見出し画像

23日目:天ぷら屋さんがやってきた。美味しいものに囲まれて、山で幸せに暮らそう。

1月21日木曜日。

今日はお昼から大保木へお邪魔しました。

写真は昨日の県道12号線ですが、今日もけっこう晴れていました。

画像1

山が幾重にも重なり、遠くに雪をかぶった石鎚山がくっきり見えて…いいですねぇ。
この写真の構図も色合いが…いいですねぇ。

さて、いつも通り公民館へ顔を出すと、ちょうど大正琴の真っ只中。

大正琴についてはこちらの記事↓

一番最初に書いた話だった。(笑)

この記事を書いた時と変わらず、『優しいあの子』や『鉄腕アトム』の音楽が響き渡っておりました。
曲に合わせて体を揺らしていると、音楽が止みました。
どうやら休憩に入ったようです。

「はい、おやつどうぞ~」

そう言って、大正琴を弾いていたお菓子作りの得意な方が私にお菓子をくださいました。
こちらもこの前と同じ光景です。
ちょうど居合わせるといただけるおやつが嬉しい。

画像2

画像3

今日はバナナケーキと蒸しパン。
お昼食べたばっかりだけど、お菓子は別腹です(笑)

バナナケーキは優しい味。ほんのり香りがしました。
蒸しパンはさすがに今のお腹に入りそうにないなと思っていたけれど、パックされているのでお家でいただきます。持ち帰れるのがありがたい。

ぱくぱく食べていると、「こんにちはー、お世話になりますー」と誰か来た様子。

大正琴を弾いていた人たちがわらわらと玄関先へ集まっていく様子を見て、
あ、今日は天ぷら屋さんの日か、と私は思い出しました。

毎月一回だけ、木曜のお昼に街の天ぷら屋さんが移動販売にやって来ます。
確か過去に一回だけ居合わせたことがあったけれど、毎週来てもいるわけではないので、そのとき以降なかなかお目にかかる機会がありませんでした。

私も財布を持って外に出ていくと、食べ物の積まれた車が。
天ぷら屋さんと呼んでいるけれど、しらすやちくわなども売っています。

画像4

画像5

こちらは、しらす。左側のものは今朝街で水揚げされたものだそう。その隣のしらすは乾燥したものです。
ちょっと聞きそびれてしまったのだけど、多分上にちらりと見える青いカゴのものはメンマじゃないかなぁと思っています。

画像6

上の写真の左はちくわです。そして右が、一番人気のじゃこ天。

だいぶ売れているのか、良い意味で品薄です。これは買いそびれないようにしないと。

私はこのちくわとじゃこ天を一つずつ購入しました。
今日の晩御飯はこれで決まりですな。

しばらくすると、大正琴が終わったようで、一人の方が迎えの車を待っている間、お話を側で聞いていました。

自分一人ではできないことも多いけど、みんなが手伝ってくれるからちゃんと暮らせているんだといった言葉に、周りに対する感謝が表れていました。

思うように体は動かないけども、どこも痛いところはないんだといった言葉に、まだまだ元気でやれるという嬉しさが滲んでいました。

歳を取ったら、身体は確かに有無を言わさず衰えるもの。
それでもやれるだけのことをやったらいいんだ、と割り切って前向きに生きていく様が、この方をここまで元気にしているのではないかと思います。

以前、人権教室の際、先生が、松山(愛媛の県庁所在地)には行かず山に居なさい、と印象的なことを言っていました。

山にはこんな素晴らしいものがある。街に降りたらあまりの便利さにすぐ体が衰えてしまう。山に居て、自然の中で、自分で動いて暮らすから健康に長生きできるんですよ、と。

街、つまり都会には子供や親戚、兄弟が住んでいることもある。
でもそこで彼らと一緒に暮らせば、今より楽かもしれない。でも、彼らがほとんどやってくれるゆえに、自分はずっと座っているだけで一日を送れてしまう。

それより、不便な中で、不便だからこそ、自分ができることを自分でやるから元気でいられていいのだ。
そんなことを話されていました。

山で暮らす人々が、生活する場所としてこの場所を選んでよかったと思えたら、それが幸せなことだ。
最期までこの大保木で元気に過ごせるよう、私もできる限りお手伝いしていきたいし、見守っていきたいです。


家に帰って、今日持ち帰ったものを食べてみました。

ちくわはしっかり味がついていました!美味しい。じゃこ天も食べ応えがあって、一枚でもご飯が進みます。
お酒のお供にもいいかもしれない。

どちらも値段はそこそこするけれど、美味しいし、たまにしか買えないという意味でレアなので、もし遭遇したら一度は買うのがおすすめです。

食後には蒸しパンをいただきました。
中にあんこがたっぷり。手づくりのあたたかみがありました。


以上、今日の大保木でした!
山へ行くと美味しいものにたくさん出会うなと思った人より


広報活動や事業づくりなど、これからの大保木を盛り上げるために使っていきます。