リーブロ・ミーシャ

埼玉県横瀬町に、小さな図書館を作ろうと思っています。 「1冊の本からみんなの幸せが始ま…

リーブロ・ミーシャ

埼玉県横瀬町に、小さな図書館を作ろうと思っています。 「1冊の本からみんなの幸せが始まる」そんな図書館を目指しています。 ここでは、私が、日々心に留まった瞬間をスナップ写真を撮るように、言葉で綴っていこうと思います。 お気軽にお付き合いください。

マガジン

  • 4th place lab

    • 21本

    週に1度、自分と向き合って本当にやりたいことをカタチにするオンラインプログラム「4th place lab」参加メンバーによる活動共有マガジンです

最近の記事

ねんねだよ、ちびかいじゅう!

マリオ・ラモ 絵・文 原 光枝 訳 平凡社 刊 2003年初版 毎夜繰り広げられる、ねんねまでの父子の戦いの物語です。 自由奔放で元気なちびかいじゅう(ぼうや)は、なかなかベットに入ってくれず、パパがちびかいじゅうを追っかけまわします。 ママがおやすみのキスをしようとすると「キスなんか しないよ、ママ!」、と思えば「じゃあ、だっこ」と甘える、その後もイタズラ三昧で、パパは怒りっぱなし。ちびかいじゅうが、絵本を選んで読み聞かせをねだると、パパの表情が和らぎます。夜の儀式が一通

    • 図書館司書

      地域に小さな図書館とコミュニティスペースを作りたい! と思いつつも、今はまだ無館の館長です。  そこで、昨年9月に一念発起して、図書館司書の資格取得を目指すことを決めました。  そして、3月15日までに全ての単位が修得でき、晴れて図書館司書を名乗ることができるようになりました♪♪  図書館司書は、国家資格で、図書館法第六条で「司書及び司書補の講習は、大学が、文部科学大臣の委嘱を受けて行う。」とあり、今は大学で所定の単位を修得する必要があります。  そこで、通信教育専門の八洲

      • わたしたち

        パロマ・バルディビア 作 星野由美 訳 岩崎書店(2021年) 発行 「わたしたち」という親子の絆を描いた絵本です。 お母さんと男の子、抱っこしながら、「もし、私が羊だったら、あなたは子羊!」といろんな例えを繰り返します。そして、月日が流れ、巣立ちの時が… 「めぐりゆく季節をこえて、『わたしたち』でつながるすべての人たちへ」と作者からのメッセージが冒頭に添えられています。 作者は、チリの国民的絵本作家だそうです。 「優しい言葉に込められた深いまなざし」 子供の時から自立する

        • ミッフィーとマティスさん

          こどもと絵で話そう ミッフィーとマティスさん 構成:菊池敦己 文:国井美果 発売:美術出版社 ある日ミッフィーは、色紙をチョキチョキ。「あれへんてこな形になっちゃった!」 とうさんがいいます。「へんてこでも、大丈夫」 ミッフィーととうさんが、マティスの切り絵の世界を鑑賞していきます。 読んだ後、画用紙とクレヨンとハサミを持ち出したくなりました。 ミッフィーの作者、ディック・ブルーナが切り絵を使って絵本づくりをするきっかけとなったのが、アンリ・マティスだったと初めて知

        ねんねだよ、ちびかいじゅう!

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        記事

          最初の質問

          詩 長田 弘 絵 いせひでこ 出版社 講談社 「今日、あなたは空を見上げましたか。」から始める。 ページをめくると、淡々と、いろんな問いが投げかけられる。 いろいろな視点から、することだったり、気持ちの在り方だったり、近づいたり、遠のいたり…質問は続く。 質問に反応しながら進んでいくと、硬くなっていた心が、少しずつ柔らかくなり始めていることに気づく。 そして、読み終わった後、もう一度読み返したくなる。 そんな絵本です。 ところで、あなたは「最初の質問」と聞いて、

          ふたごパンダのこころコロコロ

          文 西島三重子 絵 はせがわゆうじ 出版社 中央公論新社 双子のパンダとお母さんパンダの日常の風景が、ただただ優しい。 心を こころと 書いたら ころころ ころがった しあわせ、ありがとう、やさしさ、飾らない、自分らしく、バランス、自分で選ぶ、夢… 日頃、分かっているつもりでいるけど、忘れている言葉たち。 パンダの親子の姿を通して、素直に心に響く。 日々の生活に追われているママさん、会社で頑張っているあなた! ぜひ読んでもらいたい一冊です。 あした げんきに なあれ🐼

          ふたごパンダのこころコロコロ

          青空図書館2

          本日、青空図書館リーブロ・ミーシャを開館しました。 青空図書館は、本日で2回目。 地元のキッチンENGAWAでよこぜde 集マルシェの一角を借りての出展でした。 昨夜から続いた雨も、9時過ぎには上がり、今年は晴れ男更新中です。 今日もたくさんの方に訪れていただき、感謝感謝です♪ いろんな方々と話してみて思ったことが、私も含め、日常生活って同じ延長線上を歩くことなんだなぁと実感しました。 お客さんと話しながら絵本をナビゲートしていくと、皆さんみるみる絵本の世界に入り込んでいき

          大人のための絵本の効能(chat GPT編)

