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荒療治でわかる自分の本心。


ハウルの動く城で魔女に呪いをかけられて一夜にして90歳になってしまったソフィー。

自信が無くなると年を重ねた姿になってしまい、ハウルの事を想ったり自信が溢れると若い時に戻る姿。

………ソフィーの精神性を表してますが、作品を映画館出見た時には年を重ねたあの姿はもっともっと遠い未来にあって現実的には母の事だなと思ってました。

そんな事を思ってる間に母は亡くなり、今度は傍らにいる娘がきっと私をソフィーみたいだと思ってるんでだろうな…と。

若い頃がよかったな、戻りたいなと思う気持ちって昔は強かったけど今はそうでもない自分がいます。

その時できた事をやっていたのだから、今になってまたそれをやろうかというものはひとつもないからです。

今は興味から仕事になった事をほとんどこなしてみてもうあとは何しよっか?な状態で何かを成し遂げたい!やるぞ!みたいな気負いはないと思います。

モノ作りという部分で面白かった世界だけど、年齢的に限界がある作業もあるわけであくまでも家庭的な事情も合わせて続けていただけで、自分をいたわる時間を中心に過ごしたい気持ちを優先したいんですね。

もう疲れたよ、何にもしたくないよ…な気持ちじゃなくて生き方の視点を変えてみようということで、これは大袈裟ですが今までの仕事を捨てないとわからなかったこと。

無職の恐怖はあんまり味わいたくは無いけど、それなりにいい発見もあるんですよね。

それは家で作る自家製パンやスイーツを楽しめる時間が増えたことで「できなかった」と思っていたことが「出来たんだ!」という自信に繋がったことです。

元々、手作りは苦にはならない性格ですが、積極的に関わるのは久しぶりでした。

仕事でダメにした手の指の関節炎、腱鞘炎は年齢を重ねると治りにくくて家事も嫌になるし、できればやりたくないんですね。

無理せずに自分でもできる範囲の事を見つけてみるって本当に小さなことかもしれませんが、それだけでも大きな一歩だと思います。

誰でもいつかはソフィーのように歳を取った姿に向かっていくのですが、出来たことがやがてできなくなる日が必ず来ます。

これくらい、それくらい出来ないの?
ではなくて少しでも出来たことを褒めてあげるのは年齢問わず自分にも他の人にも大切なことだと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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