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ちゃんと、春を迎えたい。だから、ちゃんとお休みしよう。➖大保木noteの締め。こめ氏のこころぐ➖

3月29日(月)

大保木の日常を読んでくださっている皆さん、こんにちは。記録している人、こめ氏です。


最近更新が滞っているようだけど…

とお思いの方、どれほどいらっしゃるのかわかりませんが、その通り。
最近なかなか更新ができておりません。

行事に参加したり、それ以外でも大保木には顔を出したりしていて、
更新はしていないものの、大保木の日常には触れていました。

ただ、その頻度が多かったり、仕事が忙しかったりすると文章に起こすまで時間がなく、気づけば10日、2週間…とどんどん日が過ぎていってしまいました。

はじめは、更新しよう!という気でいたものが、次第に更新しなければ…になっていき、手が離れていきました。

それには色々と理由があって。

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※写真は大保木の黒瀬にある黒瀬ダム。ダムの2号公園から

公民館に出向き、大保木で生きる人たちと関わっているうちに、こんな人たちの支えになれるよう、生きがいを大切にできるよう、そばでできることをやれたら…と思うようになっていきました。

そこにいる人たちは本当に皆、笑顔で、元気で。そして何より、今を生きていました。
その方々の中には、人との付き合いで…という方もいました。けれども、それでもその人らしく今を生きていました。少なくとも私にはそう見えました。

ただ楽しいから。だから行く。だからやる。

彼ら彼女たちは身体は衰えたり、物忘れしたり…多少言うことをきかない状態になっても、心と身体は健康でした。

今を純粋に生きている60代〜90代の皆さんは快活で素敵で、きらきらしていました。

そりゃ働いてないんだから好きなことできるだろう、と思う方もいるかもしれません。でも、70歳になってスマホを使いこなせる人が、80歳になって教室の先生をやれる人が、90歳になって目分量で30、40人前の料理を作れて楽器を弾ける人が、そしてそれをやりたいと思って積極的に動くこの世代の人が、どれだけまちにはいるのでしょうか。

大保木という集落の中には、そういう人が何人もいて、皆嬉々として日々を過ごしています。

そんな姿を見るたびに、
私もそんな風に生きていたいな
と思うようになりました。

どうやったらそんな風になれるだろうと考えるようになり、本を読んだり自分に想いを馳せるようになりました。

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※写真は公民館によく来るお菓子上手な方が作ってくださった苺大福といちじく入り蒸しパン

ちょうどその頃、仕事がこれまでよりも忙しさを増すようになってきました。

都市部の宣言解除に伴い、全国的に規制が緩和されたためか、人出が増えたことが影響していて、3月には例年よりも利用者数が増え、土日は、あっという間に予約でいっぱいに。

ただ、バイトも増えてきて掃除含め各種業務を少しずつ任せられるようになり、教える仕事が少し面倒とはいえ、他のスタッフや私の負担も軽減されてきた感じはありました。

けれども私は、自分のことって本当はもっと根本的に見直さなきゃいけないのかも…という気持ちになっていて、少し落ち着いて考えたいなという気持ちを心の隅っこで抱えていました。

そんななか、私が大保木に関心があって公民館によく出向いていたので、職場では来年度からどう動いて行くか考える必要があるね、という話が進んでいました。

今年に入った辺りから、気持ち的には昨年からだけども、大保木で活動することを本業の方では理解を得られるようになって、私としてはもう少し公民館の中に、大保木地区全体に関われたらいいし、それに合わせてちょうどよく仕事を組めたらと考えていました。

そうして少しずつ来年度に向け動き、地域の皆さんと交わるチャンスが増えたものの…

やっぱりこっちの仕事が主体なわけだから…とか、そこで動くよりここでの時間を取ってとか、でも私の意向を踏まえたらだいたい同じくらいの時間にしたらとか…

言われたり、言われてそう思ったりを繰り返して、仕事と公民館のバランスを、ああでもないこうでもないと言いながら回数を増やしたり減らしたり行く曜日を変えたり同じ日でも時間を変えたり……

そのうち正直、そういうことがもうどちらでもよくなってきて、いちいち行くとか行かないとか、どれだけ働いたら給料がいくらで、でもそれだと十分ではないからこうしてとか、この時間も行けたら仕事(もしくは大保木の活動に)行ってとか考えることが次第にしんどくなってきて、
この話になるたびに気づけばストレスを感じるようになって…


