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あんなに嫌がってた「習い事の練習」を毎日するようになった子どもの話。 

以前の記事で息子が全然ピアノの練習をしなくて悩んでいるという話をした。

実はあれからまだ2週間ほどしか経っていないのだが、後日談を書きたいと思う。

結論からいうと、あんなに練習嫌いだった息子は、件の話し合いが終わった途端、毎日ピアノを弾くようになった

「練習するようになった」と言わないのには理由がある。
それは彼が、必ずしもピアノ教室で指示された練習内容に取り組んでいるわけではないからだ。

一体全体何が起きているのか?
簡単にまとめてみたいと思う。

1.親としての目標を変えた

なぜ子どもの習い事なのに親の目標の話?と思われるだろうが、正直未就学児の習い事なんて8割型は親のエゴではないだろうか。
少なくともうちはそうだ。本人もピアノを習いたいと言ってはいるが、そこに至るまでには親の刷り込みがあり、期待がある。

当初私は「毎週しっかり練習して、先生の言うとおりに着実に弾けるようになること」が大事だと盲目的に考えていた。それが最終的にはピアノの上達につながるのだと。

しかし今は「子どもが自分にあったレベルでピアノや音楽を楽しめること」を1番の目標にしている。
それは、先の記事でも話したとおり、息子の目標や楽しみが「自分が弾くピアノを色んな人に聞いて喜んでもらう」ことだと知ったからこその変化だ。

2.練習の予定は本人に立てさせる

少なくともこの2−3週間はこれがうまくいっている。
我が家にはキッチンの、子どもでも手が届く位置に大きめのカレンダーを壁掛けしている。
息子は、毎週のピアノ教室が終わると、翌週のレッスンまでの1週間のなかで、いつ練習するかを自分で決めている。

練習する予定の日付欄には小さな丸が描いてあり、予定通り練習が終わると、自分が好きなシールを貼れる仕組みである。

このシールについては私のこだわりがある。
まずは、彼が大好きなキャラクターであること。
そして、このシールはピアノの練習に関する時だけに使う特別なものにする。この2つだ。

そしていつもこのシールを彼の目が届くところに転がしている。
好きなキャラクターなので、時々手に取って眺めていたりする。その時にピアノのことを思い出したりもしているようだ。

3.本人にあったレベルで練習させる

親の妙なこだわりを捨て、本人の自主性と興味を取り戻したらあとはピアノに触ることだ。

当初「きちんと課題曲を弾けるようになる」ことが大事だと思ってしまっていた私だが、その考えを手放して息子が自由に練習を始めると、面白いことが起きた。

なんと、レッスンの先取りを始めたのである。

まだ右手でゆっくり弾くような課題曲をやっていたのだが、突如3ページくらい先をめくり、両手で引く課題曲に取り組み始めた。

もちろん最初から上手く弾けることはないのだが、なんせ興味があるから根気強く取り組むし、私のアドバイスをめちゃくちゃ素直に聞くので上達がはやく、あっという間に一曲仕上げてしまった。
これには本当に驚いた。

そしてその相乗効果で、本来の課題曲もきちんと練習をし始めた。
レベルが高いものをこなすためには、その前段階の曲が良い練習になることを学んだようだ。

息子にとっては、実力よりちょっと上の「憧れ」が、よい原動力となったようだ。ある意味、それが彼がピアノを弾きたいと思うに至る適切なレベルだったんだろう。

まだまだ試行錯誤は続いていくが、まさかこんなに大きな変化が訪れるとは思っていなかったので、驚きと共にここにご報告したいと思う。

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