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『言葉』のもつ力

投稿44回目!鉄道会社員×プロコーチとして活動しているFumiです😁

皆さんは「記憶に残る言葉」ってありますか?

僕は、3月末で社会人になって丸13年が経ちます。会社では、地域をまたぐ転勤を2回して、合計4回の部署異動を経て、いろんな上司や仲間出に出会ってきました。そして、その出会いの中から「記憶に残る言葉」があったことを思い出しました。そして改めて「言葉のもつ力」について、1つの気付きがあったので、今回はそれをnoteに投稿しています。

皆さんの生活の中に、何か少しでもヒントが生まれれば幸いです☆

1.たった1%の改善、次のやつが楽になるように

入社1年目の時。配属先は、まさに地獄の(ある事象を抱えていて、日々の激務に加えて、その事象対応に追われている)部署だった。管理者は、まだ月初だというのに既に超勤120時間オーバー。ブラック企業というか、ブラック部署だった。多くの管理者が「1日でも早く脱出したい!」と口にする。その中に、1人だけ歯を食いしばって奮闘している管理者が居た。

数か月の地獄を乗り越えて、ようやく事象対応が落ち着いてきた。この時、この管理者が僕に吐き出すように話をしてくれた。

『何で俺らがこんな後始末しなきゃならんのだ。悪いのは、過去の人だろ。負の遺産を残しやがって。全員処罰したい…。と言っても、まぁ今更仕方ない。何とかここまで片付いた。 なぁ、Fumi。来年入ってくる新入社員には、もう少し楽させたいな。本当は、ごっそり組織を改編したいけど、それは無理だ。この激務の中で、急な方向転換は無理だ。だけど、たった1%でもいい。改善していこう。俺らでやろう。負の遺産が少しでも小さくなるように、次のやつが、少しでも楽になるように。な。』

この『1%の改善だ、次のやつが楽になるように』という言葉が、しばらく心に残っていた。自分もこの地獄の部署に巻き込まれ、1日も早く脱出したかった。でも、このメッセージを聴いてて、少し勇気が湧いた。この管理者を支えたいと思った。1年後、1%かどうかわからないけど、それなり仕事が仕組化され、少しは改善できたと思う。それからは「ブラック」な仕事に陥っている時、僕は、この言葉をよく使うようになった。

2.責任とれない管理者になるな

入社3年目にグループ会社へ出向となった。そこで、たたき上げの上司と出会う。何かと自分を守ってくれる、いい上司(おっちゃん)だった。

僕は、ある仕事でミスをした。幸い、ケガ人などは起きなかった。周りから責められたが”自分だけの責任じゃないのにな”と思い。業者に対して、責任を擦り付けるように「次は気を付けてくださいね」と電話をしていた。その後、それを隣で聴いていた上司に呼ばれた。

『お前の言っていることはわかるけど。悪いのはお前だ。業者の責任にするな。いいか、お前はいつか本社に戻る。その時に”責任とれない管理者”には、絶対なっちゃいけない。会社間には契約があるけど、最後に手を動かすのは人だ。信頼関係がなにより大切なんだ。いいか、自分がした仕事はすべて自分が背負うつもりでやれ。そして、失敗しても、自分の責任だと言ってちゃんと謝罪しろ。もし、それでお前を責める奴らがいたら、俺が助けてやるから。人に責任を押し付けて、逃げる奴はおれは大っ嫌いだ。』

冒頭のところは厳しいこと言われて凹んだが、最後の「俺が助けてやる」はカッコイイと思った。なかなか自分の中では腹落ちしなかったけど、徐々に上司が正しいような気がしてきて。業者との打ち合わせの中で「先日の件は、自分の責任です。申し訳ございません。」と伝えた。

その後も大小さまざまな失敗を繰り返したが「責任は自分がとります。だから一緒にやりましょう」という言葉をよく発していた。(これによって苦しんだこともあるが…。)そして2年後、本社に戻る時に、業者の人が言ってくれた。「本社へ戻るんですね?でも、またいつか、一緒に仕事しましょうね。僕らはあなたの下で働けるなら、いつでも駆けつけます。」と。この言葉は、とても嬉しかった。

まだまだ管理者への道は遠いが、”責任とれない管理者”にはなるまいと決めた。そして、まだ部下がいるわけではないので「俺が助けてやる」と言える立場にないが、後輩に対しては、心の中でこの言葉をよく使うようになった。

3.どうしてできないの?

本社へ戻り、また忙しい日々を過ごす。ここでは、頭の切れる上司と出会いう。視点も高いし、視野も広いし、おそらく何をやっても勝てないだろうという感じ。

そして、ある時、僕は会社の選抜研修へチャレンジしていた。しかしながら、なかなか合格することは出来ず。その上司は、最終面接で落ちた僕に対して次のメッセージを伝えた。

『どうして落ちたかわかる?俺にはわかるよ”どうしてできないのか”。どうしてもっと広く、そして深く仕事ができないの?勉強が足りない。もっとやらなきゃ。何で理解に時間かかるの?もっと視点を高くしなきゃ。全然見えてないよ、周りも。努力が足りない。』

”どうしてできないの?”仕事ができる貴方にそう言われたら、こちらはもう何も言えない。すいませんでした、しか言葉はでてこなかった。心に響くこの「どうしてできない?」という言葉を、繰り返し使うと「気持ちが沈む」自分がいることに気付いた。今考えれば「そりゃそうだろ」と思うけど、当時は真剣にこの言葉を捉えて使っていた。だから僕は途中からこの言葉を使うのを辞めた。そして後輩や仲間には「自分は”どうしてできないの?”というようなことを言う上には、絶対にならない!」と話をするようになった。そしたら自分に対して使わなくなった。

4.言葉のもつ力

こうして、記憶に残る言葉を整理してみて思う。これらの言葉を使うことによって、自分に言い聞かせて、行動してきた。そして、その言葉どおりの「在り方」になってきたように感じる。

つまり言葉をどう使うか?が「自分を創る」ことにも繋がるということ。言葉のもつ力は凄い。

「できない」「無理だ」という言葉を使えば、そうなるし。「できる」という言葉を使えば、そうなる。「自転車に乗ることはできない!」と言いながら「自転車に乗れるようになった」子供はいない。(と思う。)ほとんどの場合「自転車に乗れるようになりたい!」と言った(思った)から、乗れるようになったのだと思う。

妻との生活(我が家)では「どんまい」「いけるっしょ」という言葉をよく使う。だいたいの失敗、やらかしたことは気にせず「どんまい」で処理される。すると「じゃどうしようか?」と会話は前に進む。 また、できるかなぁ?と言う会話の時には、だいたい根拠なく「いけるっしょ」と言い合う。そうすると、結果は変わるかもしれないが、だいたいのことは「うまく」いく

言葉の持つ力、これは思った以上に大きいのかもしれない。

いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。自分の使いたい言葉、使ったほうがいいかなぁと思う言葉がれば、どんどん使って(話をしたり、書き出して)みましょう。時間はかかるかもしれませんが、きっとその言葉が「在り方」を創り、幸せの近道になる気がします!今週も素敵な1週間になりますように☆
Fumi




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