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誰に合わせるのか

組織で何かを落とし込む際「誰に合わせた内容にするのか」という思うことが度々あります。

・スキルセットが整った人達目線で整理して落とし込む
・スキルセットが整ってない人達目線で整理して落とし込む

皆さんは、どうされていますか?どう判断されていますか?

自分達が目指す状態を思うと、視点を複数持ち、視座を上げ、視野を広く取るべきなので、レベルの高い内容だとしても現場に落とし込まなければならないと思います。

ですが、組織の学習度合い・練度が低い状況、今のフェーズだとレベルの高いことを言ったところで、言い続けたところでなかなか理解されない、行動に結びつかないってことがあります。勿論、レベルの高い内容だとしても落とし込みの仕方次第ってのは勿論あると思います。

であればレベルの高いことを言わずにレベルを下げて更にポイントを絞って、工程の一部分だけを切り取って落とし込む方が理解が早く、行動につながることは多分にあります。それにこっちの方が落とし込む方のパワーも少ないし、受け入れる方の抵抗も少ないので、選ばれやすい印象もあります。
それに、ハイプレイヤーでない人達こそ動かさないといけないので、そんな意味でもこの様にした方が良いという意見は理解を得やすいです。(ロープレイヤーやスキルセットが整っていない人達に標準をあわせる)

昨年を思い反省として
①ロープレイヤーに標準は落とさない
②仮にロープレイヤーに標準を落とすとしても時限措置でその先も描く
が自分の学びとして今あります。

①について
ロープレイヤーに標準を落とすメリットは前述の通りですが弊害が多いと感じています。ロープレイヤーを標準として落とし込んだ場合
・現場はそこだけやれば良い、考えれば良いんだと思ってしまう
・現場で少しずつ成長してきた人も、そこが上限だと思い込んでしまう
・現場で余裕がある人はだらけてしまう、しらけてしまう
・管理レイヤーもいつのまにか視座が下がる
ということを感じました。
当然、敢えて「視座を下げて限定的なメッセージ」にしたわけなので本位ではないのですが、その辺りの思考背景をちゃんと伝えてきれていなかったり、管理レイヤーには何度も何度も理解させていなかった点は反省点でもあります。

②について
ロープレイヤーを標準として落とし込むとしても、その様な対応・判断はいつまでの話であって、未来のある時以降はもう少し上の視点、考え方、対応が必要になるという説明と時間軸をセットするべきだと思います。
今回の「敢えて」視座を落とした対応は〇月まで!としたら、その期限まで絶対にそれが出来るように、普通になるように、習慣になるよう設計しなければと思います。そうでなければいつまでも成長しないなぁと。

組織数値を達成するのは勿論なのですが、その行為をしつつ未来に耐えられるような組織状態にするためには1つ1つのアクション(落とし込み)が未来につながるものなのか?と考えなければと思いました。

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