仕事にはいきたくない

ある日、心が、仕事はいやだと叫ぶ声が響き出し、出勤途中に車を停めて一人ぼんやりしてしまいました。

中学も高校も皆勤だった欠席知らずの私は、いったいどうしたのだろうか…と思いつつも、とにかく行きたくないのだという気になり、でも…頑張れば…行けるかも…とわずかな前向きな心を見ようとしたものの、、やっぱり今日は休もうと決めて家に帰りました。

翌日は休みでした。
その翌日は出勤日だったけれども気乗りせず、途中から別のスタッフが戻って来たので早退させてもらい。

休みだった日に、自分のことを考える時間が取れ、思いのままにノートに書いて言葉にして吐き出してみて、心の奥底が見える化するにつれて、胸がざわざわしたり、足元が落ち着かない感じになったりして、ついにはちょっと涙もこぼれそうになってしまい。

仕事内容含め、これまで自分がやってきたことはそこまですごい面倒なことでも技術が必要なことでもなかったし、まあこのくらいのことと思っていた。

でも、本当は無理していたのかもしれない。

このnoteの中に、「こめ氏のこころぐ」という投稿がいくつかあるけれど、そこで何度か自分の状況のつらみやぐるぐるとした心境を綴ったことがあった。

そういうところからもわかるように、私は日々何か背負っていたのだなと今振り返れば思う。

それはそのときのことと思って片付けたつもりでいたけれど、現実には流しきれずに心の底に溜まっていっていて、
なんとなく見たくないから見ないとか、表面的にはまだいけるしと思ってみたりとか日々の業務の忙しさにますます埋もれていったりとかしていた。

知らず知らずのうちに、不満とか不安とか積りに積もっていっていて、いやだと思ったその日にきっと、全部どっと出てきた。爆発とでもいうのか、ようやく表面化したよう。

しばらくお休みさせて欲しいと、私は会社に願い出た。


職場で真っ白な予約シートが真っ黒になっていくのを見て、うっ、ってなってすぐ目をそらしたり、仕事のことを考えるとうんざりして顔から精気がなくなる感覚があったり、ただそこにいる、というだけでも疲れたり。

思えば、昨年10月に3年ぶりにひどい生理痛になって職場で唸り出したり、整体やマッサージ屋に駆け込みたくなったり実際行く回数が増えたり、どうしようもなく苦しくなったり…なんかそんなような不調を感じることは増えていたと思う。

多分ずっと、何か詰まってた。
心が、自分が押さえつけられるような感覚があって、でもそれが見て見ぬふりできるようになって、それでまわってるしそれでよくなって……
でもなんだか内側から気持ちが飛び出したくなって、一気に…

私は田舎は、こういう地方は、もう少し仕事にも経済的にも余裕ができるのではと思っていた。
でも現実にはお金はさほど貯まらなかったし、それなりにないと少なくとも私は暮らせなかったし、ちょっと本を数冊買うくらいでそんな贅沢な暮らしなんかしていないのに、というか多少の息抜きは必要だからと思いちょっと使っただけでも、稼いだお金が毎月大方なくなっていくのが、内心、謎だったし、
もっとお金を稼ぐことも使うことも負担は少なくできるはずだよね、と思った。

娯楽のためにもっと働いて稼がなきゃっていうのは私は違うと思う。いくら地域に関わる他の活動に参画するからといっても仕事のことを考えて休みが減るのも私は違うと思う。
実際私はそれで出勤するのに違和感がありながらも出勤したり、仕事で求められていることが終わらなくて休みの日も出勤したりした。

大保木に関わることを考えると同時に、仕事のことも一緒に考えて…
その度私は、そんなに仕事行きたいわけじゃないんだけどな…と内心思っていた。ちゃんとそのことに気づいた。言えなかったけど。

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※写真は大保木へ向かう道の途中。雨のひどい朝は濃霧で前が見えなくなる。白く覆われているけれど、この向こうにはダムと山がある。(本当に何にも見えない笑)


私は自分に正直に生きているのだろうか。

事実を虚偽なく伝えることは意識している。相手には嘘つく生活はしていない。そのようにしているつもり。

でも、自分に対しては?
いつも本当、本音?

