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あなたがやっているのは「投資」か「投機」か「ギャンブル」か

胸に抱え込んだ迷いが プラスの力に変わるように いつも今日だって僕らは動いてる の巻

投資と投機とギャンブルと

投資とは、将来を見据えて有望な投資先に資金を長期的に投入すること
投機とは、デイトレードやスイングトレードのように相場変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引

なので我々が行っている日経225先物取引は投機だな
特にレバレッジをかけているということは
瞬間的であっても借金をして先物商品を購入/売却しているということ
念頭に置いておく必要がある

ゲーム理論でいうならば

投資は、投資した対象が発展し儲けを増やすのなら、長期的には株価は上昇するし配当もあるだろう
経営者も働いている人も給料上がるし、投資家も儲かる
つまりは皆が儲かる可能性のあるプラスサムゲームだということ

一方、投機は、必ず反対売買がおきて成立するわけで
誰かが得をすれば誰かが必ず損をするいわゆるゼロサムゲーム
基本的に多数決で全体のトレンドが決まるので
多数決ゲームともいえる
問題は、価格の動きはより大きな枚数の動きに左右されるということ
つまり、機関投資家やヘッジファンドが大量に仕掛けてきたら
そこまでの地合いがどうであれ、その動きに引きずられてしまう
逆に言うと、その大きな流れに乗っかっていけば波に乗り
逆らうと溺れるということ
このあたり順張りか逆張りかの話になる
またいつか、順張りと逆張りについても書きたいと思う

ギャンブルは結局のところ胴元が儲かる仕組みであって
少なくなった残りのパイをみんなで奪い合うマイナスサムゲーム
この点、ギャンブルよりも投機や投資の方が儲けうる期待値が高いわけだ

影響する情報の偏在性はあるか

ギャンブルは基本的には掛ける人に大きな情報の偏りはないと思う
せいぜい過去の勝率であったり、当日の騎手とか馬場が重いか軽いかなど
基本、皆が知りうる情報の中で競うわけだ

FXや先物もその意味では、例えば米国雇用統計がどうとか消費者物価指数がどうだとか地政学的リスクがどうとか
そういう一般情報で大きく左右されるので、情報入手の早い遅いはあるにしろあまり情報の偏在性はないように思う

その点、投資に関しては、その会社の内部・財務情報、業界事情、為替、政治・経済、世界情勢などミクロからマクロまでが複合的に影響をうける
その会社が現在は儲かっていても、将来に不安な要素があったり
業界全体がよくなかったり、突発的な地政学的リスクで株価が下がるなんてことは日常茶飯事
つまり、実は投資の方がより不確実な要素を含む多変量解析で
その変数を知っているものと知らないものとの絶対的格差があるといえる
プロはそれで食っている

我々個人投資家は、その情報による不確実な短期的な変動性を回避するため
投資に関しては長期の保有が勧められているし
ポートフォリオの多様性が重要視されているわけだ
例えばディフェンシブとシクリカルを組み合したり
小型株と大型株、ドメスティックとグローバルといった具合に

このあたりに私が投機のそれも日経225先物にこだわる理由があるわけだが
日経225先物は(手数料はかかるものの)胴元が多くをとるわけではないゼロサムゲームだ
基軸となる日経平均は個別企業の影響が比較的受けにくく関係情報の偏りが少ないうえ、最もメジャーな指標の一つであるためオープン情報により大きな影響を受け
さらにはレバレッジが掛けれるのでハイリスクだがハイリターンである

FXも同様に投機ではあるのだけれど
日経225に比べて瞬間的な動きが大きく
損切りさせられるリスクがより高いように感じる
(まあ私が下手なだけだろうけど)
よって、私は日経先物225を選択するわけだ

投機はギャンブルよりハイリスクか

ギャンブルといえば競馬や競輪、パチンコなど
何かに掛けて当たれば掛け金以上を得て、はずれれば掛け金を失う
ギャンブルも投機も、最悪手持ち現金か、証拠金がなくなれば自動的に退場となることは同じ

しかし問題は、先物取引の場合、利益と損失は、自分で定める利確ポイントと損切りポイントと掛けた枚数で決まるということ
つまり、ギャンブルの場合、勝ち負けは自分でなく誰かの勝敗で決めるわけだけど、先物取引の場合、どれほど含み損が増えても確定しない限り
「いやまだ負けてないよ、この後上がるかもしれないじゃん」とか
「ナンピンすればほら損益ラインが下がった」とか
「反対売買しとけばいいのさ」とか、
エントリー時の目算が外れても、どんどん自分でゴールを移動させてしまえることが、ギャンブルと異なる先物特有のリスクと言える

始末が悪いのは、何回かに一度塩漬けしたりナンピンすることで功を奏し「ほらやっぱりね、こうすれば負けなしさ俺って天才!」
って勘違いしてしまうことがやばい
一旦、この塩漬け、ナンピンの結果、逆転勝ちした際の快感で脳にエンドルフィンが出ることを記憶すると、すべてがチャンスタイムに見えて、自分勝手なエントリーの理屈をつけてどんどん安易に入ってしまう
一、二回負けたとしても、簡単に利確できた成功体験が忘れられず、負けを認められない
その結果、含み損を大きく抱えて身動きが取れなくなったり
追証を入れることになる
あげく耐えられなくなって、大きな損切りに至るというのが
大体の退場パターンではないかなと思う

さらには、塩漬けやナンピンをあたかも相場の高等技術のように推奨する相場師なるものもいるから本当に始末が悪い(最近はYOUTUBERも)

つまり、投機の一番のリスクは

「ゴールポストを動かしてしまう自分自身」だということ

ゴールポストを動かして、そこにボールがいつか入ればいいけど、
いつまでもゴールできなければ延々とボールは遠ざかり、ゲームそのものを諦めることになるのだ

相場参加をサステナブルにするために

そんな経験をしてきた私からのアドバイスは

「一旦決めたゴールポストは動かさない」

という鉄の意志をもつこと
そのために、エントリー時に枚数、利確ポイント、損切ポイントを決めてしまい、勝とうが負けようが初めのルール通りに終了すること
注文は、基本IFDやIFDOCOで行うということである

それで負けたとすれば、悔しくとも当初のエントリールールが間違っていたということであり、改善の学びのコストであったと思うことであろう
そうすることで、投機としての日経225先物のリスクを抑え、相場参加をサステナブルにすることだと思う

ルールの作り方や、資産管理の方法は、すでにこのNOTEに記載した

「日経225先物相場で生き残るためのアセットコントロール」
「日経225先物相場で生き残るためのマイルールの作り方」

が参考になれば嬉しい


*ちなみに

「ギャンブル依存症」

というのがある
依存症対策全国センターによるとギャンブル依存症のサインとは
https://www.ncasa-japan.jp/notice/gambling/sign

  • ギャンブルを途中で中断したり、中止したりすると落ち着かなくなったり、イライラしてしまう

  • ギャンブルをやめようと努力したことがある

  • ふとギャンブルのことが頭をよぎる

  • つらい気分を紛らわすためにギャンブルをする

  • ギャンブルで負けたお金をギャンブルで取り戻そうとして、またギャンブルに戻ってしまう

  • ギャンブルにはまっていることを隠すために嘘をつく

  • ギャンブルで大切な人間関係を失ったことがある

  • ギャンブルで借金をつくり、誰かに金を無心した

  • ギャンブルで勝ったときの興奮を追い求めて、賭け金の額がどんどん増えてしまう

もしも、上のギャンブルという言葉を、「先物取引」なんかに変えて当てはまるようなら、あなたは

「先物取引依存症」

ということになる
ご用心ご用心




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