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コロナを正しく恐れろ

・記事を書くきっかけ

結論から述べると、コロナの報道に対して過剰反応しすぎて未来の危機予測(リスクヘッジ)が出来てないということです。

この記事を書くきっかけになった出来事はいくつかあります。

そのうちの最も大きな要因は、大学から夏休みの過ごし方に関するメールにて「特に、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から飲み会やコンパ、大声を出す行動(カラオケ等)は避けること。また、憶測やデマに惑わされることなく、個人的な憶測に基づく情報の拡散や誹謗中傷等の行為は絶対に控え、正確な情報に基づいて冷静に行動してください。」と書いてあったことです。

私がこれを読んで一言目に思ったのは「憶測やデマに流されて、非正確な情報を発信しているのはどっちだ?」ということでした。

この根拠は、これから述べていくので、ここではこの記事のきっかけになった問を提示しておきました。

「テレビが正確な情報源」と思い込みを捨てるべきではないか?ということです。

では、今回のコロナに関して数字を使った正確な情報を提示していきます。

・感染者数ばかり報道するメディア

さあ、ここ数日間テレビの報道では嬉々として、今日も感染者数が過去最高を上回りましたなんて言いふらしていますね。(悪意のある言い方ですいません(笑))

でも、実際コロナが流行ることはテレビにとってはメシウマなわけです。

ステイホーム」なんていいますが、家にいたらテレビを見る機会も増えますよね。そういうことです。「家にいてもっとテレビ見てね」ってことです。(これは私の推測ですが、ビジネスモデル上仕方ないことなので是非は置いておきます)

感染者の数には2つの罠があります。

一つ目は、PCR検査の検査数が以前に比べて格段に増えているということです。つまり、検査する対象が増えているのだから、自ずと感染者数も増えるに決まっているのです。

そもそもPCR検査というのは遺伝子増幅検査ですので、少しでもウイルスが着いていた時点で陽性と判断されますので、症状の有無は問いません。

例えば2020年8月6日の東京都における検査数は4307.1人です。その日の感染者数は345.1人です。陽性率は7.2%ということになります。(東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト参照)

では、緊急事態宣言が出た時の4月時点ではどうだったでしょうか。

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コチラは画像が見つかったので載せておきます。

検査数が545人に対して、感染者は28人でした。陽性率は5.1%ということになります。

これは一時点での結果のみを取っているし、検査数が少なければ、感染者を当てる確率が下がると考えると現段階の7.2%とさほど大きな差はないと考えられます。

どちらにせよ陽性率はさほど変わっていないということです。

続いて二つ目の罠ですが、回復者数と致死率があまり知られていないことです。

まず、回復者数についてですが、これまでの累計感染者数と比較してみていきます。

本日(202年8月8日時点)での日本国内での累計感染者数は46,453人です。

対して、回復者数は31,438人です。つまり回復率は67.6%です。(スマートニュースに載っているグラフを参照)

現時点で半分以上の人たちが感染から回復しているということです。

(感染者数には無症状の方も含んでいるので、体内からウイルスが無くなるまで症状がなくても感染者とみなされます。)

つまり、約7割の方がコロナウイルスから回復することが出来ているということです。

さらに、致死率と死者の年齢別の割合がかなり重要です。

まず同日時点で、死亡者数は1,042人です。感染者数は先ほどの通り、46,453人です。

つまり、致死率は2.2%です。更に、この亡くなった方々の年齢の割合を見てみましょう。

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歴然ですよね。60代以上が大半を占めています。

逆に言えば、経済を動かす主体である若者はほとんど亡くなっていないのです。

しかし、現在の政府の対策は若者の感染数を減らすための、夜の町などの対策をしていますが、コロナウイルスを広めることを止めるより、死者数を減らすことを優先するのであれば、高齢者層の自粛とそのための高齢者に限定した、補償を行うべきではないでしょうか?(その方が予算も小さくて済むし、高齢者は年金が入るので金銭的支給もそこまで増やす必要はありません)

・コロナよりも人が死ぬ原因が増えている!

さあ、政府が全ての人の経済活動を止めるために、自粛を推し進めた結果多くの失業者が発生しました。

もしかしたら、あなたの身近な人も職を失ったのではないでしょうか?

コロナの致死率は2.2%で、累計の死者数は1042人です。

では、今世の中で死んでいるのはコロナが原因の人が全てなのでしょうか?

違いますよね。もちろん寿命もあるし、不景気になった時には何より自殺者が増えます。先日油をかぶって焼身自殺したお店の経営者が報道されていたのが記憶に新しいですよね。

先ほども言った通り、今世の中は絶賛不景気であり、失業者数は日に日に増えています。

完全失業者数(収入源をなくし、働く意思のある人の数)は2020年6月時点で195万人に達しています。これは2017年の年初時の水準まで戻ってしまっています。(半年間で去年1年間の失業者数に迫る勢い)

そして、現在新卒採用市場もかなりひっ迫している状況ですので、さらなる失業者の増加は容易に想定できます。

そして、失業者数が増えていくと同時に増えていくのが自殺者数です。

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過去の統計になりますが、失業者数と自殺者数の相関関係が認められます。

つまり、失業者数が大きく増えているこのコロナ禍において、自殺者はとても危険視されるべき問題なのです。

コロナというウイルスが恐ろしいのではなく、ウイルスという得体のしれないものによって死ぬことを警戒しましょう。

感染することが危ないのではなく、感染して重症化したり、死亡する危険性を恐れましょう。

では、実際に自殺者数はどれくらいなのでしょうか?

