神経伝達物質

脳内神経伝達物質(neurotransmitter)が私たちの感情を支配している!

私たちの多くは、日々、さまざまな「喜怒哀楽」を感じ、「感情」に振り回されて生きています。

この話は、最終的には、「目覚め」や「さとり」に行き着くのですが、今回は、それとは別の話です。


私たちが日々、巻き込まれている「喜怒哀楽」や「やる気」、「幸福感」、「憂鬱」などの感情には、

脳内の「神経伝達物質(neurotransmitter)」が、深く関わっています。


つまり、感情をコントロールするためには、この「神経伝達物質」のことを知っておくと、無視するわけにはいきません。


精神的な事柄にかかわる「神経伝達物質」として、よく知られているのが、

● ノルアドレナリン
● ドーパミン
● セロトニン

の3つです。

だいたい、この3を抑えておけばいいと思います。


●ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは、「意欲、活動性、積極性、思考力、集中力」などをつかさどる神経伝達物質です。
ノルアドレナリンが低下すると、意欲低下型のうつ状態に陥ります。
逆に分泌が過剰となると、攻撃性・イライラ・不安感につながったり、不眠や交感神経症状(動悸・血圧上昇など)につながります。

● ドーパミン
ドーパミンは、合成経路においてノルアドレナリンと近い位置にあるため、「快楽・意欲・食欲・性欲・探求心・動機づけ」をつかさどっており、部分的に、ノルアドレナリンと似た役割も担っている神経伝達物質です。
ドーパミンの過剰な分泌は、ギャンブル・買い物・アルコール・薬物など依存症を誘発する恐れもあります。

● セロトニン
セロトニンは、精神を安定させる働きのある神経伝達物質です。
精神医学世界では、有名な神経伝達物質ではないでしょうか。
普段は、同じモノアミン類のドーパミン(喜び、快楽など)や、ノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)の情報を適度に抑えていますが、セロトニンが低下すると攻撃的になったり、不安やうつ、パニック発作などを引き起こしたりするといわれています。


難しい話はさておき、重要なのは、

バランス

だということがわかります。

なんでも「多ければいい」というわけではありません。

多くぎても、少なすぎてもダメなのです。


もしも、

「何もやる気が起きない」

「憂鬱で仕方がない」

「眠れない」

「イライラする」

「感情に振り回されている」

「依存症」

…などで、悩んでいるという人は、「ノルアドレナリン」、「ドーパミン」、「セロトニン」などの「神経伝達物質」について調べてみると、よい解決策が見つかるかもしれません。


たとえば、

・セロトニンを増やすために、朝日を浴びたり、適度に心地よい運動を習慣にする

・セロトニンの原料となるトリプトファンを含む食物(肉、大豆、乳製品、バナナなど)を体に取り入れる

などを試してみることで、問題が好転するかもしれません。


このように、私たちの「心」は、複雑に入り組んだ神経細胞同士が放出する「神経伝達物質」の影響を強く受けています。

それらによって、「怒り」、「悲しみ」、「やる気」、「不安」、「幸福感」など、さまざまな感情が引き起こされます。


ときには、手に負えないようにも思える、私たちの「感情」には、脳内の「ノルアドレナリン」、「ドーパミン」、「セロトニン」などの「神経伝達物質」の働きが、強く関わっていることを知っておくだけでも、必要以上に自分を責めずにすむかもしれません。

自分を責めても、いいことなど、ひとつもありません。


Take it easy!

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