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リモート×フレックスで乗り越えた、コーポレート改革と第一子誕生の話

こんにちは、株式会社LiBの土橋(どばし)です。

先日、LiBは女性のキャリア支援の会社から、ワークシフト支援会社に生まれ変わることを宣言しました。

時間や場所の制約により、仕事と家庭が互いに制約し合っていた状態から、柔軟な働き方により、個人がパフォーマンスを最大化し、企業成長を加速することを実現したいと思っています。

以前の自分は、「柔軟な働き方により、個人がパフォーマンスを最大化」について、そうだよね、と頭の中では理解していましたが、自身の体験(コーポレート改革、第一子誕生)を経て、心の中から「そうそう!」と共感できるようになりました。

直近の3つの経験から、その模様を紹介させていただき、LiBが実現したいことに共感いただける方が一人でも増えればと思っています。


1つ目の体験:突然全力疾走を求められたコーポレート改革

代表・松本のnoteにもあったように、約2年強、会社の立て直しがあり、IPOを見直すことになりました。ちょうどその時、コーポレートの責任者を前任から引継ぎ、コーポレートの体制を見直すことになりました。前々職が監査法人で、会計知識があったため担当することになったのです。
コーポレート改革では3つの難局が同時にやってきました。

  • ダウンサイジングの影響で、コーポレートの人員が半分未満に

  • コロナ禍で初めての緊急事態が出た時期と重なり、出社が禁止に(前任者やメンバーとのコミニケーションが…)

  • オフィス移転とその準備(コロナ禍の中、出社が必要に…)

やることは山ほどあり、とにかく時間が必要だったので、在宅勤務で移動時間やそれに付随する時間が削減できたのはとても大きかったです。毎日、往復で2時間弱、月換算で約40時間。だいたい1週間分の時間(1日8時間×5営業日分)を捻出できました。リモートワークのおかげで、1ヶ月が4週間から5週間になった気分でしたね(笑) 睡眠などの必要な時間を削らず、ストレスなく時間を捻出できました

またリモートワークでもう一つ助かったのが集中できる空間でした。自宅でメンバーのマネジメントや自分の仕事に集中できました。
オフィスにいると、さまざまな部署のメンバーから話しかけられ、度々仕事が中断します。皆から受けるとチリツモで結構大変…この時期は集中したかったので、とても助かりました。

ワークスペース。ちょっと寒いのでまだ改良の余地あり。


2つ目の体験:日中在宅ケアが必要になったつわり

コーポレート改革が落ち着いたころに新たに訪れた2つ目の体験が、妊娠中の妻のつわりでした。個人差が激しいつわりですが、妻の場合は割と強かった方だと思います(入院まではいかなかったですが、寝たきりで点滴が必要でした)。

つわりがひどくなると、食べられるものに制限が出てきます。「これは食べられた!」と思っても、体調によって食べられなくなり、次第に食べれるものがなくなり、ついには水が飲めなくなりました。「水が飲めないって、哺乳類として成り立たないだろ…無味無臭で無害の代表格なのに…」なんてことを本気で思い、食事を準備する側としては「詰んだ…」と思いました。

いろいろと調べてみると、温度の変化など、ちょっとした違いによって食べられられなかったものが食べられるようになるとわかったり、試していくうちに、なんとか徐々に慣れてきました。

リモートワークは、仕事⇔家庭の空間の切り替えが部屋を移動するだけなので、何かあったときにすぐケアをすることができました。

加えて、LiBがフレックスタイム制度を採用していたので、作業やmtgの合間に妻のケアをし、必要に応じて早朝や夜に仕事して巻き返すことができました。コーポレートメンバーは出産・育児を経験済みの方ばかりで理解・協力があったこともあったのも大きかったです。なんとかリモート×フレックスでこの難局を乗り切れました。


3つ目の体験:忖度しまくりの育児

育休を1ヶ月取得したのですが、そこでの育児の感想を社内へ簡単なレポートを共有しましたのでこちらにも掲載します。

育児は、24時間365日忖度しまくり、正解もわからないので、ほんと疲れます
育児の大変さを体験してからは、女性が出産を機にキャリアを諦めざるをえないことが多かった理由や、その感情も、少なからずわかった気がします。