2020年6月時点で、一か月間の自殺者数(遺書を書いて亡くなった人のみを計上)は1,502人でした。コロナによる累計の死者数は1,042人でしたよね。

自殺者の方が今年に入ってからの累計でも多いのです。(1月~6月の合計は9,336人です)

(上のグラフを見て最近は自殺者は減っているんだねって思うかもしれませんが変死体(遺書を書かない自殺)が自殺数と処理されなくなっただけで、実際は変死体の半分は自殺者だとWHOも発表しています)

また、失業の波が来ているのは6月くらいからなので、これから更なる自殺者の増加が予想されます。

ここまでくると、もはやコロナウイルスだけのためにすべての経済を止めるメリットはあるのでしょうか?

また、来年以降にはコロナ増税なんてささやかれています。この状況で職を失った人たちが来年の税金なんて払えるのでしょうか?

これが現実です。ですが、こんなことは一切説明せずにとにかく旅行はやめろだの、飲み会やめろだのと、無責任なことを口にすることが出来るのは行政機関だけです。

実際、現在東京において夜の10時以降お店を閉店したお店に対して、20万円を支給するということを言っていますが、居酒屋で10時から12時の間だけでも、月20万円以上は売上げます。

むしろ営業しないことによる損失の方が大きいです。(人件費、家賃、材料費等)

行政はビジネスの知識はないので、月20万で足りると思っているのかもしれませんが、現状チェーン店以外は10時以降も開けています。(開けないと営業が立ち行かなくなるため)

・正確な情報とはそもそも何か?

コロナのような前代未聞の事態において、多くの人は分からないがゆえに過剰に不安になります。(人間は知らないものに対して拒否反応を示すのは当たり前なので)

では、このような時に必要なのはどんな情報か。

それは、偏見の入る余地のない統計です。そして、それを様々な角度の統計結果から総合的に判断する能力です。

今回の件に関して言えば、感染者数という一つの数字に過剰にとらわれ、メディアの一方的な情報に踊らされている状態なのです。

ですが、冷静に他の数字も比べてみてみると、それほどまでに恐れるべきものではなく、正しく恐れればもっと柔軟な対応ができるのです。

正直、カラオケに行って大声を出さないでくださいという警告が妥当なものなのか、はなはだ疑問になります。

そこに妥当な統計結果があるのでしょうか?それこそ、解釈の世界で情報を出しているのではないでしょうか。(一時期、なぜアメリカの方が感染者が多いのか?という話題で英語の発音の方が飛沫が飛ぶからなんてことを大真面目にやってたニュース番組もありましたが(笑))

良く分からないものに対峙しているときこそ、分かる情報の範囲から判断しましょう。

不確かな、居酒屋5人以上禁止などの情報に踊らされず、根拠のある情報に基づいた行動をとって、このコロナ禍の自分の身を自分で守りましょう。

現在の状況で怖いのは、コロナウイルスが存在していることではなく、コロナウイルスに対する統一された正しい理解がされていないことです。

つまり、最も警戒すべきは感染はもちろんのこと、不確かな情報の伝播です。

情報も感染症と同じように無限に拡散してしまいますし、感染してしまうと中々新しい情報に乗り換えることはできません。(正しいと信じ込むバイアスがかかっているから)

もちろん、この記事を読んでも、都合のいい情報ばかりだ!なんて思うかもしれませんが、現状数字として信頼できる情報をまとめたのみですので、ご意見ご指摘受け付けます。

これをしっかり議論することで、理解を深めましょう

・まとめ

ここまで、長々とコロナの本当の危険性や、自粛の社会的影響を述べてきました。

もう一度大きな声で言いたいことは、与えられる情報だけを鵜呑みにしてはいけない!ということです。

与えられた情報には与える側の何かしらの「意図」があります。

先日の東京都知事選で一度もテレビ討論会が行われなかったのにも、感染者数ばかりを与えることにも。

今は、自分から情報を取りにいける時代です。そして、一次情報に辿りましょう。(官公庁のページなど)

すでに情報過多の時代ですが、この時代において情報を取捨選択することは必須です。

学生も、社会人もインターネット環境がある人にネット上の情報の偏りはありません。

あるのは情報を取りに行こうとする意志の格差です。

今一度問いたい。私の大学から送られてきたメールの警告文は本当に客観的に正しい情報だったのでしょうか。

冷静な判断に基づいた警告だったのでしょうか。

情報に踊らされているのは誰なのでしょうか。あなたかもしれませんし、私かもしれません。

正しくコロナを恐れましょう。

そして、未知のウイルスを正しく理解して未来の危機に備えましょう。

本日は最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた!


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