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わかばサロンの作品展とこの街について―大保木番外編・こめ氏のこころぐ―

2月7日日曜日。

今日は大保木公民館はお休みです。
私は考古歴史館へと車を走らせておりました。

作品展を覗いて

考古歴史館というのは、西条市の山側にある、考古歴史学学習の拠点としてできた建物です。

貴重な出土品や資料を中心に展示するほか、西条市の出来事や市民の創作活動作品を展示するコーナーなどがあります。

なんでも、2月1日から26日まで大保木公民館の手芸サークル『わかばサロン』による作品の展示が行われているとのことで、行ってみようかと思い足を運んだわけです。

それと、たまには景色を眺め下ろしたく。

考古歴史館まで車で狭い山道を少し走り、建物の3階まで上がると…

そこには作品がずらっと並んでいました。

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去年の文化祭で展示したものから、新たに制作したものも合わせて、ぎゅっと陳列されています。

少し見づらいのだけど、目の前の鬼が可愛らしい。

今回は新たにクリスマスのタペストリーと、ひょっとこがメインデザインの掛物がありました。

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クリスマスツリーデザインだけど、使ってる布が和柄だから、和室にも馴染みやすそうです。

そんなに広いスペースでもないので、一通り作品を見て私は展望デッキに出ることに。

街を見下ろして

実はここから西条市を見渡すことができるのです。
私は外に出ると、目の前はくっきりと晴れ…てはいないけど、まあそこそこよく見える西条市が。

パノラマを載せられないので、以下に順番に載せると…

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私の後ろが山で、目の前が街と海。撮影すると左からこんな風に映ってみえます。写真は西条市の中でも合併する前の東予市の方角です。お隣は今治市になります。

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そして真ん中は旧西条市がよく映っています。

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一番下の写真は西条市の端っこまでよく映っていますね。あの山の向こう側が隣の新居浜市です。


周りに人もいないので、マスクを外して、新鮮な空気を吸い込みます。

私はここに何度か来ているけれど、すっきりとくっきりと景色が一望できたことは一度もない(笑)
見える日もあるんでしょうけど、西条市って真の快晴は少ないのかもしれない。
多分、晴れた日の午前、それもわりと早めの時間に行ったら、空気が澄んでいてよく見えるんじゃないかと思います。


私は海の中なら瀬戸内海が一番好き。
太平洋や日本海のような雄大さも恵の多さもないかもしれない。
でも、他の海にはない、静かさと独特の美しさがある。

だから、瀬戸内海が見えるところに行くと、私は海ばっかり見ていて、もう瀬戸内海の虜である。(笑)

波も立てず、ただ静かに水はそこにある。島が一つ、また一つと、こっちにぽつん、あっちにぽつんとある。人の動きは目立ってない。ただ島と島を行きかう船があるのみ。

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※上の写真は今治へ向かうしまなみ海道から撮ったもの。

…のはずだが!
西条市からは見えない。上の3分割したパノラマ写真を見ていただいたらわかるが、見えない。曇っていなくても、そんな景色、見えない。
なんで…? 悲しい。
私の好きな瀬戸内海じゃない。なんかちがう。
いつ見ても、これじゃない感が否めない。(笑)

瀬戸内海にかかわるエピソードを思い出したけれど、こんな景色で話しても何もこみ上げないわ。


ところで、こんな記事をお読みいただいている皆さんのことですので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、西条市は今年2021年も住みたいまちランキング1位に選ばれました。

住んでますけど、それって本当?って私は思っちゃいますけどね。(笑)

ここ数年ずっと選ばれているそうですが、私はそんなこととは知らず、昨年ひょっこり西条市に姿を現したわけですが。

住んでみたら、いろいろわかることってある。住んでみなきゃ、いろいろわからないことってある。

確かに景観として、山と田、畑、海が近くコンパクトで自然の豊かさは感じられる暮らしができるかもしれない。
LOVESAIJOという言葉を街全体で掲げているだけあって、西条が好きっていう人はけっこういる。
それに、起業家がそこそこいるので挑戦がわりとしやすい場所としても地域好きの間では比較的知られた街だ。

でも、街の住みやすさは、どんな人がどういう目的でそこにいるのかによると思う。

結婚して子供がいて、子育てのしやすさで選ぶなら向いているかもしれない。
ある程度スキルを身に着けていて(どこでもできるような仕事とか)場所を問わない人には向いているかもしれない。


西条は比較的、田舎にしてはモノの値段が高いと私は思う。

とはいえ田舎だからそれなりに安いものものあるけれど、マンションなどの物件、スーパーの食品など、田舎にしてはちょっとお高めではないかと思うことがある。

多分、高齢者もけっこう多いからではないかと思う。しかも他県他市から出向して来る会社員もけっこういて、わりと値段の高いものの多い店にも人が溢れていたりして、比較的、お金に余裕がある人が多いのかなぁなんて思っている。
本当に勝手ながら。個人的な考えだけども。

私が知り合った若者たちの多くは、実家暮らし、つまり生まれつき西条に住んでいて(西条が好きでずっといてという人もいる)、生活費にはあまり困っていない人が多かった。

でも、若手のただの一社員が一人暮らしして…ってなると、実際にはけっこう生活費だけでもお金がなくなる。
ある程度お金の溜まった年齢ならまだしも…、ちょっと基本的な費用が思っているよりもかかるなあ…というのが、自身が生活を送ってみての感想である。

いや、私がボンビーすぎるのだろうか。そんなに浪費はしていないはずだけれども。元から所持金が少ないからそう感じるだけかしらね。

というか、住みやすさが決まるにおいて、ここは多方の分野でナンバーワンに選ばれる要素があるのだろうか。

日本中、山のように、数にも入らず埋もれている田舎もおそらくたくさんあるだろうに、どういう基準で選ばれているのだろうか。

まあ、いろいろと思うことはあるけれども、そもそも西条市の住みよさ云々のみならず、
地域とか移住とか引っ越しとかそういう観点で個人的に思うことが色々あるので、またまとめて書きたいな。


ぼけーっと西条市を見下ろしていたら、肌寒くなってきたので、そろそろ帰ることにします。


何しに来たんだったっけ。あ、そうだ、大保木の手芸作品を見に来たんだった。
ひとまず、日曜で山道が激混みの中、来られてよかったです。


以上、今日のこめ氏でした!
次こそは、すっきりと澄み渡った空と空気のもと、街を見るぞと思った人より


広報活動や事業づくりなど、これからの大保木を盛り上げるために使っていきます。