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ねんねだよ、ちびかいじゅう!

マリオ・ラモ 絵・文
原 光枝 訳
平凡社 刊
2003年初版

毎夜繰り広げられる、ねんねまでの父子の戦いの物語です。
自由奔放で元気なちびかいじゅう(ぼうや)は、なかなかベットに入ってくれず、パパがちびかいじゅうを追っかけまわします。
ママがおやすみのキスをしようとすると「キスなんか しないよ、ママ!」、と思えば「じゃあ、だっこ」と甘える、その後もイタズラ三昧で、パパは怒りっぱなし。ちびかいじゅうが、絵本を選んで読み聞かせをねだると、パパの表情が和らぎます。夜の儀式が一通り終わりベッドに入って「おやすみ、ぼうや」。そして、最後にオチが!(◎_◎;)
表と裏の見返しの父子のシルエットの意味もここで分かります。
ちびかいじゅうがとても可愛くて、どこの国でも同じことが繰り返されているのだな!と実感しました。

以前に書いた「イタリア語絵本の魅力」で取り上げた絵本ですが、内容に触れていなかったので、経緯とともに再掲して紹介します。
この絵本を知ったのは、イタリア・ウンブリア州のトーディという小さな町の本屋で買った“A letto, piccolo mostro!”というイタリア語絵本でした。語学学習用に簡単そうな絵本を選んだつもりでしたが、短い文章の中にいろんな単語、文法が隠れていて、初学者の私は非常に手こずりました。帰国後、日本語版の絵本があることを知り、イタリア語と日本語の対比の面白さに気づくきっかけになった思い出の絵本❤️🤍💚

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