1点を長く愛用する北欧ならではの思想な気もする。もちろん、大量生産大量消費のH &Mもスウェーデンだから一概にそうとは言えないし、そもそも税金が高いので消費をあまりしないからなのかもしれない。


ヴィーガンに言及したが、肉を使わないプラントベースド食品が隅々まで行き渡っていて驚いた。全ての飲食店にもスーパーにも絶対にヴィーガン料理があり、肉系の味がするヴィーガン料理の充実具合は日本の専門店でもそんなにないだろうという具合だった。飛行機ですらヴィーガン料理が選択肢として存在するので、日本がただ単に遅れているだけというのはあるだろうが・・・

ちなみに、ヴィーガンは信教的にお肉を食べたくないからというわけでは必ずしもない。工業型の畜産は温室効果ガスや水質汚染など、環境問題を引き起こす要因となる。COP24で講演をして、気候変動のための学校ストライキをはじめた環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんはスウェーデン人である。私もだからお肉は食べません!とは言わないが、たまにはお肉を積極的に食べない日があってもいいかもしれないかなと思えるほどには、手軽に取り組めることだと思っている。

ちなみにヴィーガン料理がそれだけ流行ってるならスウェーデン料理はさぞかしヘルシーな料理かと思うが、全くそんなことはなかった。パンはこれでもかとバターを使っていて甘く光っているし、お肉料理の塩味はトゥーマッチ。お菓子に関しても保存料着色料つけまくり。でも、私がいいものばかり食べたせいか、味は全部美味しかった。



話は変わるが料理といえば、イギリスだ。

イギリスは飯がまずいでと聞いていたが、思った以上に美味しかった。フィッシュ&チップスは薄味だが塩があれば全然食べられるほど美味しいし、ブレックファストの豆を煮込んだ料理は家で再現してみたい味だった。確かに全体的に薄味感はあるので物足りなさがあるのかもしれないが、インドをはじめとした海外の移民の料理も充実していて、ここで住む分には全く困らないだろうと思えるほどだった。


しかし何と言ってもイギリスはファッションだ。英国紳士が育ち、パンクファッションが
生まれたロンドン。古着屋街を歩いていると、オシャレな人ばっかり。ストリートの壁にはグラフィティが点在していて雰囲気抜群。ニット帽、ジーパン、パーカー、トレンチの人が特に目立ち、日本で絶対このスタイルやる!と心に固く誓った。またマーチン率も高く、小洒落たパンを売っている居心地の良いカフェの店員が全員マーチンを履いていてびっくりした。ちなみに観光客だったからか、売れ残ったパンを紙袋いっぱいにもらった。

スウェーデンもイギリスもとても良かったのだけど、そこで生きるアジア人もカッコよかった。皆それぞれ日本にいたら自分のスタイルを持っているような服装と身だしなみで、凛としているように感じた。(単に海外で英語が喋れるアジア人カッコいいと思ってるだけかもしれないが)

何にしても数日海外旅行しただけなので偏見だらけなのは重々承知の上なのだが、ふと感じたこのインスピレーションは文字として残しておきたかったので記事にしました。


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