無色

愚痴 批判 陰口
サラリと吐き出す日常に
吐き気

悪気なくても
後悔 罪悪感
気持ち悪さが残る

くだらないと思いつつも
いちいち意見を述べる

何が必要で
何が不必要か

意味がないと思いつつも
いちいち感情をぶつける

何が正しくて
何が間違いなのか

全て勝手な解釈によるもので

そんなもの分かって貰えないと思いつつも

伝えなければおさまらず

「もしかしたら」と微かな期待を抱き言葉に一層熱を込める

一方的な熱は
伝わらなければどこに消えるのか

吐き出し宙に投げ出された言葉達は
いつになったら居場所を見付けるのだろう


黒い言葉と白い言葉は

宙に浮かび混ざり合う

空気は灰色に染まり

真理は見えにくくなった

フィルター越しの視界には

真偽を見分ける機能は無く

映る邪魔くさいものから

目を背ける術を覚えた

灰色の空気に

息苦しさは増し

言葉を吐き出す気力さえ奪う

心理とは何かを考え

審理がつまらなく思えた

信義を貫く事が

全てを透明にしてくれると

信じていた

色の無い日常

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