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【北米エンタメニュースまとめ】CrunchyrollがExpoでJ-Popイベント開催、アカツキがWeb3投資用ファンド立ち上げへ、アニモカブランズジャパンなどはNFT関連コンファレンスで漫画やアニメをテーマにしたイベント


※「北米漫画市場まとめ」あらため、「北米エンタメニュースまとめ」といたしました。漫画だけでなく、アニメ・ゲーム・音楽そしてそれらを支えるテクノロジー(主にWeb3、NFT)についての北米発のニュースをまとめ、解説していきます。

北米エンタメ市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です

「鬼滅の刃」、サウジのイベントに登場

原作が終わり、アニメの放送も一段落した「鬼滅の刃」。しかしその人気は根強いということで、サウジアラビアのイベントに登場です。そのイベントでは「Anime Village」が作られ、「機動戦士ガンダム」を含む様々なアニメIPのオブジェクトがならんだそうです。


コミコンでの「お宝」トレーディング

欧米では、そろそろコミコンのシーズンがスタートしています。海外旅行の制限でなかなか日本からの参加は難しいですが、現地の多くの参加者がいいリポートを送ってくれています。これもその1つの記事で、「Anime Boston」での「お宝」トレーディングについてのものです。お宝といっても原文で「JUNK」とあるように、ファンが自分のいらないものを持ち寄ってトレードするというもの。意外なお宝が見つかるかも?というわけです。

こうしたファンの間のトレードは、新型コロナウイルス禍のオンラインイベントでは難しかったもの。こういう記事が増えてくると、ファンの間のやりとりも戻ってきているのを感じさせます。

「ハートストッパー」のあとに読むべきLGBTQ+のコミックスなど一覧

Netflixのドラマ化で人気となった「ハートストッパー」。このBL作品のあとに読むべきコミックスなどの一覧がこちら。日本の漫画からは「青のフラッグ」「佐々木と宮野」などがエントリーしています。6月はプライド月間ということもありますし、この機会にいかがでしょうか。


漫画ファンであるがゆえにしんどい10のこと

こちらは「英語圏の日本の漫画ファンあるあるの10のしんどいこと」をまとめた記事です。「必ずしも日本の漫画はすべての書店で手に入るわけではない」「(コミックスの量が多いので)引っ越しのときに大変」「日本よりも出版が遅れる」など、英語圏の日本の漫画ファンが直面するハードルがまとまっています。ネタとしての楽しむのもいいですが、「一段とファンを広げるために少しでも解消できないか」と考えるのもいいかもしれません。

Crunchyroll、ExpoでJ-Popイベント開催

アニメ配信サービスのCrunchyrollは毎年、自社でExpoを開催しています。ここ数年は新型コロナの影響でオンライン開催でしたが、2022年は対面のイベントを復活させるとのこと。その中で、J-Popをテーマにした「New Crunchy City Music Fest」を開催するとのことです。シティポップの流れもありますが、日本発の音楽にはますます注目集まりそうです。


ナイキやプラダなどのブランドはいかにNFTを活用し、何を間違えたのか

https://stuff.co.za/2022/06/04/nfts-how-top-brands-like-nike-and-prada-are-using-them-and-what-could-go-wrong/

エンタメ分野で注目を集めるNFT。2021年にブームになったとき、いち早く利用に動いたのがアートに続き、世界的な高級ブランドです。この記事ではその例として、スポーツ用品のナイキと、ファッションのプラダが挙げられています。いずれもオンライン上で使えるプロダクトをNFTで発売しました。
ただ足元ではNFTの取引の増加は一服し、一部のNFTは価格が急落しています。ブランドが、ブランドの顧客向けにNFTを出した場合はこうした価格急落時のネガティブな反応も受け止める必要があります。


Web3のアプリ急増もダウンロード数は増えず

例えば「Web3」は完全にバズワードとなり金融を中心にアプリの開発も活発です。こちらのテッククランチの記事によると、「Web3」と名前や説明文に含まれるスマートフォン用アプリは月を追うごとに増えているそうです。
しかしダウンロード数が同じような勢いで増えているわけではないのが現実。まだ「仕込み」の時期といえるのかもしれません。


アカツキ、Web3投資用ファンド立ち上げへ

https://www.asiatechdaily.com/akatsuki-web3-funding/

ただこうした状況で投資が減っているというわけではまだなさそうです。例えばゲーム開発のアカツキは、Web3用のファンドをこのほど立ち上げました。約半分は米国の企業に投資をする方針だそうです。


こちらの記事にも書かれていますが、グローバルなWeb3企業(や企業の活動に課税したい当局)は、NFTなどを含む資産価格が急落しても開発(や課税の動き)を続けているとのことです。

歴史的に見れば、新しい技術の普及は、供給で徐々に需要が刺激され、その受け入れる需要が十分に広がったときに一気に加速度的に進みます。NFTやWeb3が漫画やアニメを含むエンターテイメント分野のメディアのあり方を変えることは間違いありません。NFTやWeb3は今は需要を刺激する時期で、「投資」の期間だと捉えた方がよさそうです。


アニモカブランズジャパンなど、NYのNFT関連コンファレンスで漫画やアニメをテーマにしたイベント

6/20~6/23にNYCで「NFT.NYC」が開催されます。年1回のNFT関連のコンファレンスで、ここに今年はWeb3大手のアニモカブランズの日本子会社が関わり「Manga,Anime and Culture in Web3」と題するイベントを開催します。
アニモカブランズは、NFTゲームの開発を手がけ、NFTやメタバースプロジェクトに積極的に投資する企業。アニモカブランズと組むのは、NFTのプラットフォームを手がけるUCOLLEXやMADworldです。詳しい中身はまだですが、期待できそうな気がします。

今週はここまでです。引き続きよろしくお願いします。

追記

このnoteをはじめるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界ニュースまとめです。

Boichi先生のWebtoon参入は純粋にうれしいです。政府の、著作物の二次利用しやすくする動きも、グローバルな配信やインターネット上でのコンテンツの活性化を考えると1日も早く実現してほしいと思います。


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