さて、我が家では育休のおかげで産後1ヶ月は無事乗り越えられた一方で、復帰した後は大丈夫か不安でした。
そこで、フレックスタイム制度を利用して、今までの9:30-18:30勤務だと難しいと考え、8:30-17:30勤務に変更することにしました。17:30からは育児・家事タイムに入り、必要であれば育児・家事タイムが終ってから、夜もしくは早朝に仕事することにしました。育休の最終週に1日シミュレーションして、これならいけそうという感覚も持てました。

育休から復帰後も、いざとなったらヘルプを出せる人がすぐ近くにいることで、妻の精神的な負担を軽減できたのではないかと思います。
まだ育児に慣れていない頃、一度夜中に自分だけで子どもの世話をすることにチャレンジしました。暗闇の中、いろいろ試しても泣き止まない、理由がわからず泣かれる状態が続いたときの精神的な負担は大きかったです。この経験からも、誰かに相談できる・ヘルプできるありがたみは私も実感していました。

加えて、会社のメンバーの理解・協力があることには深く感謝しています。制度があっても周りの理解がないと実効性が低くなると思います。おかげさまで、育休復帰直後だけでなく現在も、ほぼフルリモート勤務することができています。


<余談>男性の育休取得はジェンダーギャップ解消の柱

男性が育休を取得することについても触れておきます。
私の場合、育休を1ヶ月もらったのですが、1ヶ月という長さもよい経験になりました。短いと仕事から離れきれず、育児に深くは入れ込めないと思います。育児に専念できたおかげで育児の大変さに共感できるようになりました。その結果、

  • 男性も育休を取得するべきと強く思うようになりました。我が家ではコロナの影響もあり、里帰り出産しませんでした。女性一人で出産後育児するのは無理、もしくは負荷がとてつもなく大きいことを実感しました。

  • 自然とその後も育児をするようになりました。

ここにリモート×フレックスが加わると女性のワンオペ問題も解消し、ジェンダーギャップ解消にも寄与してくるはずです。

スイートスポット。生後間もなく何をしても泣いたときにここに置いたら、泣き止んだ。


運よく備えていた前提

そういえば、世の中的なリモートの課題を実感したエピソードがあります。

助産師さんが家庭訪問してくれたときのことです。私がリモートワークをしていることを伝えると「それガチのリモートワークですか?」と聞かれました。何を尋ねられたのかわからず、「???」という表情をしていたら、続けて「あ、息子もリモートワークしているんですが、仕事してないんですよね~。返信だけすぐやれば大丈夫みたいで。そちらは、きっちり仕事しないといけないんですか?」と…。
リモートワーク=サボれる、というのは、世の中によくあるイメージなんだろうなと実感しました。

その点、私のチームでは、上述のような不安はなかったです。理由はいろいろありますが、以下の2つは大きかったです。

  • タスク内容と量が見える化されていた

  • ゆえに成果も把握できていた

既に、コーポレート改革で業務効率化を進めるために作成したタスクリストがあったので、1ヶ月のうち、誰がいつ何をやっているかを把握できていました。成果物をチェックして、問題なければよしとなり、メンバーの皆ありがとう!という感覚でした。リモート×フレックスでお互い信頼しあうためにも、見える化や、成果ベースよりの評価が、セットで必要だと思います


まとめ:リモート×フレックスが持つ可能性

1つ目の体験で記載したリモートワークにより時間が捻出された件ですが、人によってその時間の意味が異なってくると思います。その時の私の場合、1ヶ月が4週間から5週間になるという時間の総量が増えることでしたが、例えば、時短勤務の方には、フルタイム勤務になり、他の人と同じ仕事の土俵に立てる機会とも捉えられます。
時間が捻出されたからといって、家庭の事情等により、それだけでフルタイムに戻ろうと思う人も多くはないかもしれませんが、一つの大きな機会だと思っています。

私もリモート×フレックスをうまく使って働き方を変化させることにより、コーポレート改革の厳しい局面や、第一子誕生による家庭と仕事のバランスが難しい時期を超えることができました。

リモート×フレックスがなかったら、仕事と家庭がお互い制約し合い、調整することに背一杯になり、守りに走る人も多くなると思います。
逆に言うと、時間と場所に柔軟な環境があれば、バランスが難しい状況でも仕事に集中でき、どう顧客・会社へ貢献するかに思考をフル回転させることができる、と思ってます。

そんな経験をした自分であるからこそ、LiBの新ミッションを推進していく意義を感じています。柔軟な働き方をすすめることで、仕事と生活が互いに制約することなく、自分らしく生きられる世の中になり、さまざまな可能性が広がっていくと信じています。

リブでは仲間の大募集です!