[2023年版]UI/UXデザイナー向けオススメ書籍
UI/UXデザイナーの りひと と申します。
普段は都内大手通信系企業でUI/UXデザイン業務に従事しており
副業でWebデザインスクールの講師やUI/UIXデザイナーを目指す方のメンターをさせて頂いています。
今後は、NOT DESIGN SCHOOLでUIデザインコースの開発に関わらせていただくことなったのでこれからとても楽しみです!
この記事では、デザイナーを目指す多くの方々と接する中で
最低限読んでおくべきと感じた書籍を
・入門編
・基礎編
・実践編
・理論編
とテーマに分けてご紹介させて頂きます。
※ デザインと言ってもグラフィックデザインやWebデザインなど範囲が広いため今回は"UI/UXデザイン"にフォーカスします
◆ 入門編 (3冊)
この「入門編」では
(UI/UXデザインにフォーカスすると言いつつも)
どんなデザイナーでも必ず知っておくべき基本的且つ普遍的なスタンスを身に付けることができる書籍をご紹介します。
1) センスは知識からはじまる
くまモンのアートディレクターで知られる水野学さんの書籍。
よくデザインを学んでいると
「私ってセンスないな…」
という壁に当たることがあると思いますが
(私も駆け出しの頃何度もぶち当たりました)
そんな時に
「そもそもセンスとは何ぞや?」
「センスってどんなふうに身に付けることができるの?」
という問いに対して解決策を導いてくれる1冊です。
2) ノンデザイナーズ・デザインブック
言わずと知れた名著中の名著。
刊行から20年以上経ちますが全てのデザインルールの基礎がこの1冊に詰まっていると言っても過言ではないと思います。
グラフィックデザインでもUIデザインでもこの書籍で紹介されている
近接 / 整列 / 反復 / コントラスト
が意識されているだけでぐんとデザインのクオリティーが上がること間違いないので丸暗記しましょう!w
詳しくはおもしろ楽しく解説されているムーテレの動画がオススメです!
3) デザインの言語化
デザイナーを目指すもしくはデザイナーとして仕事を行う上で避けては通れないスキルに言語化力が挙げられます。
言語化力について解説されたビジネス書は数々ありますが
デザイナーという職種に特化しデザイナーが仕事において
どんなシーンで/何を/どんなふうに言語化すれば良いのか
を説明された実践的な良書だと思います。
◆ 基礎編 (4冊)
この[基礎編]では
これからUI/UXデザインを学ぶ初学者向けでベーシックなセオリーを中心に実例までバランス良く学習できる書籍をご紹介します。
1) 現場のプロがわかりやすく教えるUI/UXデザイナー養成講座
そもそもUI/UXデザインとは何か?
UI/UXデザイナーの役割や具体的な仕事内容は?
ということについて網羅的に説明されている1冊でデザイナー以外の職種の方にも読みやすい本だと思います。
2) UIデザインの教科書
デバイスを問わずまさに教科書となり得るUIの概念と理論を学べる本です。
UIデザインとは何か
どう具現化していけば良いかのか
について丁寧且つ具体的に掲載されている1冊だと思います。
3) はじめてのUIデザイン 改訂版
これからはじめてUIデザインを学ぶ方、特に現場に入ったばかり(=UIデザイナーになったばかり)の方にはピッタリな良書。
デザイン界の錚々たる方々の共著で現場で使えるリアルな内容だと思います。(Kindle版が100円!!)
4) Web制作者のためのUXデザインをはじめる本
「UXデザインとは何?」「UXデザインの流れとは?」と思われている方に最適な"はじめの一歩"となる本書。
1つ1つの項目がとても丁寧に記載されていて現場で活かすためのノウハウを基礎から知ることができるので
UXデザインを学ぶ最初の1冊としてオススメです!
◆ 実践編 (5冊)
この[実践編]では
中上級者向けで、現場で使える実践的な内容を学習できる書籍をご紹介します。
1) 縁の下のUIデザイン
UIデザインについてある程度の基礎を学習し終えた後にオススメの1冊。
業務システムに関することなど実務的/実践的な細かな箇所等より踏み込んだ内容が記載されています。
2) 【新版】UI GRAPHICS
本若干iOS寄りであり横文字の専門用語も多く記載されていますが、スマホアプリのUIデザインを構築するための指針として最適な1冊です。
作られたデザインの意味や背景が詳しく解説されており共著であるデザイナーの方々の実践/思考/知見を幅広く習得することができます。
3) オブジェクト指向UIデザイン
プログラミングに触れていない方からすると「オブジェクト指向」という言葉にあまり馴染みがないかもしれませんが…
エンジニアの方と同じ目線で一緒に開発効率を高める上で重要な「OOUI」の概念を知ることができる1冊です。
(画面のデザインを作る前に一旦OOUIの概念を整理するということを行う現場やプロジェクトもあったりします)
4) UXデザインの法則
本書は「UXとはそもそも何?」「UXデザインの全体の流れは?」というUXの概念よりも、どのようなUXに基づき最適なUIは何かということが記載されている1冊です。
UI/UXデザインを行う上での心理学を元にした法則や事例が多く掲載され学びの多い内容です。
5) デザインリサーチの教科書
最近ではUI/UXデザインの書籍が増えてきましたが…中でも本書は「リサーチ」に特化したまさに教科書的な1冊です。
デザインリサーチの手順とその必要性が細かく網羅されておりPM/PdM/エンジニアなどデザイナー以外の方にもぜひ知って頂きたい内容です。
本書の冒頭に「デザインリサーチなしには、もう何も作れない」と記載がありますが私自身も日々強く痛感しています。
◆ 理論編 (3冊)
この[理論編]では
文字通り理論的/アカデミックな内容で、初学者にとっては少々とっつきづらい内容かもしれませんが
この内容が意識できていると1つ上の目線でより俯瞰的にデザイン制作に取り組めるようになると思います。
1) インタフェースデザインの心理学 第2版
心理学を元にどのようなインターフェイスが人を惹きつけるのか様々な事例を元に紹介されている1冊。
膨大な事例が掲載されているのですぐに全てを活かせなくてもUI制作に行き詰まった時のアイディア集めや新たな気付きになると思います。
2) 誰のためのデザイン?
タイトルからしてアカデミック感/哲学感が強いですが…w
「そもそも使いやすい/使いにくいとはどういうことなのか?」についてロジカルに説明されており、自身のデザイン制作に役立つだけでなくデザインやインターフェイスの歴史/背景/理論を多角的な視点で学ぶことができ読み物としてもとても興味深い1冊です。
3) 融けるデザイン
本書はUI/UXのTIPやノウハウが掲載されているものではなく広義の意味でのデザインの概念や立ち位置について解説している本です。
今後AIやメタバース、VR/AR等がさらに身近になっていく上でデザイナーとしての関わり方を考えさせられる1冊となります。
長文となってしまいましたがここまでお読み頂きありがとうございました!
(私自身もこの記事を機に読み直してみてまた新たな発見がありました)
皆さんも気になった書籍があったら是非この年末にチェックしてみてください!