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高品質の情報を引き寄せる

 英語にはintelligence, information, dataという3語があるのに
 日本語は全て=情報=という1語を使うことを強いられる。
 内容の質によらず、誰かの意図を含むopinionであっても、
 明らかに間違っているものも
 情報というレッテルを貼ってネット上を流れる。

 =情報=を求める側はある程度の精度と
 自分の持つ大なり小なりの課題を解決する手がかりに期待するが、
 PCやスマホに登場する情報が最適である保証は全くない。
 発信する側が責任を持とうとしない、
 プロフェッショナルを意識しないなど、人的要因に見える。
 SEOアルゴリズムもこのことをケアしてくれるわけではない。
 間違っていること、fake newsでありながら
 拡散することにエネルギーを費やすマイナスな人的効果もある。
 メディアの報道でもfactを語らずにopinionばかり押し付けて
 くるのがほどんどである。
 一般大衆的なポピュリズムに支えられている情報は
 まず役立たないことが多い。
 全て自分の責任で情報入手の判断して且つ差別化するのが
 情報の扱いのコツである。

 コンサルタントでクライアントに会うと 
 ”ネットにこのように書いてあった”、
 ”誰かにこう教わった” という過去履歴がありながら
 何も解決していないことがよくある。
 せっかく行動力があるのに、何も解決しないのである。

 3分の会話に”それって本当ですか”と感心されることも多々ある。
 サイバー空間の仕組みの中にある情報は所詮そんなものなのである。
 逆に言うとコンサルタントなんて、世の中にある質の低い情報を
 掃いて捨てさせ、結果につながる真の情報を提供するだけの仕事である。
 時々、この仕事って必然なのか、と自問自答することがある。
 
 人間は重力場にように他の人を引き寄せる能力を
 持つように感じる。
 情報に関していえば、欲しい高品質の情報を持つ人を
 引き寄せられるか、と言うことである。 
 ネット上でも情報そのものの引き寄せより、
 提供する人が近くに登場するかしないかである。

 人の自我の確立は自分自身だけではしておらず、
 周囲で付き合っている人々から多大な影響を受けている。
 そこで形成されている自分コミュニティの傾向、
 経験、道徳観、品位など人間形成に関わる特性に
 どんな人を引き寄せるかが含まれている気がする。

 情報を扱う立場で効率的にことを進めたければ
 人間力を磨き、引き寄せ力をUPしてみたら
 良いのではないだろうか。

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