私は本音で生きるようにしてきた、つもりだ。
でも、本当にほんとうは、ちょっと、うそを抱えていたのかもしれない。なんかそんな気がしている今。
自分の好きはちょっと違うのに、何か探したり加わったり触れたりするうちに、
多少のズレも気にならないようになるほど、少しずつ枠らしきものにはまっていっていたのかも。

知らないうちに、うそな自分になっていってしまったのかもな、なんて。

ちゃんと向き合わなければいけないのだなと。

仕事が大保木が、ではなく。
その前に、自分と。

自分と向き合うのはけっこう時間がかかるとも聞く。でも大事な、人生から外すことのできない作業なんだね。

今はまだ、この仕事いやだ、な気持ちは精神的な症状のほんの初期なものかもしれない。
だからまだこうして文にできるし、ちょっと書こうと思うまで時間かかったけど、
でもきちんと大保木noteには記さなきゃと思い。

日常生活には支障なく、生きる気力もあるし、正直お休み中にはしたいことやりたいこと色々あるかな。

この精神状態がもっとひどい状態まで進むと、取り返しのつかないことになる可能性もあるというし。私は大学1年のときに似たような苦しかった日々があったので、なんとなく危ない事態を察したのかもしれない。早い段階で心の声を聞いてよかった。

実家に一年ほど帰ってなかったけど、今なら帰れそうだし、たまにはちゃんと海も見たかったり。いつも山だから。
ちゃんと休むって大切なんだね、という気付きも。

大保木とも少しばかり、はなれてみたらいいかなと思ってます。

ちょっと、心を整えたい。

そして、自分の心が素直に向くものを、ちゃんと知って、直に触れて、選んで。
そんな行動をする時間をとりたい。自分がいなくなってしまう前に。

コロナコロナって言って、もうなんかどこに行くのも憚れるような日々で、2、3ヶ月に一回は旅に出る性分のこめ氏には、この生活は耐えかねた。きっとみんなそうかもしれないけれど、こんな長いこと一つの場所に留まったの初めて(笑) 

自然の中にいても、全然自然に意識が向いていなかった。空の青さも、山の緑も、鳥の鳴き声も、鳥の飛ぶ姿も、自然が調和してできたここにしかない空気や穏やかさや雄大さも。

こんな大自然の中に、私は息をして生きているのに。

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仕事をどうするかとか大保木とのこととか、それはこのお休み期間に入ってみて、また考えます。
今考えても、うーってなって堂々巡りなだけなので。

ひとまず、一度ここでこのnoteの更新はお休みします。

思うこと、思い悩むことが日に日に増えて変わって、ちょっと、
いっぱいいっぱいになったようなので。

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※写真は大保木地区を流れる2級河川の加茂川。青いのは石の色なんだとか。とっても綺麗。


ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
そしてわずかながらも大保木の日常に触れ、私とともに大保木を味わってくださった皆さん、ありがとうございます。

こんな拙く、自分本意な内容も多い記事を1日目から全て読んでくれている方がどれほどいるのかわかりかねますが、
たくさんでなくてもいい、それでも1人でも多くの人に、大保木にしかない、ある日の出来事を見知ってもらいたくて、そこにしかいない人に出会ってもらいたくて、本当に少しですが記録してきたつもりです。
まあ上手いこと伝わってない日も多々あったでしょうけども。

本当は、せめて一年、私の誕生日までは続けられたらなあなんて思っていたけれど、それでも半年ほどですが、続けられてよかった。(まだ30日目もいってないけど笑)

見てもらおうというより、ただ書きたい残したいから書く。
その気持ちでいたからこそ、それでも続いていたんだと思います。

また別のnoteをつくって出没するかもしれませんし、また更新が始まるかもしれませんし、何も動きはないかもしれません。それはなんとも言えません。

この日々は残しておくので、大保木に触れたくなったら、いつでもここに来てください。
私も戻って来たくなったら、来ます。

ちゃんと、私の春を迎えたい。だから、ちゃんと今、お休みします。


それでは。

春めく大保木公民館入り口の写真を添えて。

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以上、今日のこめ氏と大保木でした!

早く花粉の季節が終わってほしい人より(花粉症)

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