          今話題のchatGPTを使って、「大人のための絵本の効能を紹介してください。」と聞いてみました。 以下が、その回答です。なかなか含蓄のあるもので驚きました。 📕 大人のための絵本には様々な効能があります。以下にその一部を紹介します。 1. ストレス解消 : 大人になるとストレスを抱える機会が多くなりますが、絵本を読むことでストレスを解消することができます。絵本には温かく心地よい物語や、美しいイラストが描かれており、それを見たり読んだりすることで心が落ち着き、ストレスが解消され

          大人のための絵本の効能(chat GPT編)

          ブタヤマさんたらブタヤマさん

          長新太の絵本。 「ブタヤマさんはチョウをとるのにむちゅうです。うしろからなにがきてもわかりません。」 その後、いろいろな巨大な生き物?が次々にブタヤマさんを襲うように追いかけてくる!でも何の生き物かは、擬音語、擬態語だけ。 「ザブザブザブサブ ブタヤマさんたらブタヤマさん うしろをみてよブタヤマさん」 たまにブタヤマさんが振り向くと何もいません。 80歳の友人が、「最近になってこの本の意味が分かった!」とおっしゃった。 私はまだ確信をもってこの本を語れない…

          ブタヤマさんたらブタヤマさん

          青空図書館

          「リーブロ・ミーシャ」プロジェクトの一環で、1日限定の青空図書館を開館しました。 場所は、秩父市内の百貨店駐車場の「ちちぶ朝市」 今回は、「大人も楽しい絵本たち」と題し、外国語絵本の音読会と大人も泣ける絵本を持っていきました。 多くの方に絵本を手にとって読んでもらうことができ、絵本に涙する大人の方もいました。 外国語音読会も人が集まり、フランス語とイタリア語の音読会を2回開催しました。 絵本の力を借りて、たくさんのふれあい、新たな出会いの場になり有意義な1日でした。

          子どものための絵本の効用

          絵本は、「子ども向きの本」と決め付ける大人は多い。 しかし、なぜ子どもにとって絵本は良いのか?をちゃんと説明できる大人は少ない。 絵本には、選び抜かれた優しい言葉、イラストの力がある。 これは、言葉の発達、感性や感情の分化、文脈理解力に寄与する。 また、大人が読み聞かせすることで、子どもの心に一生忘れない「心のふるさと」が刻まれる。 ①読み手の感情表現で本の世界に入り込む。 ②子ども自身が時間をコントロールできる。 ③親の心が穏やかに優しくなれる。 ④親と子が100%向き合え

          子どものための絵本の効用

          「はなをくんくん」ルース・クラウス

          雪の森、動物たちは冬眠中。でも春の香りがどこからともなく漂ってくる。動物たちは敏感に嗅ぎつける。熊もネズミもカタツムリまで駆け出す。モノクロのイラストが、春の目覚めの物語を引き立てる。原題は“The Happy Day”。最後の締めくくりが秀逸!英語はアメリカの森、イタリア語で読むとイタリアの森のように感じる。春の絵本の一押し🌼! #ルースクラウス #はなをくんくん #リーブロミーシャ #春の絵本

          「はなをくんくん」ルース・クラウス

          いつまでも(英:Forever 伊:Per Sempre)

          イギリスのエマ・ドッドのシリーズ絵本の1冊。 楽しいことがいっぱいで、きみがわくわくすると、パパもとってもうれしいよ。 When you’re happy,having fun, I feel happy,too. Se sei felice,pieno di allegria,sono felice anch’io. シロクマの父子の物語 お母さんのお話しは多くあるけど、お父さん視点のお話しは少ない。 お父さんクマが子グマを見守って、励まして、慰める、それがお父さんの幸

          いつまでも(英:Forever 伊:Per Sempre)

          イタリア語絵本の魅力

          A letto, piccolo mostro! この絵本は、イタリア語を習い始め半年後に訪れたイタリア・ウンブリア州のトーディという小さな町の本屋で手に入れたもの。語学学習用に簡単そうな絵本を選んだつもりが、短い文章の中にいろんな単語、文法が隠れていて、初学者の私は非常に手こずりました。その半年後、日本語訳の「ねんねだよ、ちびかいじゅう!」が平凡社から出版され、イタリア語と日本語の対比の面白さに気づきました。国内でイタリア語絵本を探していたときに、奈良のチェルビアット・リー

          イタリア語絵本の魅力

          大人のための絵本の効用

          大人から見た絵本は、どのように見えるのだろうか? ・子どものときに読んだもの ・子どものために買ったもの ・絵本なんて子供のものだ ・絵本なんて自分にとって必要ない ・絵本の存在を忘れていた など否定的な見方、特異なものと捉える方が多いのではないだろうか。 あなたにとって、絵本はどう見えるだろうか? では、絵本は、どんな本だろう? ・詩的な物語とイラストがセットになった本 ・短文を積み重ねた物語 ・空想の世界 ・奇想天外な世界 ・事実に一度オブラートを掛けた文章 ・多くない

          大人のための絵本の効用

          La notte della balena (クジラの夜)

          ペッポ・ビアンケッシというイタリアの絵本作家が書いた絵本。 ある家族に訪れる夏の一夜の奇跡の話。時は巡り、息子家族に新たに訪れる奇跡の予感が… 日本語未訳の絵本。 作家自身が読み聞かせをしている。 イタリア語の優しい語り口は、特別な夜の雰囲気をグッと惹きつけてくれる🌕

          La notte della balena (クジラの夜)