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月桃記

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調 | つりあいがとれる。ととのう。ととのえる。 音声・文章などの展開に感ぜられる気分。
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2024年1月の記事一覧

雨音と珈琲とたまごパン

雨音と珈琲とたまごパン

最近、冬の雨が好きになった
翌日の澄んだ空気は
街にいても深呼吸したくなる
夜でも空がとおくまで見える

今朝、雨音で目が覚めた
部屋の空気が冷えていてお布団だけが私の味方
二度寝してもぞもぞと起きて傘をさす
お店に向かう途中で170円のたまごパンを買った
月桃で静かに本を読みながら食べた
目を瞑って
いろいろの音に耳を澄ます
深呼吸したくなる

ふぁぁ、贅沢なとき

0131

月桃記を読み返してみた

月桃記を読み返してみた

もう、穴があったら入りたい

自分の気持ちを表に出すことへの抵抗が少し和らいでいる
という肌感があったから
わーnote頑張って続けてよかった
なんて思ってたから

余計衝撃を受けています

高校の時、担任に小論文の才能の無さをこてんぱんに指摘され
「上っ面の上っ面、表面的で当たり障りのないことしか書かれていない」
と言われた
教師を馬鹿にした合格最低点レポート(内田樹)。

サイキンノノートデ

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子ども といういきもの

子ども といういきもの

ランドセルを背負ったちいさい人たちが
「じゃあ公園でね!!!!」
と響かせながらかけていく
扉の先の寒空が嘘のような気がしてくるのは
ストーブのおかげだけではなさそう

表の鉢植えが影になる刻、月桃の日常

時にうちを覗きながら
「お店ですかーー?」「図書室だってー!!」
とキラキラした眼差しをみせてくれるちいさい集団が
まばらに通りを過ぎていく

今日
そのちいさい人がふたり
おともだちがくる

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お祝い

お祝い

朝いちばんの映画を観た
心地よい気持ちで開店準備をしていた頃
ふと今日が友人の誕生日だと気づいた

年明けから「もうあの子の誕生日の季節かあ」
なんてそわそわしていたから
柄にもなくキラキラ絵文字沢山の連絡をして
会いたいなあと思った
とても遠くにいて簡単には会えないのだけれど
近くこちらから出向こうか、なんて

友人の誕生日というのは何だか
こちらまで嬉しくなる
誕生日を祝いたい人が次々に遠くへ

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きょうの花屋

きょうの花屋

アルバイトで週に1日だけ花屋に行く
私は喫茶にいるのだけれど、花屋に行く

「おはようございま〜す」
間抜けな挨拶をして
いつものように今日のお花たちを眺める

あれ、タイプのお花が沢山
あれれ、何だか今日はお店がキラキラして見える
多分久しぶりだなこの感じ

帰りにお花を選んだ
久しぶりにじっくりじっくり
この子もいいな、あの子もいいなって悩んだ

「今日なんか色がある感じがします」
って話した

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「私がこれまで会ったなかでいちばん粗忽な人」

「私がこれまで会ったなかでいちばん粗忽な人」

内田樹さんの講義集「街場シリーズ」より
『街場の文体論』を読み始めた
受講者過多で 初めの初めっから課題による選出らしい

課されたレポートがこのnoteのタイトル、ショートストーリーで1000字以内
採点基準は「説明する力」

ニヤニヤしながら第1講を読み終えて
「ちょっと私もやっちゃおうかな」なんて気持ちにさせられる
第2講の冒頭を読み、
これはレポート仕上げてから続きを読んだ方が面白そう

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新年'24 🎍

新年'24 🎍

新年が始まる
今年はめでたく祝うには心苦しい年初めだった

離れた土地とはいえ同じ日本
石川を中心に 地震に見舞われた皆さまのご無事と
羽田事故に関わる皆さまの安らかな日々、
我が国の一日も早い安寧を心より願っております

やはり自然の力とは底知れず
私たちは改めてその畏怖を思い返す必要がありそうで。
気づかぬうちに思い上がってはいないか
大地への感謝を忘れてはいないか
慎ましい気持ちをどこかに置

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